私の人生の言葉
皆さんは好きな言葉、ありますか?
わたしはいつもアーティストの萌ちゃんと話してるとふと思い出したり感じることが
たくさんあります。
先日「すきな言葉とかある?」と不意に聞かれました。
萌ちゃんはアートを作って欲しいとオーダーされると、その人の事をよく知るために
好きな言葉をいつも聞くそうです。
私は萌ちゃんからのその言葉で学生時代のことを思い出しました。
私は昔から人間関係を築くことが苦手でした。
小学校1年生、中学校1年生、高校2年生、専門学校1年生、、
高校の時以外は1年目にいつも何かトラブルがありました。
自分を出すのが苦手だった私は友達がすぐに作れるタイプではなかったので
1年目がくるたびに怯えていました。
特に思い出すのが専門学校の1年生の時。
わたしはこの年から一人暮らしを始めました。
私の行っていた学校はとても厳しくて有名でした。
その学校では入学式の後日、すぐに合宿に行くのが決まりでした。
出発の日、わたしは美容学校ということもあり、今までとは違って
みんな同じところを目指してる仲間になれそうで、とてもワクワクしていました。
まずは行きのバス。同じクラスの子達がバスに乗るのですが、
出席番号が後ろの方だった私を含めた数名は別のバスに集められ、出発しました。
その時同じクラスの子と話した記憶は無く、
到着した頃には、クラスのバスに乗っていた子達はすごく仲良くなっていて、
人見知りのわたしはますます人見知りを発揮してしまいました。
到着してからクラスでの行動がずっと続くのですが、周りのキャラの濃い子達に圧倒され、自分を出すことが出来ずにいました。
そうすると、一人かわいい女の子Aちゃんが話しかけてくれました。
友達になろうって。
わたしはすごく嬉しくてAちゃんと一緒に行動するようになりました。
Aちゃんはクラスの中でも人気者。Aちゃんは少し強めのキャラだったNちゃんに誘われて
私たちは4人グループになりました。
そこからお昼ご飯も一緒に食べるようになり、なんとなく私も
友達が出来たんだなーと思っていました。
ところがしばらく経ったある日、私はAちゃんから衝撃的な事を聞かされます。
「Nちゃんがアイの悪口を言いまくってる」
と。。
わたしはNちゃんはちょっと苦手だなと思いながらも
一緒に買い物に行ったりもしていました。
その時にNちゃんはAちゃんに
「また愛と買い物とかめっちゃだるい」
とか 「ほんとに何着ても似合わない」などを
わたしと一緒にいるときにAちゃんにメールしていたのです。
私には全くそんな態度じゃなかったNちゃんが怖くなりましたが、
気のせいだろうと思っていました。
ですが、そこからグループ内での完全な無視が始まりました。
お昼ご飯の時も私だけ無視。
何を話しかけても無視。
今の私からすれば早くそのグループから出て違う友達作ればいいよって思うのですが、
当時私はそんな勇気もなく、ただそのグループにひっそりといるのでした。
他の二人もその空気には気づいていたと思いますが、あまり触れないようにしていたと思います。Nちゃんは方言も強く、言葉でも態度でも私は恐れていたとおもいます。
Nちゃんはクラスでも元気いっぱいのキャラでかなり目立つ方でした。
私はクラスのみんなにも嫌われたくなかったんだと思います。
ですが、そこからNちゃんはクラスみんなに私の悪口を広め始めました。
例えば、、
私は金属アレルギーを持っていて、当時首元が荒れていたのですが、
それをキスマークで、男遊びが激しいとか、、
まったく見に覚えのない事が広がって行きました。
そうするとクラスの人からの目線も変わり、
私は完全に孤独になりました。
当時私は一人暮らしを始めたばっかりで親にも話すことが出来ずにいました。
高校の時に仲の良かった子達はみんな新しい生活を始めたばかり。
みんな離れ離れでそれぞれ友達を作って楽しんでることを聞き、
自分が悩んでる事は打ち明けられませんでした。
私はある日発熱しました。ですが、私の学校は基本的に休むことが許されない。
私は力を振り絞って学校に行きました。
でも誰も私に話しかける人はいません。
泣けてきました。
もしかしたらこれを読んでる同じクラスだった人は
そんなつもりはなかったのかもしれないし、そんな事気付いていなかったかもしれません。
私は全然目立たなく、大人しくしてたから。
でも、すごく孤独に感じました。
学校、やっぱりやめよう。
美容師なるのやめよう。
と思いました。
母親に電話しました。
本当にごめんなさい。
一人暮らしさせてもらってるのに、学費も払ってもらってるのに、学校辞めたいです。
と。
母親はしばらく私の話を聞いてくれて、「いいよ。」といいました。
続けて、
「でも今日は木曜日。明日行ったら学校休みだから、明日、学校が終わって
そのまま実家に帰っておいで。1日だけ頑張ってみよう」と。
私は1日だけなら頑張れる気がして、「うん」と答えて電話を切りました。
金曜日、私はどうせ学校やめるし、怖い事はもうないと思い、学校に行き、
帰りにバスに乗って実家に帰りました。
迎えに来てくれた母はとても優しく、私は頑張れなかった自分が悔しいのと
腹立たしいのとでしばらく泣きました。
私は思いっきり泣いて、ご飯食べて、話して、なんだかスッキリしました。
すると母が「でもさー、美容師を諦める必要はないんじゃない?」と。
「美容師を目指す学校でしょ?友達もいればいいけど、いなくてもいいんじゃない?
とりあえず免許取るのだけ目標にすれば?」と。。
私は確かにそうだなと思いました。
別にお弁当食べに行ってるわけじゃないし、友達作りに行ってるわけじゃないし、
気が合わない人とは友達じゃなくていいかも。と思いました。
母は続けて「あと、そんな子すぐに周りが気づくよ。後々一人になるのはその子だよ」
といいました。
私は納得しました。
2日間私は母とそんな話をしながら日曜日の夜には少しスッキリしていました。
私はバスで一人暮らしの家に戻ることにしました。
そしてバス停で別れ際に母が
「楽しい事は人を大きくして、辛いことは人を優しくするから。
だから乗り越えれば本当に優しい人になれるよ。愛ならできる!がんばれ!」
と。
私は今でもその時の一言が忘れられません。
それから辛いことがあるたびに、いつも思い出します。
それから私は学校に休むことなく行きました。
ある日Nちゃんは突然学校を辞めました。
辞める時Nちゃんもクラスメートも泣いていましたが、
私は何も感じませんでした。
その後私はそのクラスで最高の友達がたくさん出来ました。
お腹が痛くなるほど心から笑える友達ができました。
社会人になってからも私は母からの言葉を忘れることはなく、
そのおかげで色んなことを乗り越えられたと思います。
私の人生を支えてくれている言葉です。
ちなみにNちゃんから3年ほど前にFacebookから連絡がありました。
私を友達伝いで見つけたそうです。
そこには謝罪の文と今の彼女の状況が書き連ねてありました。
当時私達は10代で自己コントロールが難しい時期。
もう時間も経っているし、私の心も強くなってる。
でも、、私はNちゃんを受け入れる事は出来ませんでした。
当時私の心はボロボロでした。
でも、Nちゃんからはたくさんの事を学ばせてもらいました。
その経験があったからこそ今の自分があると思います。
私以上に辛い経験をしている方もたくさんいると思います。
でも乗り越えた時にきっとすごく成長してる自分に気付けると思います。
逆に、辛いことがないと成長出来ない
とも思っています。
皆さんの好きな言葉は何ですか?
どんな言葉に支えられていますか?
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