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退屈と惰性と 改

TL スカイクエイク レビュー(2023/9/26 訂正追記)

2023.09.26 12:52

 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、

“TLー35 スカイクエイク” です。


 “トランスフォーマー プライム” に登場したディセプティコンの

“爆撃兵(守護者) スカイクエイク” が、

レガシーで発売されました。


 プライムユニバースより、過去に地球に送り込まれ、長い眠りに就いていたディセプティコン兵士、スカイクエイクが劇中のイメージ通りの巨体を再現したリーダークラスでリメイク。

 アニメ放送当時、日本で展開していたアームズマイクロン(AM)シリーズではそもそもスカイクエイクとして開発されていたトイが同型の双子の兄、ドレッドウイングとしてのみ発売され、結局スカイクエイクは発売されなかった(海外でのことは知りませんが)ので、ファンにとっては待望の一般販売ということになるんでしょうか。

 もっとも、例によってデザインはジーワナイズされており、プライム版の完全なリメイクというわけはありません。

 そもそもスカイクエイク、G1後期にヨーロッパで展開していたシリーズのメインアイテムの1つとして発売されているんですね。

 その後パッケージはそのままで日本でも発売されたそうです。

 全然知らなかった・・

 実は、最近トランスフォーマージェネレーションRというでかい本を買いましてですね(今さら)、そこで見て初めて存在を知りました。

 というかあの本すごいですね。

 G1からG2期に日本だけでなく海外で発売されたトイやアニメシリーズ、海外コミックのおおよその内容までをほぼ網羅している資料本なんですが、知らないキャラいっぱいいましたわ。

 というか僕、日本展開にしてもV以降は一度トランスフォーマーから離れてしまっていたので、その後のシリーズやG2のことはほとんど知りませんし、ましてや海外シリーズとかほぼほぼ初見・・

 本当、トランスフォーマーは奥が深いですね。

 とまぁそんなわけでG1 スカイクエイクの存在も知ったわけですが、そのG1版のデザインも、今回のレガシー版に一部採り入れられています。

 さらにギミックも、かたちだけですが採用されています。

 プライムのときにそんなシーンなかったと思うのに、なんでこんなことできるんだろう? レガシー版の新ギミックだとしても唐突だな、と思っていたんですが、なるほど元ネタがあったんですね。

 とはいえ、相方のほうがやっぱりなんの関係もないんですが・・

 レビューしていきます。


ディセプティコン 爆撃兵 スカイクエイク

 日本での肩書きは守護者となっているようですが、トイや海外版では爆撃兵らしいので今回はそちらで。

 プライムでは、同一のスパークから分化して生まれたドレッドウイングの双子の弟。

 大戦時に地球の番人として送り込まれ、その後長い眠りに就いていたところをスタースクリームによって目覚めさせられたスカイクエイク。

 ただ、自身の手駒にしようとしていたスタースクリームの思惑に反し、メガトロンへの忠誠心から彼の言うことは聞きませんでした。

 バンブルビーによって倒されますが、その後再びスタースクリームの手によって、今度はテラーコンとして復活。

 しかし直後に起きたグランドブリッジの異常に巻き込まれ、異次元空間に取り残されてしまいました。

 今回、その後にレガシーワールドに到達したということなんでしょうかね。

 G1ではヨーロッパの独自展開でディセプティコン プレデター部隊の指揮官という設定でした。


ビークルモード

 箱にこの状態で入っていたことと、ロボットモードへの変形に関していくつか注意点があるので、今回はまずこちらから紹介していきます。

 でかいジェット機ですね。

 そもそもプライムのスカイクエイクはビークルモードを持っていなかったのですが、復活後のオートボットとの戦闘中にファウラー(オートボットに協力する地球人)が操縦していた戦闘機をスキャンすることで変形能力を得ています。

