Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

kojinkai

大富豪の基本戦略。

2018.08.25 15:17

休み時間の生徒の大富豪の様子を見ていて、

生徒たちそれぞれに基本戦略が備わっていることが

なんども対戦が行われる中で理解されました。


①配布されたカードにおける7,10のカードの枚数の確認。


7はその枚数だけ誰かにカードを渡せ、10はその枚数だけ

カードを捨てることが許されます。これらのカードを

自分が不要とするカードをペアにして、場に出すカードから

それらを排除します。


②序盤での単独カードの処理。


単独カードはできる限り、”縛り”によって

自分か自分の手前くらいで手番が終わるようにし、

戦局を有利に進められるようにします。基本、

3人目くらいで途切れるため、4人プレーでしたら

自分の手前くらいで場のカードが流れることが多いです。


③Jバックのタイミング。


Jバックは、そのカードより弱いカードを

出させるカードで、弱いカードの処理を狙う人は

3や4のカードを出そうと目を血走らせていますが、

そんな狙いを持った人間を前に悠々と8切りするという

そういった戦略も見込めます。そういう意味では

出し方次第では比較的高等な戦略が試されるカードです。


3〜5のカードは、場に何枚出ているのか

K〜2のカードと同じくらいのレベルで

数えておく必要のあるカードの一つです。

革命をされた時に最強カードの類になるからです。

特に3や4をすぐ場に出す人は大抵ゲームを知らないので、

そういう人たちに負けることはほとんどありません。


④カードの残し方。


大富豪というゲームは、ゲーム終盤で

いかに相手に悟られずに”一気に上がるか”という

ことも一つの戦略になります。

例えば、カードを1枚だけ残すような形では、

ペアカードの連打をされるとどんなに強い

カードを残していたとしても負けてしまうからです。


ですから、弱い相手を前にした時には、

9とかQとかのカードはうってつけです。

相手が強いペアカードの一部を差し出して、

わざわざペアをキャンセルしてくれることもあるからです。

なかなかそうはならないのですが、しかし

もう一つの利点として、自分の手前くらいで場が流れます。

9とかQは特徴を持たないカードのように思われますが、

相手の強カードを切らせ、切られた枚数を数えるための

ツールになり得る点で、効果的です。

自身は悠々と強カードを残しながら、

相手の強カードを出させ、さらにはその枚数を

把握していくようなことが可能になるのです。

そして、自分のちょっと手前で場が流れ、自分の弱いカードを

出しやすくすることも可能になります。そういう点で、

場をコントロールするカードの一枚に数えられます。



これらは、生徒たちが大富豪をしている中で

発見した戦略です。特に、場に出された強カード

(3,K,A,2)の数を数えている生徒は特に強いです。

高度に戦略的に場をコントロールできるからです。



ちなみに、当塾のハウスルールは次のものです。

・7渡し

・8切り

・10捨て

・Jバック

・縛り(片縛りは無し)


生徒たちの大富豪を背後から面白く観察

させてもらっています。

勝つというか、負けない人は必ずどんな

カードを持っていても、戦略を立てて

”負けない”ように思考をしています。

そういう点で、大富豪の様子を眺めるのは面白いのです。