”覚える”学習のために。
2018.08.21 15:23
「人間は、たいてい出来ないことがある時に
”それは必要がない”と言いがちだ。」
6年生たちに対して授業中ふとした時に
語った一言です。
「覚えるということ一つとってもそう。
”自分は覚えられない”と思っている人も
いるかもしれないが、人は覚えられる。基本的に。
それが出来ない理由を考えたことはあるだろうか?」
理由はいくつかに分解することが出来ますが、
たいていの場合はそれを覚えられているかどうかの
検証の過程が疎かになっているということです。
つまり、「一回解けば良い」という感じで
覚えるということそれ自体が普段の学習の考え方から
すっぽ抜けているということです。
出来なかったところを、マークつけるだけつけて
やり直していない子も同様で、結局出来なかったところが
より多くできるようになっていなければ、それは
何も身についたことにはならないでしょう。
例えば、小テストの範囲を塾の授業時間を使って
徹底的にやり込んでもらい、叱り飛ばし、
繰り返させれば生徒たちは基本的に全員
満点を決められると思います。
これは緊張感の問題ではなく、その内容を
頭の中に叩き込まなければならないという切迫感の
問題であると思っています。
中学受験を通して身につけてもらいたいことは、
出来るようになる次元まで自分の意識を持っていくための
方法を自分の中に確立するということです。
そして、その実行過程を習慣化するということです。
残り半年間ほど、小学生たちに最後に身につけてもらいたいことを
子どもたち全体が内面化してくれるよう、小テストを通して
過程学習の状況を検証させていただき、是非小テストは
常時満点で突破をできるように、学習を進めて欲しいと思います。