 劇中ではFー35っぽいデザインだったのですが、今回は先の通りG1版のデザインも盛り込まれていて・・というか後部はほぼG1っぽい、かなり大型の機体になっています。

 戦闘機というよりは重爆撃機という雰囲気で、肩書きの爆撃兵がしっくりきますね。

 さすが、オプションで嵩増し(言い方ww)してない、本体だけでリーダークラスになっているだけあってどっしりとして重量感があります。

 飛行機型のリーダークラスというのも久しぶりな気がするなぁ。

 ただあまりかっちり感がないというか、後部・・ロボットモードの下半身の処理が、左右にたたんだ脚部とウイングをジョイントで固定するだけで、そのジョイントもちょっと外れやすいんですよね。

 なぜ真ん中で腰も固定しなかったのか・・

 結果、全体が微妙に歪みがち。

 真後ろから見るとわかりやすいかな。

 真っ直ぐに整えるのがなかなか難しいんですよ。

 さて、そんな後部には中央と左右に計3基、大型のスラスターを備えています。

 左右のスラスターは5㎜穴になっているので、大型のエフェクトパーツを取り付けることができます。

 変形都合で仕方なかったのかもしれませんが、中央のスラスターにも5㎜穴がほしかったですね。


 キャノピーは開閉可能。

 複座のコクピット内部も一応再現されています。


 機首の裏側、

そして後部底面左右の計3箇所でランディングギアが展開し、

安定した着陸姿勢で置くことができます。


 後述する武器は後部底面中央にマウントできますが、この状態だとスタンド用の3㎜穴が使用できません。

 もっとも、リーダークラスを3㎜軸で浮かせるのもたいがい危険なので、その後ろの5㎜穴を使うのをお薦めしたいのですが、それがそもそも武器取り付けのために使われるので、どのみち武器を付けた状態での安定した飛行シーンのディスプレイは不可能という・・ね。

 まぁ、少し左右にズレますがランディングギアの前にある5㎜穴を使うしかありません。

 ちなみに武器を付けた状態でに着陸姿勢、横から見ると武器の先端がスレスレです。

 そして後部左右のランディングギアのうち、どちらか一方が浮いてしまうこともしばしば。

 それも本体の微妙な歪みのせいなんでしょうが、もう少しランディングギアを伸ばして高さを出してくれればよかったと思います。


 それでは、ロボットモードに変形していきます。

 前回レビューした、同日発売のスタジオ版スカージも同じくリーダークラスでしたが、あちらがかなりシンプルな変形だったのに対し、こちらはそこそこ歯応えがあるというか、細かなパーツ可動の手数がけっこう多いです。

 しかも説明書が安定の不親切さで、上半身部分のジョイント、固定について肝心なところがほとんど載っていません。

 本当に、説明書だけでも以前の日本版の仕様を見倣ってくれんかな・・

 ともかく、説明書を見ただけではおそらくわからない点を追っていきたいと思います。


※2023年9月26日 訂正

 複数の方からもっとしっかり変形できる旨ご教授いただき、自分なりにおそらくこれが最善と思えるところにまで至りましたので、以降の変形に関するくだりは大幅に書き直しています。

 さらに以降もちょこちょこ訂正、追記しておりますのでご了承を。


 まず機首先端部の折りたたみですが、

普通に先端部だけを持って折りたたむと下画像くらいの位置で強い抵抗があるためそこで止めてしまいそうになりますが、

そこからさらにぐいと押し込むことで、下画像のように完全に90通折り込むことができます。

 しかし実際にはかなりの抵抗があり、そもそもどこまで折り曲げるのが正解かわからないので躊躇いがち。

 僕も、ここまでいけると聞いたあとでも動かすのが怖かったです。というか、けっこう力を入れて押してもしばらくはびくともしませんでした。

 そこで、一度機首部分をバラしてみることに。

 すると、こんな感じになっていました。

 ちなみに機首は2箇所でビズ留めされたうえに上面(キャノピーの後ろ側)が接着してありましたので、あまり分解はお薦めしません。

 で、機首先端を曲げることでこの内部構造がこのような状態になればいいわけですが、

要はランディングギアを上下のパーツで挟んで固定するかたちになるんですが、このときの抵抗がかなりキツイわけです。

 構造がわかれば安心できるというもので、何度か繰り返し折り込んでいたら、馴染んだんでしょうね。ほどほどのフィット感ですっと規定の位置まで折り込めるようになりました。

