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ファイナンシャルプランナーのひとりごと

医療用ウィッグ、知らないことだらけ

2018.08.20 09:06

健康保険の適用外どころか、

基本的に医療費控除も適用されないとは。 



先日あまり深く考えず髪の毛をヘアドネーションしたわけですが、

ヘアドネーションって18歳以下の子どもに、

医療用ウィッグを無償で提供する活動なんですよね。



…ところで、有料で買ったらいくらなの?

ということで電車移動中に早速リサーチ。

…分かっちゃいたけどピンキリにもほどがありました(;_;)


医療用ウィッグには全て人毛、全て人工毛、人毛と人工毛のMIXという

材質の違いから始まって、毛を手植え・機械植え(手植えだとつむじ辺りの処理が自然)

髪の長さもショートからロング。

さらにセミオーダー・フルオーダーと、

テーラーでスーツを選ぶが如く多様な選択肢がありました。


どういう選択肢を取るかによって価格の上下が激しいですが、

フル人毛で手植えでロングでフルオーダーだと、

80万円くらいするメーカーさんも!(◎_◎;)



ただ高額でも選ばれている理由は納得で、

医療用はアジャスター付きで抗がん剤治療による脱毛→発毛による頭のサイズの変化に対応できたり、

頭皮に刺激を与えないような素材を使用していたり(人毛が多いのもそれが理由)、

生え際の処理を丁寧にしてより自然に見えるようにしていたりと、

美容用ウィッグよりかなり手間暇かけて作られている印象です。

人毛であればドライヤーをかけても縮れないですしね。


また美容用ウィッグは多用した時の傷みが激しいようで、

修繕も基本的に難しいそうですが、

医療用ウィッグであればプロによるコーティング、カラー、シャンプー、ブローなどを受けることで、長持ちもします。

…そのメンテナンスもなかなかのお値段しますが、毎回ウィッグ買うよりかはいいです。


抗がん剤治療による脱毛からウィッグが不要になるくらいの毛量になるまで、

抗がん剤治療終了から半年〜1年程度かかるのが一般的。

ということは2年近く毎日着用して、

尚且つ自然に見えるレベルのクオリティーをキープしなければなりません。

こういう耐久性も考えての医療用ウィッグなんですね。



ただこの医療用ウィッグ…。

2018年現在の税制では健康保険の適用外どころか、

医療費控除も適用されないんだと。

これはかなりビックリ。



国税局のホームページにあるように

医師等による診療や治療を受けるために直接必要な、義手、義足、松葉杖、補聴器、義歯などの購入費用

上記はOKなんですが、医療用ウィッグは基本的に対象外。


〝絶対にダメか?〟と言われると、医療費控除を受けられた事例もないわけではなさそうです。


ただ『頭蓋骨の一部を切り取り、手術後もしばらく脳が骨に守られていない状態のため、頭を保護するための鉄板付ウィッグを装着するように診断書に明記がある』など治療の一環として必要不可欠な場合のみのようで、

治療効果に直結してない限り基本的には適用外と考えた方が良さそうです( i _ i )



でも少なくともがん治療に対しては、

医療用ウィッグって治療効果に直結すると思うんですよね。


皆さんは眉村 卓先生というSF作家をご存知でしょうか?

2011年に公開された映画「僕と妻の1778の物語」という作品の原作者といえば、

分かる人もいると思います。


この作品は眉村先生が2002年に奥様を大腸がんで亡くすまでにあった実話を小説化したもの。

公開当時特別上映会に美智子皇后陛下が御臨席されたことでも話題になりました。


当時私も観に行っていて、

あまりの感動に延々レビュー記事を挙げたものです💧

保険屋さんの目線でもう一度観たら、

また違った感想を抱くんでしょうか?



この作品の中で売れないSF作家である夫は、

妻が腹膜播種(がん細胞が臓器の壁を突き破って、腹膜に広がること)により、

余命一年を宣告されます。


退院の日、主治医から「笑うことで免疫力が上がることがある」言われる夫。

この言葉を信じ、夫は「毎日1篇、原稿用紙3枚以上の笑える短編を書き、妻を笑わせる事」を始めます。


それによってか余命1年を超えても生き続ける妻。

しかしそれでも妻は3年経つ頃には段々と弱っていき…。

というストーリーです。

すんごいオススメなので是非観てください。


ここで注目したいことは「笑うことで免疫力が上がることがある」という点です。

笑うことでNK細胞を活発化させ、体の免疫力がアップすることは、大分知られてきていること。


ガン細胞は誰の体の中でも毎日発生しています。

このNK細胞がガン細胞が手がつけられないほど増える前に駆除できているから、

人はがんにならずに済んでいるということが様々な研究で分かり始めています。


でもこれが見た目の印象の大きな部分を占める髪が、

抗がん剤治療の結果無くなってしまったら、

特に女性は心から笑えるでしょうか。

難しいんじゃないでしょうか。

笑えなくなることで免疫が下がって、

NK細胞も弱ったら…。


医療用ウィッグがあるから笑えるかは、

決定的なことは言えません。

でもそれが少しでも救いになるなら治療効果に影響があると私は思ってます。


国の制度は無理でも、少ないながら自治体で医療用ウィッグの助成金を出している地域はあります。

そこにお住いのガン患者の皆さんには是非活用してほしい制度です。


でも助成金がない地域に住んでいたら…?

他の治療にもお金がかかるのにウィッグまで手が回らないよ…!


という人のために保険が役立つんです。

世の中には色んながん保険がありますが、

どんな時に給付金が出るかは会社によって全く違います。


がん保険に入るなら〝どんな費用を想定しているのか〟を念頭に置かないと、

いざその時を迎えてしまった時に悲しい思いをすることになってしまう。


そういうことがないようにお客様と向き合って、

とことん丁寧にご案内していきたいですね。