【特報】全国初、医師が応対する#7119が始まります!!
2023年秋より山梨県救急安心センター事業(#7119)が開始されることとなり、当団体が本事業を受託しました!
団体設立当初からのひとつのゴールであり、大きな意味をもちます。とはいえ、当団体の運営自体は開設当初から変わりなく、「平日夜間に体調を崩した際に、医師に直接相談できる電話窓口」です。
では#7119開始によってなにが変わるのでしょうか。県民のみなさまにとって特に大事なことを3つ、ランキング形式でお伝えいたします!
第3位:24時間365日、相談先ができる
わたしたちは、「病院が閉まってから寝るまで」という最も救急医療相談が集中する時間帯の相談先としての役割を持っています。裏を返せば、その他の時間帯は症状相談の窓口がありません。医師はそれぞれの所属機関で日々の診療に従事しているため、長時間の窓口対応は困難です。
この欠点を補完するよう、山梨県#7119では当団体と民間コールセンターのハイブリッド形式で行われ、当団体の窓口時間帯以外はコールセンターにつながって相談ができる仕組みとなります。これによって県民のみなさまはいつでも相談先があることでの安心感につながると思っています!
第2位:より簡単に相談できる
現在当窓口は0570-057-119という番号でお電話を受けています。極力覚えやすい番号を採用しているのですが、すぐには暗記できませんよね……。さらに救急医療相談をする機会はそれほどないはずですので、この番号を電話帳などに控えている方は少ないと思います。
そのため、いざというときに番号が分からずに相談できないということになりかねません。また携帯電話からの発信の場合、やや通話料が高いという難点もありました。 10月開始予定の#7119は、文字通りこの短縮ダイヤルを押せばつながりますから、断然ダイヤルが楽になります(これに伴い現在の番号は廃止予定)。
それでもこの番号をど忘れしてしまったときのために、先般クラウドファンディングで頂いたご支援によって用意するマグネットステッカーの出番です。大きく#7119と表示された名刺サイズのマグネットをなるべく多くの県民のみなさまに配布し、一家に一個、冷蔵庫に貼って頂きたいと思います!
第1位:これからも相談窓口が存続する
#7119は約15年前から他県で導入され始め、これまで中止になった自治体はなく、逆に消防庁は全都道府県での開設を推進しています。山梨県でも#7119が開始されれば、永続的な運営が見込め、わたしたちがその一翼を担い続けたいと思っています。#7119の正式名称は「救急安心センター事業」であり、体調が悪化してもすぐに相談先に電話できる環境が常に全県民に整備されることは極めて大きな意味を持ちます。
最後に、この件に関して当団体の「自分語り」にお付き合い下されば幸いです。わたしたちは、山梨県の夜間救急の抱える問題を少しでも改善したいという思いから、2022年4月に窓口を開設しました。窓口医師はみな日常救急現場で仕事をしていますので、この活動が住民・医療機関の双方に役立つことを肌で感じています。この重要な機能を失くすまいと永続的に運営していくのを一大ミッションに掲げていました。
また、ただでさえも複雑な救急医療の連絡・受診系統に加わったのに、短期間で「やっぱりやめた」というのはあまりに無責任で、かつ現場の混乱も招きうるため、絶対に避けなければならないと誓ってきました。一方で、有志で始めたNPOなので活動資金は寄付と助成金に限定されており、不安定な運営であったことは否めません。当窓口の受益者は全県民だと考えているので、県の公器として、県とタイアップし安定して運営することが一つの目標でした。今回このゴールが実現し、率直に言ってホッとしています。ここに至るまでに、多大なご寄付を下さった個人および県内各企業様、過分なご評価と満額助成を下さった山梨中銀地方創生基金様、様々なご助言やご尽力いただいた関係機関の皆様、周知にご協力頂いた各報道機関様、あたたかいエールを下さった県民のみなさま、この場を借りて会員一同深く感謝申し上げます。
さて、当団体の活動はある意味これからが本番だと考えています。これまでの相談件数は試算よりも1桁少なく必要な方に利用頂けていないことに力不足を痛感していましたが、今後は#7119として周知拡大も見込めます。また県内各機関との連携を進め、県民のみなさまにより有益な相談窓口になるよう整備します。より多くの県内医師にもご活動に協力頂きたいです。そして「医師に直接救急医療相談すること」の有益性(有効なトリアージ・安心感)を実証し、社会インフラとして確立できるよう邁進します。
長文お付き合い頂きありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。