1-7. 「あるもの」に着目する
レッスン7: 場に「よさよさ」が起きるために必要なこと③ー「よさ・あるものに着目する」
(2018/8/26 よさカードマスター講座 第10期にて)
「よさよさ」に含まれる、
「安心感」「深い対話」「受けとめ合うこと」がそこに起こるために(もしくはそこに起こすために)、必要なこと。
ここまで、「受けとめてもらえる感」「自由さ」について書いた。
もう一つ、キーとなるのが、「何に着目するのか」ということだ。
安心して話せる、受けとめ合う、ということが起こりやすいのは、
「ないもの」
「足りないこと」
「できないこと」
ではなく、
「よさ」
「あるもの」
に着目しているときだ。
人は無意識に「欠けている」ところに目がいくものらしい。
・あれもこれも足りていない
・ここがまだまだ不十分だ
・この苦手をどう克服すべきか?
ということを、いつの間にか考えていることって多いのではないだろうか。
世の中の会議の多くも、不足や課題をどうするのかを扱っている。
良さcafeで出会うのは、たとえばこんな問いだ。
・最近うまくいっていることは何ですか?
・あなたが持っている宝物は何ですか?
無防備でいたら「欠けている」を見がちな状態から、「ある」「足りている」を意識してみるのだ。
もちろん、
「自分にはこれが足りないな」
「これが不得意だからできるようになりたい」
と思ってはいけない、ということではない。
その、足りないところも、不得意なところも、その人に「ある」、「よさ」なのだ、という感覚で見ることができたらいいなと思う。
それには、(無意識のなせる技で)不足や苦手や課題ばかりを見るのでなく、足りていることや得意や「ある」も平等にキャッチすることから。
まるっと「あるもの」を受けとめることが、場の「安心感」や「受けとめ合うこと」と連動していく。