アイランド
アイランド
The Island
2005年7月20日 有楽町よみうりホールにて(試写会)
(2005年:アメリカ:136分:監督 マイケル・ベイ)
この映画、クローン技術を扱った近未来ものというテーマより、冒頭からいきなりの美しい映像の連続に圧倒されました。
色が綺麗、セットが綺麗、風景が綺麗、俳優さんも綺麗、出てくる車やバイク、ヘリコプターなどのメカも綺麗・・・クローンの映像はデビット・リンチを思わせるグロテスクな綺麗さ・・・綺麗づくしです。
地球が汚染されて生き残った人々だけが暮らす近未来、全てが管理された社会生活の中で、抽選で選ばれた者だけが「アイランド」という汚染のない綺麗な島に移住することを許されている・・・管理社会への警告ともとれますが、しかしその裏の陰謀に気づいてしまった青年、リンカーン・6・エコー(ユアン・マクレガー)と女性ジョーダン・2・デルタ(スカーレット・ヨハンソン)の2人は追われる身となって、逃避行の始まり・・・
この逃避行が、これでもか、これでもかと凝っていて、強力な追っ手を次々とかわすテンポと映像技術っていうのは、とてもスリリング。
ちょっと生身の人間ではありえないけれども、不死身に近い逃避行がファンタジックです。それはとても「綺麗」だから夢の中の出来事のようなのです。
もう、ユアンとスカーレット・ヨハンソン、ひたすら走ります。走る、走る・・・。
その手助けをするのが、謎めいた住所年齢不詳の胡散臭い男、スティーブ・ブシェミ。
管理社会の中で生きてきた2人のピュアぶりっていうのが微笑ましいのですが、ブシェミさんは存在感で笑わせてくれます。いいなぁ、ブシェミさん。
テーマもしっかりしているし、起承転結のきっちりした娯楽大作です。
痛いといえば、私は予備知識なく観たので、新鮮な驚きがあったのですが、雑誌などで特集組まれていると、かなりネタばらしをしているのと
ネイティブ・スピーカーなら何故ユアンなのか、ということが最初からわかるのに私は字幕で初めて気がついたって事ですか・・・。