相模原なるほど学校クイズ【50】
中学3年生は、夏休みが終わると部活も引退し、一気に進路選択モードに向かっていくと思います。
三太郎さんが今回も、高校選択に参考になるクイズを作ってくれました。
高校クイズ『単位制高校と学年制高校』
高校には、全日制・定時制・通信制、専門学科・普通科・総合学科などのいろいろなタイプの高校があります。今回は単位制・学年制についてです。
マナブくん
「僕の学校は、1年間でちゃんと授業に出て成績を取らないと2年生になれないんだ。クラスのみんなはいつも同じ授業を受けることが多いよ」
ヒトコさん
「私の学校は、自分が希望する科目を時間割に組み入れて自分の時間割を作るの。クラスのみんなは一人ひとり時間割が少しずつ違うことがあるわ、留年はないけれど決められた単位数を取らないと最後に卒業できなくなってしまうわ」
マナブくんの学校は学年制、ヒトコさんの学校は単位制になります。
Q.相模原市内の県立高校にも学年制高校、単位制高校があります。市内に全日制単位制高校は何校あるでしょうか?
① 2校 ② 3校 ③ 4校
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え ② 3校
- 相模原弥栄(単位制普通科、単位制専門学科)
- 相模原城山(単位制普通科)
- 神奈川総合産業(単位制専門学科)
の3校です。
相模原弥栄と総合産業の専門学科の内容はこちらのクイズをご覧ください。
解説:高校は学年制と思っている方が多いと思いますが学年ごとの進級がない単位制高校があります。学年制高校は、学年で修得すべき単位数が決まっていて満たされないと留年(次の学年に進級できない)となります。また、一部を除きほぼ全員が同じ時間割となります。単位制高校は、3年間で学校で定められた単位数を修得すれば卒業できます。学年ごとの留年はありません。この3年間のことを修業年限といいます。単位制学年制ともに全日制は3年、定時制通信制は勤労青年に配慮して決める事になっています。また、興味関心進路に応じて学校が指定する選択科目を組合せ自分なりの時間割を作ることができます。ただし、学校の特色から必ず全員が受講し年間必要な時数を出席しなければならない科目がいくつかあります。この科目を必履修科目(ひつりしゅうかもく)といいます。必履修科目は、選択科目とともに自分の時間割に組み入れることが必要です。具体的な選択科目や必履修科目は各学校の教育課程表(※)や時間割表に記載されていますのでHPなどで確認し高校受験を考えている皆さんは参考にしてください。学年制高校でも必履修科目は選択科目が多くなる3年生などの教育課程表にも記載されていることがあります。
普通科高校、専門学科高校は、学年制単位制両方の高校がありますが総合学科高校は単位制高校となっています。総合学科については今後クイズに出したいと思います。
※教育課程表
生徒が受講する科目を学年(年次)ごとに示した表、学年ごとの修得すべき単位数、卒業に必要な修得単位数、選択科目、必履修科目などが記載されている。教育課程表は学校ごとに異なる。
教育課程表に記載されている入学後の年数は学年制高校は◯学年(◯年)等と記載、単位制高校は◯年次(◯年)等と記載されている。
「単位制」と聞くと、好きな科目ばかり選択出来そう、というイメージを持っていた私。
実は娘が単位制の高校にお世話になっており、意外とそうでもないのね、というのを近くで見ています。受けたい授業が開講されず、さらには大学入試に必要な授業を独学や塾等で学ばなければならない状況も起こりうるのです。
もし、高校選択の時点で高校卒業後の進路のことまで考えているのであれば、大学入試に必要な科目の開講状況なども事前に確認しておくことをおすすめします。