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kojinkai

小学生に社会を教える意義。

2023.09.15 01:00

当塾は、基本的に社会科には

結構力を入れており、

中学以降も比較的高い

パフォーマンスを上げる子が

多いのが特徴です。


社会科は、小学生の時に

学び方を誤ると、というか、

そもそも興味も持っていないと、

中学以降割と長く足を

引っ張る教科になりがちです。


「暗記教科」と名高い教科ですが、

実際、社会は暗記教科とは程遠く、

理解こそが重要、特に小学生期の

捉え方は、中高の学び方に

結構影響を与えてゆきます。



たとえば、地理。

ぶどうや桃と言えば、

どんな土地が有利ですか?

という質問に、学問が浅ければ

山梨!としか答えません。

学が深ければ、

温帯の盆地に位置し、扇状地で、

夏場に降水量の多くない地域、

と答えるでしょう。


地図ではなく、地形から、

あるいはそこから考えられる

気候から類推する、という思考から

スタートするのです。


そこに歴史の学びが加わり、

例えば山梨の果物栽培は、

戦国時代の甲斐国の産業の

発展から追いかけることになりますが、

地理と歴史が有機的に噛み合い、

知識が根底から定着します。

その他の地域も、なぜその

産業が得意になったのか?と

考えると、理由を知りたくなるもの。

興味関心が広がるような基礎知識の

付け方は重要です。



理由を詰め、徹底的に理解しようとする

反復が小学生の学びにはあり、

山梨、ぶどうもも、山梨、ぶどうもも、

と反復することがいかに

本質的な反復学習から

ズレているかが分かるかと思います。


積み重ねて、多角的に理解し、

理由も含めて知識を吟味する

経験があってこそ、

社会の知識は存立するのです。



だから、普通に考えて、

ある程度は教えてから考えさせることが

知識の深さに影響を与えます。


もう高校生ともなると、

元々の素質を持って走らせるしか

ないので、基本的に物量作戦で

やりますし、受かりたいとかいう

具体的な気持ちが高まるので、

何とかしようとします。


しかし、何事も、思考には

切り口というものがあり、

それはセンスではなく、

丁寧に幼少期に磨いた経験、技術により

多角化する傾向があります。


高校からやろうとすると、

めちゃくちゃ時間かかります。

そして、自分の方法を変えようとしないなら

結果はなかなかついてきません。



さて、中学生諸君。

特にうちで社会を学んできた子たち。

小学生の時の資料を、テキストを、

開いてみてください。


私が5年以上かけて修正をしてきた、

私の考え方がギュッと詰まった

資料を改めて見ると、

当時から私がその教科を

どう見ていたのか?ということが

改めてわかると思います。


中学生たちの中には、

私の指導のDNAがどんなものか

忘れてしまっている子も

時々見受けられます。


浅い、緩い、時間の掛け方も甘い、

そんな子も、中2くらいになると

チラホラ出てきます。


全力だったあの頃を思い出し、

当時の資料を当たり前と思わず、

私がこの塾を残すために、

色んな資料、論文を読み込んだ

結果、小学生に与えるレベルも

考えて仕上がった資料なのだと

思いながら、読み直してみて下さい。



そして、高校時には私を抜き去り、

私より高いパフォーマンスを

上げるのだ、と学びをさらに

深めて欲しいと思います。


君たちは、もうそろそろ、

私から教わるのではなく、

私の思考を抜き去ることをも

視野に入れ始めなければ

なりません。


だからこそ、今から抜く相手への

分析が必要です。