2年半の不眠症(3)
<全ての本で異なる呼吸法>
十人十色です。 全ての本で、呼吸法が異なります。恐らく、それぞれに特徴があり、効果があると思われます。情報が多いと「これだけを信じて行う」ということが難しくなります。それぞれに書かれている理論や実例などを参考に、そこに納得性を求めてしまう自分がありました。損な性格と思いながらも、自分なりに納得する理屈を組み立てていきました。
全ての本に共通する2つの点と多くの本に共通する1つの点があります。 前者は
・腹式呼吸をする
・吐く息を長くする
後者は
・丹田に意識を置く
合計3点がほとんどの書物に書かれている呼吸法の共通項になります。
昔の本は、経験的な見地からの記述になりますが、新しい本では脳波やホルモンや自律神経の活性状況などを科学的な裏付けとして記述されているものが多くなります。新しい本になるほど、その分析手法が新たに生み出されているので、仮説の裏付けとしてみると納得性が増えていきます。
呼吸法の本にはよくお釈迦様の呼吸に関する記述や、仏典上のお釈迦様の言葉が記されています。お釈迦様は偉大な覚者であるとともに自分の体をもとに呼吸と自分の心の関係を試し気づかれた偉大な科学者でもあります。呼吸のやり方によって心身がどのように作用するかを体験として捉え、その効能を人々に伝えました。科学的な論証はなくとも、当時はお釈迦様という言葉だけで信じられたのでしょう。 今は情報が多い分だけ、効果の裏付けが無いと信じ切れない世の中なのではないでしょうか。 私も悲しいかなその傾向があり、理論的な説明と自分が呼吸法を通してどのように心身が変化するかを微妙に感じ取って、自分のあった呼吸法とその理屈を見つけ出すという作業を重ねてきました。
<私の呼吸法1>
私が呼吸法に重きをおいて、呼吸法に取り組んだのは2017年9月頃でした。色んな本を参考にいくつかの呼吸法を試しながら少しでも眠ることができなか?楽になれないか?ということを探求しておりました。
前述の通り、本によってやり方は様々。はっきりいってエネルギーの枯渇している私には面倒くさい所作が加わるものはNGでした。複雑なポーズをとったり、1日に何種類もの呼吸法があったり、秒数を定義づけられたり・・ 色々と試してみてみましたが、実生活とあわせてできないものが意外と多くありました。 それらのプロセスを通して私の中ではっきりしていたのは
・毎日続けられる
・最低30分は続けられる
・信じることができる ということでした。
従って、
・単純であること
・眠るための理屈に納得性があること
・場所を選ばないこと(色んな場所でできること)
・現代の科学的理屈に合っていること
が私の場合は大切だということを体感しました。 これらの全てを満足するにはいくつかの本に書かれている呼吸法を取捨選択する必要があるという考え方に至りました。 但し、殆どすべての本に共通の
・腹式呼吸をする
・吐く息を長くする
・丹田に意識を置く
は欠かすことのできない要素であるとの考え方で。