メガミデバイス 皇巫 アマテラス レガリア レビュー
2023.09.09 04:13
今回のレビューは、1/1スケール メガミデバイス より、
“メガミデバイス19 皇巫 アマテラス レガリア” です。
朱羅シリーズの上位的存在、皇巫シリーズの2人め、
“皇巫 アマテラス” が、
軽装状態の “レガリア” として発売されました。
朱羅の流れを汲む新シリーズとして、同じくNidyー2Dー氏のキャラクターデザインで開発されていた皇巫シリーズ。
途中、一から作り直したということもあって、一人めのスサノヲの発売も当初の予定から随分遅れたようです。
ともあれ、コンビのうちの一方が発売されたのだから、基本的にその流用であるもう1人も、そう間を置かずに発売されるだろうと思いきや・・まさかさらに1年以上待たされることになろうとは。
しかも武装パーツを減らした軽装版で。
その後フルパッケージ・・つまり先行するスサノヲと同等の通常仕様でも発売する、と。
少しでも早くアマテラスをお届けするために・・というようなことを開発陣は言っていた気がしますが、そんな、あとから完全版来るのわかってて不完全版を買う気にはなれん! もうちょっとくらい待てるから、最初からフルパッケージで出してくれ! というのが、当初の僕の気持ちでした。
そんなにね、来るもの来るものなんでもホイホイ買っていけるほどの財力はないのよ。
あれば買いますよ、という話。
なのですが・・実際はこのように買ってしまっているんですわ。
しかも次のスサノヲ レガリアも、しっかり予約しているしているのですわ。
なんならスサノヲ蒼炎まで買ってる始末・・
まぁ、それはたまたま臨時収入があったからで、そもそもまた別の話ですが。
しかし、メガミカラバリ買わない制約はどこにいったのか・・
いやマジで、そろそろ制限かけなきゃなぁとは思ってるんですよね。
経済的なこともそうですが、時間的余裕もなくなってきてますから。
要は積みが増えてきている。
本当にね。どうしようもないですね。
実際、今回のアマテラス レガリアはどうしようか迷ったんですよ。
のちに来る完全版がこのレガリアの上位互換であるならばスルーしてもいいなと思ったんですが、どうもそうではなさそう。
というのは、アマテラス レガリアと次のスサノヲ レガリアの武装パーツはほぼ共通。しかしスサノヲ(通常版)からの武装パーツの流用はレガリアにはない。
ということは、アマテラス(通常版)の武装パーツはスサノヲ(通常版)からの流用はあっても、レガリアからの流用はおそらくない・・と結論付けました。
ならぼもう、全部買うしかないじゃないか(そうか?)。
まぁね。
ほとんどスタートから触れてきたシリーズがヒットして、どんどん成長していって人気コンテンツになっていくのを見るのは嬉しいんですが、もうちょっと加減してほしいところも若干ありますね。
1シリーズだけならともかく、コトブキヤに限ってもメガミ以外にヘキサギア、創彩少女庭園・・ほかにもありますが、とにかくすべてで勢いがすごいですから。
同じメに遭ってる(こら)人も多いとが思いますけども。
で、そろそろどこかで線引きしなきゃ身が持たん、という感じになってくるわけですよ。
もちろん本音は制限なんかしたくないし、まだ当分する気もないんですけど(笑)。
また直接関係ない話を長々と・・
それでは、レビューしていきます。
キットは基本パチ組みに、肌色部分のみ合わせめを消し、一部塗装、そして付属の水転写式デカールを貼っています。
皇巫 アマテラス レガリア
日本神話に登場する天照大神(アマテラスオオミカミ)がモチーフ。
相方のスサノヲのモチーフである建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)は弟であり、夫でもあります。
今回はどちらも女性人格ですけどね。
ちなみに、2人の間には月詠尊(ツクヨミノミコト)という神(性別不明)もいるので、いずれ第3の皇巫として登場するかも・・
さてアマテラス、フルパッケージでの開発が遅れに遅れているということで、ほぼスサノヲの流用でいける素体に少数の武装パーツを付けた軽装版でとりあえず一旦出しておこうよ、ということで今回の仕様となったようです。
当初、(軽装版)とされていたところが正式な商品名を決めるにあたり、“レガリア” と付くことになりました。
