成果は遅れてついてくる。
覚えることが多い教科であればあるほど、
成果は遅れてついてくるものです。
どんなに一生懸命学習をしたとしても、
それは全体の何割をクリアーしているかという
観点から見れば、低い割合に過ぎず、
時にはできるところばかりから出題され、
時にはできないところばかり出題されることもあり、
点数にムラが出てくるときはやはりまだ
学習が足りていないということです。
特に高校生について。
私もかなりかつては成績を落としたことがあり、
それを完璧に乗り越えるのにかかった時間は3ヶ月ほどです。
高校2年の学祭が終わってから、冬休みまでくらいの期間です。
君たちに多少”頑張って成績あげた”っていうくらいに伸びたのは
その1年後の話であったわけです。
朝の電車では英単語帳・英熟語帳・古文単語帳・
社会の一問一答集・理科の教科書・
数学の教科書をルーティンで。
始業1時間前に着く電車だったので、
学校ついたら1時間ほど傍用問題集で数学。
休み時間は社会・理科。
授業中も、先生が余計なことを話し始めたら
その時間にもう一題、さらにもう一題と
話を無視しながら多くを解いておく。
帰りの電車で英単語帳・英熟語帳・古文単語帳・
社会の一問一答種・理科の教科書・
数学の教科書をルーティンで。
帰ったら国文法、数学、英語の予習復習。
時間が取れる時は難しい問題はここの時間に充てました。
逆に、難しい問題はここ以外では実施しませんでした。
そして寝る前に英単語帳・英熟語帳古文単語帳。
午前5時半に私は起動し、深夜2時に
スイッチを切るような平日を過ごしました。
これは決して過酷なものではなく、はっきりとした
目標意識があれば可能だと思います。
自分は人と同じ努力をしていては絶対に間に合わない、
という直感が、自分に働いていました。
また、解く時間を徹底的に省力化するためには、
徹底的なインプットの時間が必要になります。
ですから、ありとあらゆる時間、自転車に乗りながらでも
英単語帳を開きながら帰ったり、これはマナー違反ですが
食事中も必ず英単語帳を開いていました。
それくらいに隙間を埋めようという
意識が働いていました。これは受験期のことです。
今の高校生を見ていると、まだ凡庸に、ほどほどに
成果を出すくらいの努力しか見られません。
自分の友人に、こんな友人がきっといないのと、
どこかで”これくらいやっているから”という気持ちが
働いているからというのが理由にあたるでしょう。
成果は、確かに遅れてついてきますが、
どれくらいの成果がついてくるかということは、
君たち自身がどれくらい時間を割いて、理解に
努めたかによるということも事実です。
是非、”人と同じではダメだ”と早く気づくために、
生活習慣、学習習慣そのものから見直しましょう。
インプットとアウトプットのバランス、
難易度が高いものを行うときと十分に可能なものを
行うときのバランス。
そういったものを、1週間の学習計画のうちにしっかりと
組み込むことによって、安定した学習ができるように
自分の毎日をデザインし、そういう自分を続けられる
意識を保ってゆきましょう。
いいですか。普通ではダメなのです。
言われたことだけをしていてもダメ。
今、自分が何をできるようになりたくて
その学習に打ち込んでいるのかということを
しっかり明確にして、毎日の一つ一つの学習に意味を持たせ、
ある意味ゲーム感覚で、つまり、毎日しっかり
学習の一つ一つにログインをしていきましょう。