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「宇田川源流」 【大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺】 何故蔦屋なの?

2023.09.12 22:00

「宇田川源流」 【大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺】 何故蔦屋なの?

毎週水曜日は「宇田川教育論」か「大河ドラマ」に関してお話をさせていただいている。ニュースの解説ばかりでは肩が凝ってしまうので、一週間の真ん中は少し気を抜いた話ができるようにということで、大河ドラマに関しては「現在よりも過去について、そしてテレビドラマということに関して話をする」ということを、また「宇田川教育論」に関しては「若者を教育するということを通して、日本の将来を考える」ということをテーマにしている。要するに水曜日は、いつの間にか「現在ではなく、過去や未来を語る日」というようなテーマになりつつある。もちろんそのようなことをはじめから企画したわけではないのであるが、いつの間にかそのようなテーマになっている。

今週は「大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」について考えてみたい。

実は、今週というかこの前の10日日曜日は、ラグビーワールドカップの日本の緒戦であったということもあって、今週の大河ドラマ「どうする家康」は放映が中止されていた。その為に、どうする家康に関しては語る内容がなかったのである。

どうする家康は、すでに本能寺の変も終わり、小牧長久手の戦いも終わって、秀吉と家康がやっとという感じで和解するところである。ある意味で、秀吉をここまで悪人に書いた大河ドラマというのも少ないのであるかなと思って考えてみれば、そういえば3年前の「麒麟が来る」の時の佐々木蔵之介さんが演じた秀吉も、かなり悪い人物になっていた。しかし、今回のムロツヨシさんの演じている秀吉は、「くどい上に悪い」というような感じで、世の中の陰謀論にある秀吉悪役説がすべてこのドラマでは採用されたかのようなドラマになっているのではないか。もちろん、本能寺の変は秀吉がそそのかした黒幕説は取っていなかったと思うが、しかし、「本能寺の変の黒幕というよりも、もっとひどい悪役」をムロツヨシさんが演じているのには、なかなか興味深い。

要するに「秀吉が悪人であったので、秀吉の治世が終わり、家康のところに転嫁のほうから転がり込んできた」というような印象になるので会って、その意味で「少し異常なほど粗暴な信長」「何を考えているかわからないほど悪人の秀吉」の中で「ウサギのような愛らしさを演出する家康」という「キャラクターの対比」が非常にうまくできているのではないか。そのような感じで見ていると、その周辺のキャラクターもそれに合わせて描かれているのが興味深い。特に、石川数正(松重豊)の出奔などは、非常にうまくそのほかのエピソードとつなげて書かれている。

滝田栄さんの演じた「徳川家康」(1983年)の本多作左衛門を演じた長門裕之さんの時に涙を流しながら「喧嘩碁」をやり、その後出奔するという演技も素晴らしかったが、それに負けず劣らずの演技であったと思う。

さて、今回はその家康ではなく、「再来年」の大河ドラマである。

横浜流星、2025年のNHK大河ドラマ主演も「なんで自分なんだろう?というのがありました」

 ダウンタウンの松本人志と元SMAPでタレントの中居正広がMCを務めるフジテレビ系「まつもtoなかい」(日曜・午後9時)が3日、放送された。

 この日のゲストは、格闘家の那須川天心と俳優の横浜流星。

 横浜は今月25日公開の映画「春に散る」で佐藤浩市とダブル主演を務め、再起をかける現役ボクサー役を熱演。撮影終了後にボクシングのプロテストに合格し、C級ライセンスを取得した。また2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」で主演の蔦屋重三郎役を演じることも決まっている。

 大河主演について聞かれた横浜は「実感は正直、まだなくて…」とポツリ。

 「オーディションではなくて、お話をいただいたんですけど、なんで自分なんだろう?というのがありました。NHKさんのドラマに出たこともないし。もちろん、オーディションとかは受けてましたけど、1回もなかったので」と正直に話していた。

2023年09月03日 21時42分スポーツ報知

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12265-2534423/

 来年の大河ドラマ「光る君へ」に関しては、撮影が好調であると聞く。まあ、基本的には平安時代の物語で紫式部を描いているのであり、その周辺の冨士和田道長などを書いた大河ドラマは珍しい上、その時のイメージはあまりないので、なかなか面白いのではないか。同時に視聴者に余分なイメージを持っている人が少ないので、その意味では、かなり書きやすい世界ではないかという気がする。

さて、その次は「蔦屋重三郎」である。

NHKのホームページには「親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから“江戸のメディア王”として時代の寵児ちょうじになった快男児・蔦屋重三郎。天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期。喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出す──。

放送100年を迎える2025年に描くのは日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時に“お上”に目を付けられても“面白さ”を追求し続けた人物“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマがはじまります!」と書かれている。もちろん、現在はまだ「鋭意作成中」であろう。しあkし、もともとは、「画家」などの芸術を目指し、挫折し、そのうえでその人々のスポンサーとして活躍し、多くの芸術を愛する人々、そして日本の江戸試合の文化を作り出した裏方を主役とする今回の内容に関しては、なかなか面白い。

 さて、この主演は横浜流星さんである。

「オーディションではなくて、お話をいただいたんですけど、なんで自分なんだろう?というのがありました。NHKさんのドラマに出たこともないし。もちろん、オーディションとかは受けてましたけど、1回もなかったので」<上記より抜粋>

NHKは、いいままでNHKのドラマに出たこともない人を、使い、その人に関して、今までドラマにない「スポットライトを浴びていた人ではなく、そのスポットライトを陰で演出した人々」を見てゆくということになったのである。

ある意味で、現在の「ネット社会」において、そのネット社会の裏側に何があるのかというようなことや、カルチャーの仕掛人というような人々をうまく、投影した作品になるのではないかという気がするのである。そのためには、「今までNHKのドラマなした人ではなく、まったく新鮮味を大事にした演出」ということになるのではないか。ある意味で大河ドラマを誘致するというような地方公共団体などは少なくないのであるが、そのような意味で「何を現在に訴えるのか」ということを中心に物事を考えてゆかなければならないのではないかという気がするのである。