 ちなみに、どうしても硬くて折り込めないという場合は、一旦後回しにしてある程度変形をすすめたあと、

一度機首全体をこの位置まで下ろしてから先端を曲げてみてください。

 この状態だと下側(機種と本体との繋ぐアームパーツの基部=グレーのパーツ)の干渉が幾分和らいで曲げやすくなるかと思います。

 その後、やはり何度か繰り返していくと馴染んで初期段階で折り込めるようになると思います。


 なお、説明書の画像では機首先端を折りたたんだときに同時にキャノピーが機首の内側の入り込んでいるように描かれていますが、実際にはそんなことにはなりません。

 ご覧のように、機首パーツの隙間の幅が全然狭いです。

 おそらく本来の設計では説明書の通りキャノピーを内側に入れることになってたはずですが、パーツを薄く成型できなかったとか、そういうことでしょうかね。

 ならば設計を修正せねばならないはずですが、そのままいってしまったのでしょう。

 上画像で赤く塗ったラインくらいまで機首パーツの内側を削れば、当初の予定通りキャノピーを内側に入れることはできると思いますが・・

 とにかくこのキャノピーの扱いがまた悩ましい問題なんですよね。

 とりあえずそのままにしておくと、

このように背部のウイングのパーツと干渉してしまうんです。

 まぁ、この件に関してはまたのちほど触れたいと思います。

 とりあえず変形に関しては、ここまでで第一段階終了。 


 そこから数手進んで、機首全体を後方に折り込んで頭部を露出。

 なお、わかりやすいように肩アーマーは外しています。

 さらにウイングを180度回転させた上半身部分を、説明書ではただ下にスライドさせる指示しかないのですが、実際には左右の脇腹と腰をそれぞれジョイントを使って固定しなければなりません。

 まず左右の脇腹部分。

 折りたたんだ機首側面にあるジョイントを、ウイングの基部の裏側にはめ込んで固定します。

 そうしたあとで上半身全体を下方にスライド、先ほど深く折りたたんだ機首先端と腰部とをジョイントで固定。

 横から見るとこうなります。

 ウイングの基部パーツが直角になる位置が綺麗だと思うのですが、とくにこの角度で確実に固定されるわけではありません。

 機首パーツをもっとぐいっと前に押し込むこともできたりするので、そこはちょっと曖昧な感じがします。

 それから腕部基部を閉じるのですが、

腕部の基部パーツと肩アーマーのアームパーツが重なることで緩く固定されるような感じになります。

 ジョイントというわけではなく、あくまでお互いの摩擦で留まるという程度のものなので、ただの気のせいかもしれません。


 あと、これは注意点ではなくただ個人的に面白いなと思った点なのですが、ロボットモードの腕部。

 ビークルモード時には拳を前腕内部に収納するかたちなのですが、このように少しはみ出してしまいます。

 こういう場合、たいがい前腕内部に拳が完全に収納できて、コストに余裕のあるものならばさらに蓋をして拳を隠してしまったりするもので、今回のように中途半端にはみ出してしまうということはあまりないと思います。

 ロボットモードでも蓋があったほうが当然見栄えはよく、このスカイクエイクでもロボットモードではちゃんと蓋がされるようになっています。

 では、ビークルモードでその蓋はどうなっているのかというと、このように180度反対側に倒してしまうんですね。

 腕部自体は背中のガワパーツで隠れるため、はみ出している拳が露出することはありません。

 ・・とここまで書いて、これまでも似たような構成はあったのかもしれないし、とくに珍しいことでもないのかもしれないと思ったのですが、もう書いてしまったのでこのままにしておきます(笑)。

