弱い立場の人に強く当たる
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
今日は
「自分より弱い立場の人に
強く当たっていないか」
というお話をします。
私が反省した話です。
↑お正月に祖母と🎍
私が大学生くらいのとき🙄
私には弟がいます。
先日、
実家で焼肉を食べていたときに
昔話になりました。
あんなことあったね、
こんなこともあったね、
と会話に花が咲きます。
私は(いつものように)
酔っぱらっていましたが、
ふとあるエピソードを
思い出しました。
「あ、〇〇。←弟の名前。
そういや昔、
〇〇のTシャツを勝手に
着たわ。
あんときはごめん。」
私が中学生で
弟が小学生だったときかな?
弟が当時オシャレなTシャツを
持ってたんです。
私も着たくて、
許可も得ずに勝手に着ました。
そして洗濯機へ。
弟も
そのTシャツを着ようとしたところ、
洗濯中だからない。
弟はTシャツを見つけられず
私に聞いてきました。
「姉ちゃん勝手に着たの?」
私はとっさに嘘をつきました。
「着たよ、
着ていいよっていったじゃん。」
「え?俺言った?」
「言ったよ。」
弟は釈然としないまま、
洗濯が終わって濡れたTシャツを
アイロンで乾かしていました。
私は
「そこまでして着たい?」
と横目でみつつ、
勝手に着たことを謝りませんでした。
今振り返ると、
心のどこかで
「自分より立場の弱い弟には
強く当たっていい。」
という気持ちがありました。
姉である私のほうが偉い。
私が優先されて当たり前。
こんな風に
思っていたのかもしれません。
よくなかったと思い、
約20年ぶりに謝りました。
弟は
「やっぱりー?!
俺、
許可した覚えなかったんよねー!!
やっぱ勝手に着てたんやー!!
モヤモヤしてたんよー!!
分かってスッキリしたわ、
別にええよ。」
(方言)
と、許してくれました。
私も覚えているけれど、
弟もこの話を
覚えているんだ、
と思いました。
やってる方も覚えているけれど
やれらた方は
もっと覚えている。
横で聞いた母が
「私だってそうよ。
親だからってだけで
子どもであるあなたたちに
自分の感情をぶつけてしまった。」
突然始まった
各自の懺悔タイムに
場の雰囲気が凍り付く事態に…
(焼肉の味がしない🥶)
今回のことで
自分より立場の弱い人に
強く当たってはいけない
と改めて思いました。
私の場合、
たとえば病院のスタッフさんや
患者さん。
医師であると
指示を出す立場、
医療を提供する立場として
上になりがちです。
偉そうにしていないか。
人によって
怒り方を変えていないか。
(上司には怒らないけれど
下の立場の人には怒るとか。)
顧みないといけないですね。
罪の告白をし、赦しももらえて
心が軽くなった私。
調子に乗って
「実はね、
あれも私で
これも私のせいだったの。
(テヘペロ☆★)」
と次々に告白する。
母&弟
「あれ
アンタ(姉ちゃん)
のせいだったんかい!!!!」