レガリアというのはラテン語で、王権を象徴し、その所持で正統な王と認めるに足る物品のことをいいます。
日本皇室にとってのレガリアといえば三種の神器ですが、天照大神が八咫鏡(ヤタノカガミ)、月詠尊が八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)、須佐之男命が叢雲剣(ムラクモノツルギ)をそれぞれ象徴してます。
なので、今回のアマテラス レガリアでも鏡が武装パーツのモチーフの一つになっています。
素体モード
おおよそはスサノヲからの流用で、頭部と胸部前面パーツ。上腕および前腕、足先が新規造形。
当然ですが頭部(顔と髪形)が変更され、ボディスーツのカラーもほぼ白一色になったこともあって、スサノヲとは随分違った印象になりました。
スサノヲよりもさらにボリュームのある胸部。
合わせの縁部分は塗装済みです。
あと脇腹のゴールド塗装済みですね(上の画像じゃ見えてないけど・・)。
胸の合わせの縁の少し反り返った感じとか、谷間に見える魅惑の空間(笑)とか、相変わらず変態的な細かいこだわりが見てとれます。
腕部は手首腕輪を付けたものに変更。
この腕輪には例によって3㎜穴付きのものもあり、上腕および太腿のスペーサーパーツ含め、いろいろとカスタマイズが可能になっています。
ハンドパーツは定番のものに加えて左右のピース手と指差し手が新たに付属。
それだけでも、アマテラスのキャラクター性が推し量れるというもの。
まぁ、どのような設定で仕上げるかはもちろんそれぞれのマスター次第ですが。
足許はハイヒールタイプの草履になりましたが、そのためちょっと自立が困難に。
素体モードで素立ちならなんとか、というレベルですね。
つま先部分は肌色成型なので、一部白く塗装しています。
なお、余剰扱いですがスサノヲからの流用でストレートな腕部と足先(タイツ履き?)も組めます。
胸部パーツについては残念ながら一部パーツが足りません。
必要ないのに付けるサービスは今回なし・・
頭部は基部パーツ以外が新規造形。
左右のもみ上げは固定なので、場合によっては可動に干渉するかも。
後ろ髪は根元と結び目がそれぞれ球体関節で可動。
輪っか状の髪飾りも可動します。
フェイスパーツは3種類。
キリッと顔
凜々しいお顔立ち。
やはりスサノヲのお姉さんということで、なんとなく似た雰囲気はある・・かな?
眉毛はいわゆる麿眉に近く太めなのですが、前髪に隠れがちであまり目立ちません。
微笑顔
先ほどの凜々しさから一転、妖艶な雰囲気を醸す笑顔。
頬の赤みも絶妙な塩梅です。
ピコーン顔
さらに一転どころか二転、三転した表情。
まぁるく見開かれた瞳に、ネコっぽく開いた口。
なにかを閃いたらいいのですが、たぶんロクなことではないと思う。
アマテラスのキャラクター性を決定付ける表情ですね。
巷ではケツドライヤー顔などとも呼ばれているようです(笑)。
なんというか、ダメな姉、駄女神感がすごいです。
武装モード(ノーマル)
今回は軽装版ということで、皇巫の特徴の一つであったAUVフレームは付属せず、腕部脚部は素体ベースのまま、武装パーツのみ装着かたちになっています。
とはいえ、脛パーツだけは交換するのですが。
なお、武装モードは2種類あり、こちらはノーマル・・通常形態。
上半身にケープ、下半身にスカートを装備した正装(?)ですね。
それぞれのパーツには注連縄など神道的な意匠が散りばめられ、メインカラーの白も相まって神聖な印象が強くなっています。
一気に女神感が増しましたね。
まぁ、素体がほぼレオタードなのでね。
なお、この形態での自立は不可能・・とまでは言いませんが、かなり厳しいです。
ただポージングによっては素体のときよりも安定しますね。
その点についてはまたのちほど。
左右の肩から膝くらいまでを覆うケープ。
表面の紙垂デザインはデカールです。
背中でなく腕に取り付ける仕様で、上腕のスペーサーパーツを3㎜穴付きのもの変更し、ジョイントパーツを介して取り付けます。
ジョイントはスペーサーのロールも含めると5箇所で可動するため、
ケープもかなり自由に動かせ、腕部可動を妨げることはありません。
ケープの内側には分離してドローン兵器にもなる真経津(マフツ)を収納。
こちらが分離させたドローン形態です。
クリアイエロー成型のブレードパーツは裏側から表側に付け換えます。
しかし、これはどちらが前なのかな?
