会いたい人に会える幸せ
8月某日、ビッグニュースが私の中を駆け抜けた。
「せいちゃんが帰省する!!!」
せいちゃんとは、以前このブログにも登場したことがある友人。現在日本を離れて海外で生活をしている。当初は4年程で帰国予定だと聞いていたけれど、事情で少しずつ帰国の時期が延びている。そんなわけで、親友の彼女が生活の基盤を某国に移してから6年弱経った。正直、びっくりするほど、早い。
確か最後に会ったのが去年の秋だったから、直接顔を合わせるのは約一年ぶりになる。せいちゃんの帰省を指折り数えて待っていた私。ついに先週末に再会できて、本当に嬉しかった。
とはいえ、実を言うと、私たちは結構頻繁にコンタクトを取っている。毎週チャットアプリで近況を尋ねたり話したりしているし、ふた月に一度はオンラインでお茶会を開催しているし。むしろ、実家近くの幼なじみより、大学時代のともだちより、誰よりも私はせいちゃんの生活に詳しいかもしれないとすら思う。
ただ、どれだけチャットで盛り上がろうが、どんなにオンラインでトークに花を咲かせようが、リアルに顔を合わせて語る嬉しさって格別だよなぁと、会う度に実感するのも確か。
数年前、世の中が感染症による自粛一色だった頃、様々な用事がリモートやオンラインで済ませられるようになった。仕事、ミーティング、資格試験、習い事、セミナー、イベント・・・ オンライン旅行なんてオプションまで現れた。
ありとあらゆることが、自宅からPCのスクリーンを通してできるようになったのは本当に便利だと思う。そして、その便利さを私自身も享受しているのは確か。だけど同時に、人は、人と実際に顔を合わせてしか得ることができない感動や、同じ空間で過ごすことでしか経験できない心が共鳴し合う瞬間があるということも実感している。
せいちゃんとはお気に入りの「I」というお店でランチをした。それから懐かしいスポットを流しながら、2年ぶりに私の家へ。のんびり話して、お茶して、また話して、またお茶して・・・。夕ご飯の後はみんなで「人狼」や「大富豪」で盛り上がった。
せいちゃんは大富豪が上手いのか、「富豪」の席である2人掛けのソファから動かなかった。富豪の地位って美味しいのだ。大富豪と異なり、転落の憂き目を見ることが少ない。ちなみに「大富豪」になった者には豪華クッション備え付きの3人掛けソファが、「貧民」にはカーペットの上に座布団の席が与えられた。私?私は「大貧民」でしたよ。革命も下克上も叶わず、終始カーペットの上に直に座る大貧民席から抜け出せなかった。なんという屈辱。 次回はリベンジだ。でも楽しかった。
文明の利器の開発は日進月歩。これからもさらに発展していくだろうし、VRなんかが当たり前みたいに生活に入ってくる時代がくるかもしれない。もちろん、メリットも多いだろう。けれど、どれだけ便利になったとしても。
きっと、人は人に会いに行くことを決して止めないだろうと私は考えます。なぜなら、やっぱり顔を合わせて会えるって、とても特別なことだと思うからです。
せいちゃん、元気で帰って来てくれてありがとう。