HG ガンダムルブリスジウ レビュー
2023.09.13 05:33
今回のレビューは、1/144スケール ハイグレード より、
“HGTWFM ガンダムルブリスジウ” です。
“機動戦士ガンダム 水星の魔女” の外伝作品、“機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート” に登場するガンダムタイプモビルスーツ、
“XGFー01[Ⅱ3] ガンダム・ルブリス・ジウ” が、
HG水星の魔女シリーズで登場。
プレミアムバンダイ限定で発売されました。
水星の魔女本編の放送は終了しましたが、外伝作品はまだ継続中。
ヴァナディースハートは、月刊ガンダムエースで現在も連載中のコミック作品です。
舞台はヴァナディース事変から5年後の地球。
ヴァナディース機関の生き残りで、大型トレーラーで放浪しながら医師として生活しているヴィルダ・ミレンと、その助手の少年、キユウ・ラボットを中心に物語が紡がれていきます。
キユウにはGUND技術を用いた人工心臓が埋め込まれているのですが、何者かの細工によってルブリス・ジウから一定距離離れてしまうと機能停止してしまうとのことで、その問題解決のデータ収集のために2人は放浪を続けている、というようなお話みたいですね。
本編のほうも結局大きな戦争にまでは発展しませんでしたが、外伝はより局地的というか・・まぁ、今後大きく展開していくのかもしれませんけども。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属シールを貼ったのみです。
ちなみに、パッケージはいつものプレバン仕様の2色刷ですが、説明書は一般販売と同じく、表面がカラーになっていて、機体解説も載っています。
どうせならパッケージも・・
XGFー01[Ⅱ3] ガンダム・ルブリス・ジウ
ヴァナディース機関が開発したガンダムタイプMS。
ルブリスの系譜に連なる機体ですが、GUNDフォーマットの基本理念である拡張義肢としての機能研究のための試作機であり、基本的に戦闘用ではありません。
ゆえに本体に固定装備はなく、各出力等も実戦用機体には劣っています。
それでもガンダムには違いなく、武装さえ施せば戦闘用MSとして十分以上の性能を発揮できるようです。
最初見たときはカラーリング含めた雰囲気からグラスレー社と関わりのある機体なのかと思ったんですが、現状でそういう設定はなさそうですね。
あとから実は・・みたいなことがありえそうですが、グラスレーはとくにガンダムを毛嫌いしていた印象ですし、ヴァナディース事変の5年後ということはまだシャディクも生まれたばかりなので当然関わっていない。
やっぱり関係なさそうですね。
キットはフレームにルブリスのパーツを流用していますが、外装その他のパーツは新規造形。
色分けもほぼ成型色で再現されています。
ベースとなっているルブリスや、その改造機となるエアリアルよりも細身で、太腿もあまり目立ちません。
太いといえば太いのですが、太腿自体がルブリスなどよりも若干長くなっているので、相対的に細く見えるんですね。
あと、胸部だけでなく頭部にもシェルユニットを搭載しているのが特徴。
けっこう異質な印象を受けます。
その頭部のアップ。
表面全体がシェルユニットになっていて、いわゆる顔がありません。
起動時の発光で、なんとなく顔っぽく見えるという感じなんですね。
シールを貼った上からクリアパーツを被せるというシリーズ共通の仕様ですが、クリアパーツ自体に少しスモークがかかっているのでその顔のように見える発光状態がイマイチわかりづらいという・・
で、クリアパーツを外すとこんな感じです。
全面シールですね。
もちろんディティ-ルも彫られていますし、いつも通り黒一色の非発光状態再現用のシールも付いてます(シェルユニットすべてに)。
しかし、なかなか凶悪な雰囲気ですね。
ていうかこれ絶対悪役だろ・・
胸部、および肩アーマー部のシェルユニット。
頭部よりは発光の様子がわかりやすいです。
背面。
バックパックも装備しておらず、スラスターも脛即面にあるものだけなので、本体のみの機動性は平凡と思われます。
背中の真ん中には大きな穴が。
後述の虎の手をバックパックとして装備する際のハードポイントになっています。
ほかにも今後拡張装備があるかも・・
なお、ルブリスの流用なので足首はC型ジョイントによる接続で前後スイング、つま先がボールジョイント、踵が軸接続でそれぞれ別個に可動という、僕の嫌いな構造です。
まぁ、いい加減慣れましたけどね。
付属武装
虎の手
なんで急に日本語・・? という疑問はさておき。
GUNDフォーマット開発初期の大型MSの腕部を流用したと思しき、出自不明の複合装備だそうです。
見ため通りに腕部を拡大した格闘武装として使えるほか、指先にビーム発振部を備えているので、同時発振数を調整することでビームライフルや大型ビームサーベル、前腕装甲部をシールド、さらに背部にマウントすることで大型のスラスターとしても機能します。
しかし、なんで “虎の手” なんでしょうね。
とくに虎っぽい感じないけど。色も黄色くないし・・
まぁ、このマークは爪痕みたいな感じですけど。
キユウのパーソナルマークですかね。
ホイルシールなのでちょっと浮いた感じがします。
ここはマーキングシールにしてほしかったかなぁ。
デフォルトの右腕への装着は本体の手でグリップを保持するかたち。
グリップパーツは接続位置でロール可動します。
また補助的にジョイントで前腕に固定することもできますが、
角度が限定されるので基本、後述のシールド形態専用という感じです。
では各形態で。
基本の大型ハンド形態では、手首部分でロール可動。
5本の指はそれぞれ可動。
人差し指以下の4指は形状は共通で、第一関節(根元)以外に第2関節でも曲げられます。
ちなみに、親指の取り付け位置を反対にすることで左腕として組むこともできますが、グリップおよび先ほどのジョイントが右腕用しか付属しないので、2個買って両手に大型ハンド・・とは簡単にはいかないところです。
普通の腕同様、肘の位置で曲げることができますが、このままではこれくらいしか曲げられません。
このように前腕外装部をスライドさせることで、
90度ほどまで曲げることができます。
ということで、肘で90度曲げたシールド形態。
先の通り、ジョイントパーツを使うことで前腕と固定できます。
ただちょっと外れやすいですかね。
続いてビームライフル形態。
伸ばした指の数でビームの出力も上がっていくということですね。
この形態では上腕位置にあるサブグリップ(こっちがメインかも?)を展開して保持します。
グリップ末端が広がった形状なので、保持の際は一旦手甲パーツを外す必要あり。
これが地味に面倒ですね。メイングリップはそのまま持てるのに・・
なお、先ほどの画像の通り、この形態では両手持ちするのが基本なのですが、ぶっちゃけ上手く持てません。
メイングリップの形状も角型なので、普通にハンドパーツを通すとこんな感じになってしまうんですね。
メイングリップが丸軸だったら、無理なく保持きでるんですが・・
先ほど画像では強引にグリップを斜めに持たせてるので、
このように手甲パーツがちょっと浮いてます。
スラスター形態。
虎の手の背部に装着し、肩アーマーに相当する位置にある2基のスラスターを活用するバックパック形態。
肩部分を可動させてこの向きにしたあと、
専用のジョイントパーツを取り付け。
そして先ほどの背中の穴にはめ込みます。
ボールジョイントなのである程度柔軟に可動しますが、あくまである程度。
肩部分は上下スイングできます。
スラスターとしてはこの可動だけで十分機能する気がしますね。
腕自体はこの形態では見ため通りにお荷物っぽい・・