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妊娠18週目の決断

2018.08.27 00:00

人工妊娠中絶ができるのは、妊娠22週まで。


18週での人工妊娠中絶手術を決断した夫婦がいます。


なぜ、ギリギリまで選択を引き伸ばさなかったのか?


それは、人工妊娠中絶をする期限は22週まででも、中絶をするならば早い時期にしないと妊婦さんの負担が大きくなるからです。


この夫婦は、新型出生前診断を受ける前から検査が陽性だった場合どうするか?


ある程度決めていたようです。


そもそも、人工妊娠中絶の手術というのは、妊娠初期であれば外来手術で行えますが、妊娠22週あたりになると、麻酔をして手術をするので入院することになります。


人工妊娠中絶をするにしても、妊婦さんの身体にも心も大変なわけです。


こうしたことを考えると、新型出生前診断で陽性の場合、中絶を選択するにしても、


産むという選択にしても、


どちらとも、大変だということです。


中絶すれば、一時的な大変さかもしれませんが、それから妊娠しにくい状態になるかもしれませんし、それは分かりません。


手術をするということは、リスクを伴うのです。


新型出生前診断は、あくまでスクリーニング的に受け、確定診断として羊水検査を受けた方が良いかと思います。


しかしながら、お腹の子どもはどんどん成長しています。


新型出生前診断の検査結果を待ち、そして羊水検査を受けて、夫婦で考えて選択をするとなると、


とても時間がかかります。


そして、妊婦さんの身体と心の負担も増えます。


もちろん、ご主人の負担も増えるでしょう。


こうした中で、冷静な判断が難しいがために、夫婦らしい選択が出来にくいのではないか?


と思います。


産む選択にしても、中絶する選択にしても、それが夫婦がじっくり冷静になって考えた答えなのか?


それがとても大切だと思うのです。


産むという選択をすれば、子どもがどんな社会的サポートを受けられるのか?


どこの自治体に暮らせば、より手厚い支援を受けられるのか?


考えなければなりません。


中絶という選択にしても、


諸々の手続き、市役所への届け出。


火葬の手続き。


育児一時手当金の手続きなど、中絶にしても考えること、やらなければならないことはたくさんあります。


ですから、産む選択も中絶する選択も、どちらも否定することができないと思うのです。


子どもを産むことは、妊婦さんにとっては命懸けです。


中絶手術をすることも、リスクを伴いますから命懸けです。


妊婦さんがどんな選択をしても、それはそれで身体的、精神的に辛い思いをするのです。


様々なことを考えてみると、やはり新型出生前診断を受けるタイミングがとても大切なのかなと思います。


中絶期限ギリギリだと、妊婦さんの負担も当然増えます。


高齢出産や、遺伝子異常を持つ家族がいる場合は、妊娠した時点で新型出生前診断を受けるかどうかの選択をしていただきたい。


新型出生前診断は、たしかに普及し始めていますが、よく聞く話では予約が取れなくて、検査が押してしまい、不安を感じる夫婦がいます。


受けたいと希望する方が増えても、受けられる施設が少ないがために1つの施設に集中してしまうことが、妊婦さんや夫婦の「焦り」を生んでしまい、自分達らしい選択が出来ないのではないかと思います。


予約がすぐに取れると高をくくらず、早め早めの行動が、


子どものためにも、


妊婦さんのためにも、


そして、夫婦のためにも良いことなのです。