タイの私立小中高「ACEP(Assumption College English Program, Rama II Campus)」へ視察
8月17日~21日,藤川研究室の有志でタイへ行きました。タイの留学生にアテンドしてもらい,私立小中高「ACEP(Assumption College English Program, Rama II Campus)」の視察をしました。学校のウェブサイトにも,英語で紹介されておりますので,よろしければご覧ください。
タイの中でも非常に恵まれた環境の学校のようでしたが,非常に学びの多い視察となりました。初日は運動会の視察をさせて頂きました。最終日は日頃の授業を見学させて頂きました。
日本の文化との違いや共通点を様々見つけられて,大変貴重な機会となりました。以下,ごく一部ですが簡単にレポートいたします。
運動会の入場
運動会の入場では,ほぼ日本の文化祭のコスプレ状態。しかし,各色の最後には社会的メッセージが掲げられていました。
禁煙・薬物防止・リサイクル...等がある中,やはり個人的に気になったのは,「iPad・iMacサンドイッチマン」によるICT活用教育を訴える児童生徒がいたこと。
STEM教育についても書かれたポスターがあったことから,学習者が学び方を学んでいるという姿勢が伺えられて,素晴らしいと思いました。
それを運動会で表現するというのが…大変新鮮な気持ちでした。
日頃の授業の様子
学校パンフレットには,ADE(Apple Distinguished Educator)が2名いらっしゃることや,小学3年生からLightbotなどのCode.orgを活用したプログラミング教育をされていることなどが紹介されていました。私が昨年度に同学年で実践したものと同じだったので,嬉しかったです。
同行したストマスの子が帰り際に、「タイの中でも上澄みの上澄みの特殊な学校ですよねー」と言い、アテンドしてくれたタイの留学生も「そうだねー」と言うほど、環境としては大変優れていた学校でした。
しかし、教科においてICTを活用した授業や、教科としてのコンピューターサイエンスの授業など、試行錯誤を重ねながら挑戦されている姿は大変刺激にもなりましたし、大いに学ばなければと思いました。
特に印象に残ったのは、動画にある中1社会科専科の先生の授業。この方は、27歳にしてタイ語・英語を使って、日本にも滞在経験があるという方でした。管理職から「この学校でICTを駆使している教員だよ」とも紹介されていました。
授業では、Google Earthを活用した地理の世界の気候の学習を展開。子どもとの関係づくりも大変上手でした。ランチもご一緒しましたが、すぐに食べ終わって「これから個別補習がある」と笑顔で言って、席を外されてしまいました。
先生方の働き方の実態について聞くことはできませんでしたが、このように教師が楽しくテクノロジーを活用した教科の授業に挑戦しつつ、生徒の基礎学力の保障にも熱意を持って取り組んでいるということ、自分自身も見習っていきたいと思いました。
おまけ:運動会見学での一コマ
素晴らしい来賓席で見学させて頂いた上に,大変畏れ多くも表彰式の一部で,メダルのプレゼンテーターをさせて頂きました。
最後になりましたが、関係の皆さま、ありがとうございました!!