腰部、スカートの縁の赤いラインはデカールです。
この小さな赤い房飾りのパーツは予備が一つずつ付いているので、一回はなくしても安心。
後ろ側のスカートは長い物と、
可動性重視の短いものの選択式。
やはりそれぞれ縁のラインはデカール、長いほうにのみ貼る天の文字のデカールはメッキ調の光沢があって綺麗です。
ちなみにこのスカート・・腰周りのパーツ装着は素体の腰左右の3㎜穴にベルト状のパーツを付け、前後のスカートパーツを挟み込む構造なんですが、
一旦付けると外すのがけっこう大変です。
ベルトパーツの3㎜軸を、少し緩めにしておいたほうがいいかもしれません。
スペーサーパーツを除くと唯一本体で素体から換装する脛パーツも、なんというか神道的なデザイン。
一部色が足りない部分はマーカーで塗っています。
八咫錫杖(ヤタノシャクジョウ)
ロッドタイプの手持ち武器。
先端と後端のアーマーにあるゴールドのラインもデカールです。こちらもメッキ調の輝き。
天照大神を象徴する八咫鏡をモチーフにしており、先端部に鏡をイメージしたパーツが付いています。
というかまぁ、そのまま鏡と呼ぶようですね。
アマテラスにとってのレガリアはこの鏡ということなんでしょう。
円環状のパーツの四方に可動する装飾が付いた構造で中心は抜けているため、物理的な鏡ではなく、なにかしらの力でこの円の中に像が映るという設定なんだと思います。
錫杖本体は柄を直接保持するのではなく、上下に箇所にあるグリップパーツを保持するかたち。
グリップは柄と水平方向にスイングし、基部でスライド。
もちろん両手持ちも可能です。
武装モード(レガリア)
もう一つの武装モード。戦闘形態という感じでしょうかね。
シルエット的にノーマルから大きく変わるものではなく、一部オプションの配置が換わっている程度です。
もっともわかりやすいのは、レガリア・・鏡が頭部に装備されている点。
頭部と後ろ髪の間に挟むかたちになります。
というかこれくらいしかノーマル状態から変化はないですね。
真経津筒(マフツヅツ)
鏡を外した八咫錫杖にパーツを追加し、真経津を取り付けた状態。
杖から槍になった感じですね。
直接攻撃力は上がっているでしょうし、もちろん状況によって真経津を射出することも可能。
こちらが本体に付ける追加パーツ。
これだけでも斧の刃のようにも見えます。
アーマーパーツの配置も一部変更。
真経津の位置にあったアーマーパーツはケープの裏側に移設されています。
単純に配置を交換したかたちですね。
保持については錫杖のときと変わりません。
なお、すべての撮影が終わった翌日でしたが、公式から説明書に誤りがあったと報告がありました。
アーマーパーツの向きが逆だったと。
説明書ではこの向きで付けるように書かれていましたが、
正しくはこうでした。
確かに、完成品画像ではそのようになっています。
全然気付きませんでしたね・・
以降も間違えたままの画像を貼っていますが、ご了承を。
その他付属品
スタンド
ベースはメガミ共通のロゴ付き円形ベース。
支柱は重量級に対応した太い角柱タイプが付属しています。
なお、足許がハイヒールになったこともあり、支柱には延長パーツが追加されています。
いつもの先っちょ丸い棒も当然付いているので、素体モード用にはこちらに変えるというのもいいでしょう。
それと、新規造形パーツのうち、このリボンパーツが一つ余剰になります。
スサノヲ レガリア用のパーツになるんでしょうかね?
比較画像
スサノヲと。素体モードで。
基本的に胴体部分は共通ですが、アマテラスでは足許がハイヒールになり、髪飾りのぶんも含めて全高がかなり増しています。
そして、なんといっても胸部前面装甲ですよね。
スサノヲも十分でかかったんですが、アマテラスはそれ以上。パッと見でわかるほどに勝っています。
さすがはお姉ちゃん。
武装モードでも。
アマテラスはノーマルモード、スサノヲのほうはAUVフレームに換装しただけの基本形態(腰のパーツ付け忘れてる・・)ですが、方向性の違いがよくわかります。
まさにレガリアは軽装状態。
本格的な戦闘用ではない、儀礼的な形態という感じですかね。
さらに、アマテラスをレガリアモードに、スサノヲはフル装備状態で。
思ったほどアマテラスもボリューム的には負けてないですね。
両肩のケープが大きく、横幅が広いおかげでしょう。
しかしデザイン面でもよりメカ感が強くなっているフル装備状態のスサノヲ。
手持ち武器の変形や、本体も組み換えで3形態にモードチェンジ可能と、プレイバリューの点でも圧倒的です。
アマテラスのフル装備も同様に多彩な変化を楽しめるものと思います。
スサノヲでは鬼や悪魔的な姿に変化するので、アマテラスは天使っぽい感じにでもなるのかなぁ。
楽しみですね。
まぁ、発売がいつになるのかわかりませんが・・
以下、画像
もともと可動性の定評のあったメガミデバイス=マシニーカ素体ですが、皇巫シリーズではメガミM.S.G.を経て基本構造が刷新され、それまで以上の可動性にプロポーションまでもが向上しました。
先日の配信で語られたメガミデバイスにおけるマシニーカ進化の系譜も実に興味深い内容でしたが、そこでの分類によると、皇巫シリーズはBLOCK1.5L。
ちなみに件の配信イベントのメインであったバスタードールシリーズはBLOCK2となり、簡素化と同時により組み換えに適した新規素体となっているようです。
さて、アマテラスの BLOCK1.5Lとしての可動性についてはすでにスサノヲのレビューでそこそこ書いていますのでそちらを参照してもらうとして、今回はもうポーズ集という感じでいきましょうかね。
まず素体モード。
脚部の広い可動域、体幹の捻りなどで自然なアクションポーズが決まります。
武器を持たせても格好いい。
一方でしなを作った色っぽいポーズや、
こんなふうにはっちゃけたポーズも(笑)。
付属するフェイスパーツ・・表情のいつもバリエーションが振り切っているのもメガミのセールスポイントですよね。
こんなポーズさせても真顔じゃおかしいですからね。