ハービー/機械じかけのキューピッド
ハービー/機械じかけのキューピッド
Herbie:Fully Loaded
2005年7月15日 神保町一ツ橋ホールにて(試写会)
(2005年:アメリカ:101分:監督 アンジェラ・ロビンソン)
アメリカのカーレース・・・といってもF1のような世界的なものでなくごく普通の車がレースする大会に女の子と人の心を持つ不思議な車、ハービーが大活躍するという、ディズニー映画らしい、かわいいファンタジックなコメディ映画。
63年型のワーゲン、ハービーは過去大活躍したものの、今はスクラップ工場に売られてしまうほど落ちぶれてしまうところ、大学を卒業したばかりの女の子、マギーと出会い、かなり強引に「買わせる」
マギーの家は祖父、父、兄・・・みんなレーサーでマギーも実はレースが大好き、過去の事故から父はレースに出ることを禁止しているけれども、ハービーと出会ったことで、マギーは大会に出場・・・しかし、マット・ディロン扮する有名人気レーサーの妨害が・・・
明るくさくさくと話がすすむ楽しい映画。
ハービーは人間の心を持っているといっても、アニメや特撮使って妙に人間らしさを出さずにあくまでも車は車という造形がとても面白いです。レース好きな性格から、ドライバー、マギーを無視して暴走するあたりなんかは、機械なのに妙に人間の性格が出ているようで楽しいです。そこら辺、あんまりごてごてにしないでシンプルにしている所が好感。
そんな奇想天外な車でも結構、人間達がその気になってしまうところが、ちょっとおとぼけ入っていて微笑ましいというか。
この映画、そんなに悪い人も出てこないし、派手な事もないこぢんまり感があるのですけれど、レースが始まれば、どうなるのか・・・と引っぱられる部分あり。そういうテンポの上手さはあります。
音楽が、80’Sの音楽をふんだんに使っているのも楽しいところ。
でも、最初、マギーはハービーを50ドルで買う、とか言います。結局、75ドルなんですけど、それでも安すぎ。
お父さんが、大学卒業記念に車を買ってあげるよ、と言うところで、へぇ、凄いなぁ、なんて思うけれど、あ、75ドルでしたか。
ちょっと日本では考えられないけれど、75ドルで車が買えれば私も買います。