千年湖
千年湖
The Legend of The Evil Lake
2005年8月24日 シブヤシネマソサエティにて
(2003年:韓国:92分:監督 イ・グァンフン)
『MUSAー武士』『スキャンダル』『清風明月』・・・に続きまして韓国時代劇ものであります。
私、この世界好きなんです。なかなか韓国の歴史ものって観る機会がないから、衣装や美術なんかに興味津々なのです。
この映画は、韓国、統一新羅末期の戦国時代に、女帝とその将軍(チョン・ジュノ)が国内の反乱を収めようとしている時、将軍の許嫁の女性が呪われた湖の呪いを解いてしまって乗り移り、あらあらあらあら・・・大混乱という、ちょっと香港の『スォーズマン』を思わせる描写がとても楽しかったです。
合戦の様子などかなりハードな描写が続きますが、あくまでもベースは将軍ビハランと許嫁の娘、ジャウンビが愛し合いながらも敵対しなければならない悲劇であります。
大昔のシャーマンが乗り移ってしまったジャウンビが、長い衣でひらひらひら~~~っと飛び回り、アクションするのは、もう東方不敗(もち、ブリジット・リンのね)状態。
こんな長い衣装じゃ動きにくかろう、なんて思いつつもなかなか、その浮遊感の出し方なんかはいいです。
また、乗り移ってしまったものの正気に戻ってしまうという哀しい運命のジャウンビ。
正気のジャウンビと乗り移ったジャウンビの目の力の違いってのが凄いですね。気合い入っていていいです。これくらい、ばりばりに乗り移って欲しいもんです。
『大変な結婚』では、ソウル大出身のエリートを演じていた、チョン・ジュノ、馬を駆り、刀を振るい・・・と武術の達人ぶりが別人のよう。
ちょっと気がつかなかったです。こういう映画では、将軍というのが非常に重要なポジションを占めているのですね。
ワイヤーを駆使したアクションの数々、中国でロケした風景の重厚さ、建物の美しさ・・・とても見応えありました。