超図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本を読んで、生徒に伝えたいこと
タイトル通り、『超図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』を読みました。これまたタイトル通り、「思わず誰かに話したくなったので」記事にすることにしました。
いきなり余談ですが、僕はよく本屋に行きます。最近は楽天やアマゾンで本や電子書籍を買う方も多いと思いますが、ネットと本屋では少し本の見つけ方が違うんですよね。
それを説明するにはカラオケがわかりやすいです。以前求人広告をやっているときに、雑誌媒体とネット媒体の違いを説明するのによく使った文言があります。
「カラオケに行って曲を探す時、歌いたい歌が決まっている人は機械で、決まっていない人はペラペラ本をめくりますよね。お仕事を探す時も一緒です。やりたいことが決まっている人はネットで、決まっていない人は本をペラペラめくりながら探します」
これまた本探しも一緒です。読みたい本が決まっている時はネットで、決まっていない時はブラブラ本屋を巡るわけです。
ただ、最近のカラオケでは本で探す人はほとんどいないようですね。さすがユビキタス社会です(違う)。
とまぁ、余談が長引きましたが、この本もそんな風に本屋でたまたま巡りあった本の一つです。
ハードカバーサイズの「図解」版と少し大きめの「超図解」版があって、「生徒たちに見せるならこっちかな」と超図解版を購入しました。
絵もゆるめで好きな感じだったんですよね。中で説明されている内容も、日常の中で接することが多いものが題材として選ばれていて、生徒たちにも話しやすかったです。
amazonさんに著書からのコメントが載っていました。
本書は、次のような人たちに向けて書きました。・理科(科学)は苦手だが、興味はある ・身のまわりにあふれる製品のしくみを知りたい! ・身のまわりで注意することを知りたい! 私たちの生活は科学・技術の恩恵でとても便利で快適になっている面があります。 しかし、内部がどうなっているか、しくみがどうなっているかは、わからないままに、つまりブラックボックスの状態で使っている場合がほとんどでしょう。 それらを、「できるだけやさしく説明しよう」「これにはこんなしくみがあるのかがわかるようにしよう」というチャレンジでした。 はっきり言ってしまえば、ブラックボックス化している物事のしくみを知らなくても生きていけます。 スイッチのオンとオフさえできれば使える製品が多いです。 それでも、「こんなことを知っていると、ためになるよ、役に立つよ、知ってよかったとなるよ」という主張を込めたつもりです。 私たちのそんな願いがいくぶんでも実現できていると思われれば大変うれしく思います。
エアコンがどうやって冷たい空気や温かい空気を作っているのか?よく耳にする有機ELって一体なんなのか?ヒートテックは薄いのになんで温かいのか?栄養ドリンクの効果は?タッチパネルの仕組みは?
本書に載っているそんな面白い知識を前にして、「そんな知識あっても使わないし」は勿体無い。
人には知的好奇心というものがあり、知的好奇心は情報を仕入れれば仕入れた分だけ強まります。それは喩えるなら、脳の筋トレみたいなものです。もちろん「適度に」が条件ですが、やればやるほど強くなる、入れれば入れるほど広がる、鍛えられるわけですね。
もちろん、育った知的好奇心は勉強にも役立ちますから、面白わかりやすくしてくれているこういった本で鍛えられるといいですよね。
特に、中学校の理科は日常にその学びの要素が溢れています。直接勉強につながる内容の理解を深めるにもオススメの一冊です。
ちなみに、「3時間で」とありますが、大人なら1時間程度でスラっと読めますよ。ただ、たしかに覚えるとなると3時間必要かな。
生徒のみんなへ。
学ぶことって、本当はすごく楽しい。まだその楽しさに出会っていない子は、まずは自分の興味が出る範囲から、その楽しみを知るといい。
すると脳は「お、勉強の中にも楽しいことあるじゃん!」って錯覚してくれるから、次から勉強に手を付けることがちょっとだけスムーズになる。「やってやってもいいかな」みたいな感じ。
するとすると、やるわけだから「わかった」が増えていく。小さな「楽しい」が積まれていく。もちろん相手はどんどん難しくなってくるけど、それに対抗できる心の力がついてくる。
するとするとすると、「読まずに間違える」「考えずに答える」みたいな成長の素にならない雑な勉強が減ってきて、身になる勉強ができるようになる。
そしたら、成績は上がっていく。本当だよ。もちろんいくら頑張っても興味が出ない勉強内容ってあるけど、そんな時も育った心の力で対抗できる。
さぁ、学ぼう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
さぁ、知的好奇心を伸ばそう。伸びた先に、新しい世界が待っている。