シン・シティ
シン・シティ
Sin City
2005年10月21日 渋谷TOEIにて
(2005年:アメリカ:124分:監督 フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス、クェンティン・タランティーノ)
この映画を観ようと思ったのは、色遣い。
モノクロの中で、赤い色だけ着色しているようなシーンに興味がありました。
いや~ロドリゲス監督も共同監督だしで、『レジェンド オブ デスペラート』みたいな、爆裂したバカバカしい世界を勝手に想像していたのですが、違った・・・妙にハードボイルドタッチ。背景のぺらぺら感が、いかにもコミックって。
特別監督をタランティーノがやっていたりして、あらまぁ、キルビル真っ青の殺戮合戦。
といっても色遣いが、モノクロに着色だから、血の色が赤だけでなく、ペンキのような白、黄色って面白さはあるし、えげつなさは視覚的には少なくても、やってることはえげつないに変わりなし。
ほとんど呆れてしまいましたね。この映像が続くとちょっとしつこいって思ってきます。凝っていることはわかるけれど、どうも一本調子になってしまうというか。(まぁ、飽きてしまったって事ですけど)
クライブ・オーエンって意外とこういう世界、似合っているんだなぁ。
ジョシュ・ハートネットだけが、なんだかもうけ役って感じで、他の方はよくやるなぁと感心というか・・・ミッキー・ロークったら、ベネチオ・デル・トロったら、イライジャ・ウッドったら・・・・ってたらたらばっかり?
色々なエピソードの中で一番短い、ジョシュ・ハートネットのエピソードが一番簡潔ながら、この色合いの雰囲気を上品に出していたような。
この映画で一番強いのはデヴォン青木。賢いのはデヴォン青木に台詞を一切喋らせなかったことかもしれない。ミホ、強し。ここタランティーノかなぁ、と勝手に想像してみました。