プレイバックシアターのこととか諸々
こんばんは、みっちです。
こちらのブログでは、8年程前から関わっているプレイバックシアターや、その周辺について、つらつらと書いていこうと思っています。
とても氣まぐれかと思いますが、お時間のある方は、どうぞお付き合いください。
さて、そもそも、プレイバックシアターってなに???
と思う方もいらっしゃるかもしれないので、簡単な説明をさせてください。
プレイバックシアターは、ニューヨークで生まれた台本なしの即興劇です。
観客のみなさんが実際に体験したお話をその場でお聞きして、
打ち合わせなく、即座に劇として即興で演じます。
(引用元:劇団プレイバッカーズ公式ページ)
簡単すぎましたかね…^^;
詳細は、上記サイトからも確認していただけます。
劇団プレイバッカーズは、初めて日本にプレイバックシアターを持ち込んだ宗像佳代氏率いる、大きな劇団です。確かな実力と実績、それに甘んじないチャレンジ精神を持っている劇団で、半年に一度の公演は、常に満員御礼。大人氣の劇団です。
ここ数年は、各地の小学校等に入り「いじめ防止授業」を行っており、子ども達に自分も他人も大切にする勇氣を持つことや、大人を頼っていいんだよ、というメッセージを伝え続けています。
また、代表の宗像佳代氏は、スクール・オブ・プレイバックシアター日本校の校長でもあります。
テーマ毎に開催されるスクールには、全国からプレイバックシアターを実践する人、学ぶ意欲に満ちた人が大勢、参加します。わたしも、スクールの卒業生です。
現在は、そうやって学んだ仲間や、初めてプレイバックシアターに触れる人と共に、切磋琢磨する日々です。
プレイバックという表現の通り、実際に体験したお話を伺い、それを再現して観せる、という構造が基本にあります。
体験談を語る人(テラー)は、何を話してもいいのです。もちろん、公演やワークショップに何かテーマがあれば(例えば、旅とか家族とか、好きなもの嫌いなもの…とか)それに沿って、自分の体験を語ります。
その際、コンダクターと呼ばれる司会進行を担当する者が、その体験で、どんな氣持ちを抱いたかをお伺いします。
即興劇を演じるアクター達(だいたい3〜4人のことが多いです)は、お話の内容と伺ったお氣持ちを聴いて、それを身体の動きや簡単なセリフで3分(長くても5分以内)で表現します。
テラーは、再現された自分の物語を観て、これまで氣づかなかったことに氣づいたり、新たな視点を発見したりして、心がスッキリします。
また、自分では醜い感情だとか、嫌な感情だと感じていたものが、プレイバックシアターで観ることで、必要なことだったんだ、とか、そう毛嫌いすることではなかったのだ、などと、受け入れることができたりします。
もちろん、幸せを再確認することもあるし、改めて充実感を噛みしめる…なんてこともあります。
もちろん、「これは私の物語じゃない!」と怒る人もいます。表現されたものをみて悲しみがます人もいます。
でも、それでいいのです。
それって、本当に、凄いことなんです!
自分の主観でしか見られなかったことが、客観的に見ることができた、ということでもあるし、自分の感情、感覚に氣がついた、ということでもあるのです。
そんな氣づきをもたらすような即興劇を観ると、テラーの方も、観客の方も、
「なぜ、そんなことができるの???」
と非常に驚かれます。
わたしも、初めて観たとき、そう感じました。
一体、どんなトレーニングをしたら、あんな風に表現できるんだろう?という興味が、ぐわんと沸きました。
でも、学ぶうちに、決して氣づきを促そうとしている訳でもないし、ましてや癒そうとしている訳でもないということがわかってきて、セラピスト・ヒーラーとして活動するわたしにとって、大きな学びの機会となっています。今もそうです。
そして、表現力を磨くことも大事だけど、心を磨いていくことが、より大事だと実感することが増え、毎日をより丁寧に生きようと感じるようになりました。
日々の氣づきや、感覚が、どうプレイバックシアターに紐付けられていくのか、そこから何を学んでいるのか、どんな恵みがあるのか…そういったことを中心にお伝えしていかれたらいいな、と感じています。
日本国内にも、世界にも、プレイバックシアターをご提供する素晴らしいグループが沢山あります。
時折、ご紹介できるかと思います。興味が沸いて、体験してもらえたら、素敵です。
わたしが所属する「こころの木コミュニティ」というグループにも、遊びに来てもらえたら、嬉しいです。