次回の妊娠でも陽性になるのか?
「陽性だったために今回の妊娠を諦めたい」
「次回妊娠をした時に、同じように遺伝子の異常が出る頻度が高いのか?」
という質問があります。
それに対して言えることは、
次回の妊娠と今回の妊娠が現在、関連があるとは言えません。
初めて妊娠した時と同じような結果であって、前回プラスだったから次回もプラスになるということは断言できません。
同じような確率で起こってくるものです。
こういう話をすると、この質問をした妊婦さん、夫婦に対して、
障がいがあったから中絶をしたのか?
次回も陽性だったら中絶するのか?
という厳しい意見をぶつけられます。
これは、新型出生前診断という先端医療と命を粗末にしているのでは無いか?という倫理観を一色単にしてしまっているのです。
新型出生前診断が誕生した社会的背景には、障がいを持って産まれてくる人を減らすためにという考えもあったのかもしれません。
こうした考えは宜しくありませんが、日本社会は今でも障がい者に対しての虐待が増え続けています。
新型出生前診断で染色体異常が分かり、それでも出産した場合、その子どもは知能障害があります。
こうした障がいを持つ人が、社会の中で虐待を受けているという事実を耳にすれば、
妊婦さん、夫婦は「産まないほうが子どものためなのでは無いか?」
と考えてしまうものです。
産むことは、極端に言えば夫婦の勝手です。
しかし、産まれて来ても、それは子どもの人生です。
親が取って代わることは出来ません。
産むという決断をしたいが、その子の人生を考えた時に、夫婦だけの想いで産むことは、少し難しいのかなと思います。
障がい者虐待が今後無くならないといけませんが、ゼロになることはありません。
また、ある会社では障がい手帳を持っていないのに、障がい者雇用として水増しをしていることも発覚しました。
こうして、「障がい」というものを姑息に利用する人たちもいます。
本当に障がいで苦しんでいる人の気持ちを踏みにじるようなことが日本では起こっています。
こうした社会背景からも、
新型出生前診断をして陽性が出た場合、
人工妊娠中絶の手術をするリスクよりも、
子どもに生きて辛い思いをさせたくないという気持ちが勝るのだと思います。
産まれてすぐは親の元で生活をしますが、小学生の年齢になれば小学校に通わないといけません。
成長に伴い、子どものステージも変わっていきます。
その中で、その子どもは障がいということだけで辛い思いをすると考えると、
夫婦の「自分たちの子どもが欲しい。」という気持ちより、中絶をしたほうが良いのではないか?という気持ちが勝るのだと思います。
その後、また妊娠したいと思うのも夫婦の自由な考えだと思いますし、それを批判している現状があるとすると、新型出生前診断を未認定施設で受けて、誰にも気付かれずに選択をしているのかなと思います。
とても、生きにくい社会だと感じます。
これがとても悲しいことで、社会の圧力から逃れるように検査を受けた妊婦さん、夫婦は誰にも相談が出来ません。
こうした社会的圧力が、中絶を促しているとしか思えない現状があるのです。
continue.
現在ではネットやTVでもNIPT検査による情報を調べることができ、産婦人科以外の医療機関でNIPT検査を受検される方も増えています。
いわゆる産婦人科学会の認可を受けている医療機関では、35歳以上または遺伝子異常の人がいる、夫婦でのカウンセリングが必要など条件のハードルが高く、受検したいと調べても時間のみが経ってしまい、タイミングを逃すこともあるようです。
一方、そのほかの医療機関では希望されるタイミングで受検出来ているようです。
また産婦人科学会の認可を受けている医療機関ほどNIPT検査に対する詳細な説明はないようですが、受検者が検査内容を理解した上で提供しており、陽性の結果が出てもフォローできる体制が整っているようです。
中でも「東京エバーグリーンクリニック」は妊娠前・着床前(不妊に関する検査)・出産前の検査・研究を行う生殖医学では最先端で検査実績もある検査会社に依頼しており、信頼できると思います。
このクリニックは受検日も多く設けており説明・問診・採血を個別に受けられます。
また、広島県、愛知県、大阪府など7か所の提携クリニック(H30.9から9か所)で受検できるので、他の医療機関よりも予約しやすいのではないかと思います。
【東京エバーグリーンクリニック】
TEL: 03-6281-9527 (専用回線)
http://www.evergreen-clinic.tokyo/kindle/