久瀬川交番跡
いつの間にかという印象ですが。現在は割田に移設され数年が経過しています。イビデン青柳工場の向いに割田交番として、少しだけ南に離れていってしまいました。
終日交通量の多い交差点の角地です。こんな細長い土地で、所謂駐在さんにとってはさぞかし不便だったでしょう。ただし周辺住民にとっては暗い荒海に燈る燈台の光輝のように、安心と安全の象徴として、存在意義は大きなものでした。警察官が好きという方は少ないでしょうけれど、本当に困った時、頼りになる身近な行政官は彼らしかいません。
つい先日、この場所の近郊で交通違反の取締りを受けました。反則金はガードレールや信号機になるのだと思えば全く惜しくはありません。残念なのは減点です。二度目のゴールドになったばかり。またブルーかという絶望に打ちひしがれて免許証を提示。ところが状況を斟酌してくれて、なんと「今回は注意」という裁量判断。警察官に初めて優しくされて泣きそうになりました。だからということではないのですけど、若くて長身でハンサムな青年警察官たちでした。対応も紳士的で好感がもてました。
前回、ゴールドが消滅したのもほぼ同じ場所。その時は携帯使用でした。運転中何度切っても鳴り続ける携帯に不安を覚え、信号停車時に通話。会社のスタッフからでご自身の親族の訃報でした。で、明日は休むというさほど緊急性の無い内容。問題は通話が終わる直前、信号が変わって少し動いてしまったのです。物陰に隠れていた警察官がスーパーカブで追いかけてきて青切符です。
「こっそり隠れて犯罪性もなく危険性もないことを取り締まるのが仕事なの? おかしいとは思わない?」と、つい八つ当たりをしてしまいました。この時も若い警察官で対応は紳士的で何やらひどく申し訳なさそうにしていました。大垣市のような公共交通機関の不十分な土地ではどうしても車に乗る時間が長くなります。動画やゲームで長時間よそ見をしていた訳でもないのですから、もう少し別な対応をしてほしいもの。と、愚痴はこのぐらいにして。
思えば隔世の感があります。僕の若いときには警察官といえば傲慢で高圧的で攻撃的で。今なら大問題となるような対応を自身も友人知人も大勢が経験しています。もっとも、そもそもの原因は僕たちにあるのですがー。
最近の日本の警察官はほんとにジェントル(一部のベテラン&生活安全課には例外もいるようですが)です。その点、岐阜県警はかなり優秀なのではと、勝手に思っています。なにしろ少し前まで不祥事ワーストワンの県警が隣にあって、自身も被害にあっていますから、なおのことそう感じてしまいます。
20代のころ、バイクに乗っていた当時。仲間内での合言葉がありました。
「捕まるなら岐阜県警」
とにかく岐阜まで逃げろ。