マイ・リトル・ブライド
マイ・リトル・ブライド
My Little Bride
2005年7月5日 渋谷シアターイメージフォーラムにて
(2004年:韓国:117分:監督 キム・ホジュン)
この映画で思い出すのは数々の料理・・・・なんです。
お昼のタイミングが悪くて、お腹ぺこりんの状態で観ると、映画って・・・見る所が変わってしまうといういい例です。
何故、食事のシーンが多いのか・・・それは家族が集まってわいわいというシーンがとても多いからです。
また、新婚生活でも食事の問題が出てきて、ここぞ、のデートの時は海苔巻きで勝負だしで。
16歳の女子高生、ボウン(ムン・グニョン)とちょっと浮気(というか好色な)大学生、サンミン(キム・レウォン)は幼なじみ同士。
しかしお祖父さん同士の約束で、2人は結婚することに決まっていたのだ!っていう設定自体が、冗談ぽくてまたお祖父さんだけではなく、2人の両親もあれこれ裏工作をするのですが、前半は結婚にいたるまでのあれこれ。
後半は、サンミンが教育実習に行く高校が、よりによってボウンの高校になってしまう、というドタバタ。もう、予想通りのハプニング(?)
コメディというより壮大な冗談の連続みたいな印象がありますが、それは決して気持ち悪いものではありません。
好き合って結婚した訳ではないのですが、どうも後押しする親たちが本当に結婚してもらいたい!!!という風には描かれないので、かなり強引に結婚になだれこんでしまうのですが・・・
しかし、このムン・グニョンとキム・レウォンのコンビ、失礼、夫婦のやりとりがとてもテンポよく、この2人実はよくお似合いなんです。
だから見ていて不自然もなんのその・・・で楽しく観られてしまうし、映画の流れやテンポが弾むようだしで、気持ちよい結婚ドタバタラブコメディになっています。
サンミンの好色一代男ぶりっていうのも、バカバカしくていいし、ムン・グニョンはまだまだ妹キャラで(これまた泣き演技が見事)、先輩に憧れちゃって~~~という感じの方がに合うのに結婚!というアンバランスさも上手いさじ加減です。
前半はとにかくいがみあい、後半はとにかく結婚を隠さなければ・・・という同志のような関係になる2人。
そして、本当に好きなのはお互い誰なのか・・・という事に気づく最後の最後まで、2人の気持ちはすれ違いっぱなしでここまでテンション保つのは技あり。
ぐいぐいと引き込まれるかわいらしさ、もう強引といって良いほどのかわいらしさで一杯。
エンド・クレジットで未公開映像が流れるのですが、バンジー・ジャンプするムン・グニョンちゃん、教室の窓にはりついているムン・グニョンちゃんが何の為にそうしたのか、是非知りたいのですけれど・・・