 あくまで個人的に気になった(いい意味で)というだけの話です。

 脱線しました。


ロボットモード

 さてさて、長くなりましたが無事(?)変形を終え、ロボットモードに。

 僕はプライムのアニメを見たことがないので、あくまで当時発売されたAM版トイ・・しかも色違いの兄、ドレッドウイングをプライム版のデザインと認識しての感想になりますが、およそ曲線で描かれていた部分が直線に置き換えられたほか、胸部のデザインはほぼG1版を踏襲していて、そういう意味ではすでにレガシーで発売されているプライムユニバース出身キャラたちのトイとが違ってジーワナイズではなく、プライム版とG1版の融合デザインという感じです。

 プライム版の巨漢イメージの再現もあって、今回リーダークラスとなったのでしょうが、実際正面から見るぶんには横幅もあって逞しい印象です。

 ただ真横から見ると・・思ってたのと違う!

 すごいまな板ですよ。

 これほどフラットな胸部も珍しいですね。

 なんかちょっとがっかり感・・

 腰まで一直線でストンと落ちてますからね。

 まあ、そのぶん背中にボリュームがありますけど。


 頭部アップで。

 頭部の輪郭、顔付きはプライム版準拠なのですが、額も飾りの形状はG1のそれ。

 目には一応集光ギミックが組み込まれていますが、クリアパーツの色味のせいかあまり効果は実感できません。


 先ほど触れたフラットな胸部は中央部がクリアパーツになっています。

 この撮影の途中に気付いたのですが、ご覧の通り、右上部分が割れてました・・

 届いたその日に一通り弄ったときは問題なかったはずなので、おそらくこの撮影時に何度か変形させているうちにやってしまったのかと・・

 ちょうどビークルモードだと肩アーマーが重なる部分なんですよね。

 位置を合わせる際に強く押さえ過ぎたのかもしれません・・

 まぁ、普通に遊んでいて極端に負荷がかかる部分ではないと思うのですが、皆さんも十分お気を付けください。

 いやぁ、気付いたときはショックだったなぁ。

 でもまぁ、これも戦士の勲章と思って(慰)。


 腕部と肩アーマーは独立しており、さらに腕部基部は前方向に引き出すことができます。

 逆に定位置では先ほど触れた通り、肩アーマーのアームパーツとの干渉で緩くストッパーがかかるような感じになりますが、しっかり固定されるわけではありません。


 背面。

 大型のウイングを背負う格好で、ジェット機に変形するキャラとしては定番とも思える後ろ姿。

 ウイングの向きがビークルのときとは逆になっていますが、中央のメインスラスターは180度回転することで推力方向がちゃんと下を向くようになっています。


 さて、先補軽く触れたウイングに裏側にあるキャノピーパーツの位置なんですが、

 本来の設計が再現されていないため機首内側に入らず、そのまま外に出ている状態なのでウイングと干渉してすっきりと収まりません。

 

 このようにクリアランス的にギチギチで、ウイングも少し浮いた感じになってしまいます。

 そこで、開閉ギミックを利用することでメインスラスター下の隙間にキャノピーを通すという手があります。

はたして、最初からそう意図していたのではないか? というくらいに無理なく通すことができます。

 ウイングと干渉することもなく、すっきりと収まる感じはありますね。

 ただ急にキャノピーだけぶら下がっている見ためが個人的にはあまり綺麗とは思えませんので、ちょっと悩ましい感じはあります。

 僕はもう、そのままウイングの裏に置いておくかな。

 多少位置がズレてても外からは見えないしね。


 ウイングの裏側はディティールがあるだけでなく、シルバーで塗装されています。

 裏側に塗装なんてまた珍しい。

 若干グリーンが混ざっているように見えるのは成型色が透けてるんでしょうかね?

