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誰のための検査?

2018.08.21 08:04

医療は誰のためにあるのでしょうか。


今、環境破壊が進み、生物がどんどん少なくなっています。


台風や水害を防ぐために、川や海を人工的に整備したことによって、生態系が乱され、絶滅危惧種が増えています。


人の手によって、生物の命がどんどん失われています。


医療も同じようなことが起こっています。


偏った考え方が強まり、それによって医療を受けたい人が受けられない、希望する人が受けにくい現状にあります。


何が言いたいかというと、


「結局、私たちは自分勝手」だと言うことです。


新型出生前診断においても、選択的中絶を促す検査だとか、障がい者差別の検査だと批判されています。


この批判の裏には、こうした検査を希望する妊婦さんや夫婦に対する差別や


望まない妊娠をした女性の差別が隠れています。


自分たちの主張を強めれば、その裏で圧力をかけられる人が生まれてしまいます。


こうして、私たちは過ちを繰り返してしまい、必要不可欠である環境整備や医療の進歩がスムーズに行かなくなります。


そこで、いつも思うのは


医療は誰のためにあるのか?


ということです。


医療は、「それを望む方が、制約なく受けられること」ではないでしょうか?


新型出生前診断で、選択的中絶を増やさない、安易な中絶を防ぐために、受検者を35歳以上に設定することは、


本当に中絶を減らせるのでしょうか?


おそらく、治療や検査に対してそれを希望する人が、正しい説明を受け、インフォームドコンセントの考えのもと自由に選択して、それを受ける。


これが、不要な中絶を防ぐことになると思うのです。


この一連の流れが、上手くいかないことが、安易な中絶を増やすのであって、年齢を意図的に制限することは、中絶を増やさないことにはならないと思うのです。


新型出生前診断は、妊婦さんの血液を採取して、検査をすることでお腹の子どもの情報を知ることができる、リスクのない検査です。


リスクのない検査であるのに、間違った倫理観や偏った考え方で希望する人たちが受けられない。


これが、本当の医療格差だと思うのです。


受けたい人が受けられる、そして正しい説明の元、正しい選択ができるように整備するのが、


人間という生態を維持するためには必要不可欠だと思うのです。