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inokichi`s work(ラグビーとライオンズと小説)

妄想ライオンズ:三者三振からのアップルパンチ!

2023.09.08 14:42


平良と上沢。2週間前にはベルーナドームでも投げあった。

その際は、5回までは打線好調な日ハムが平良を押し込んでいて、上沢は1安打でライオンズ打線を牛耳りながら、6回に、ライオンズが一気に上沢を攻略した。

今日も同じような展開になった。


序盤の出来は互角。上沢はしっかり押さえているものの、球数を少し要している。

平良は球速が150キロを大きく越える速球が多く、スライダーの曲りが鋭く(スイーパーではないか?)、明らかにできのいい状態。4回のピンチも、松本剛をスイーパーまがいのスライダーで、真ん中で三振を奪いことなきを得ている。

いずれにしても、5回まで0−0。上沢を攻略できそうな糸口は見えず、平良は、5回は三者三振に切って取り、圧巻のピッチングを披露する。


この痺れる展開の均衡を破ったのが、外崎のアップルパンチだった。

6回も、簡単に二死を取られてから、

3ボール2ストライクからの、この試合、もしかしたら初めてかもしれない、

上沢の失投、フォークが真ん中高め、打ってくださいとばかりに入ってくる。

打撃好調の外崎が、この一球を、1発で仕留める。

この1打は、ほぼ完璧に投げてきた上沢の脳裏に、2週間前の悪夢を過らせたに違いない。

「今日も勝てないのか」

たった1点。けれども、平良は8月18日にソフトバンクに7点取られて以来、

かれこれ、20回以上得点を取られていない。

明らかに、修正をし、パワーアップしている。

その彼とのマッチアップにおいては、この1点は、単なる1点ではない、そう感じたはずだ。


その思いが、7回の上沢を狂わす。

4番、5番の大砲を、1発を警戒するあまり歩かせてしまい、

佐藤龍、ペイトンに連打をくらい、試合が決する。


あの1球。外崎へのあの1球。それを仕留め切った外崎。

紙一重の1球。

野球の怖さをまざまざと感じさせるシーンだった。


さあ、3連勝。3つ勝って、諦め悪く、もう一度上を!!