 だとしても個人的には好きな色味です。


 頭部の後ろ側、折りたたんだ機首部分ですが、

いい感じのスペースがあって、マイクロトランスフォーマーくらいなら乗せられそうです。


  脛裏にある空洞は尾翼パーツを蓋にして隠す構成。

 完全には隠せていませんが、当然なにもしないよりは全然よいです。

 ほか、目立つ空洞や肉抜きはありません。

 さすがリーダークラス。

 なお、踵が脛と同じラインで切れていて後ろに伸びていないため、ちょっと後ろに倒れやすいです。

 ただ、実は踵(スラスター)は上下にスイング可動されられるんですね。

 しかし動かすためには尾翼パーツを開く必要があるため、事実死に可動になってしまっています。

 ビークルモードでも動かせませんし・・いったいなんのための可動なのか?


付属武器

ガトリングガン

 後端を逆手で持つかたちの大型のガトリングガンが付属。

 とはいえ、大柄なスカイクエイクが持つと細長いだけであまり迫力はないですね。

 後述しますが、中ほどに展開式のサブグリップがあり、両手持ちも可能です。

 先端中央に3㎜軸があるので、エフェクトパーツを付けることもできます。


ソード

 クリアパーツ製のソードが付属。

 こちらも本体と比較すると小振りな印象を受けます。

 なぜかグリップにダボがあり、指が少し開いた造形、あるいは指が開閉可能な拳でしか保持できません。

 しかも刃の向きがあるので事実上左手専用。

 なんでこんな限定的な仕様にしちゃったのか?

 とくになにか必須な要素とも思えないので、ダボを削ってしまってもいいかもしれません。


エヴォフュージョン

 まずブレードを二つ折りして、

さらにガトリングガンの後部に収納することが今回のスカイクエイクのエヴォフュージョン。

 これによってガトリングガンの威力が増す・・ということのようです。

 いや、ただ収納しただけやん。

 ともあれ、先ほど触れた両手持ち状態がこちら。

 拳自体が手首位置でロール可動、サブグリップもボールジョイントで可動するので、腕部の引き出し可動も併せて無理なく両手持ちが可能です。

 もちろん、左右で持ち換えることもできます。


 また、エヴォフュージョンとはされていませんが、ビークルモードで同じくビークルモードのニードルノーズと合体することができます。

 ニードルノーズの底面(ロボットの胸部)にある穴に、スカイクエイク後部上面のジョイントをはめ込むかたちですね。

 位置は2箇所から選択可能。

 先ほどの画像が前のほうに付けた場合で、下の画像が後ろのほうに付けた場合。

 まぁ、ニードルノーズの位置が前後にわずかにズレるだけとくに大きな差はありません。

 最初に触れたように、これはG1スカイクエイクに由来するギミック。

 本来は後端のスラスターに仕込まれたレンズを通して本体内蔵されたスライドが見られるサイトスコープというギミックで、ほかのジェット機型アイテムを合体させることでまた別のスライドが見られたそうなのですが、今回は内蔵のスライドはオミットされ、合体というかたちだけ再現されたということですね。

 まぁそれはいいとして、なんで合体相手がニードルノーズになったのか?

 彼はまったく関係ないですからね。

 ともあれ、エヴォフュージョンというならこの合体ギミックこそ相応しい気がするのですが、単体で完結する内容でないといけないのかな?


比較画像

 プライム放送時に展開していたAM版 ドレッドウイングと。ロボットモードで。

 先にも言いましたがスカイクエイクは発売されていませんので、同型の兄と並べてみます。

 AM版はボイジャークラスなのでサイズの違いはさておき、曲線主体で腕や脚は案外細いというプライム系に共通する独特なデザインから、直線が増え、腕や脚もしっかり太く、さらにG1版のデザインを採り入れられた今回のレガシー版、重量感がぐんと増し、巨漢の戦士という印象がより強くなったと思います。

 というか、こうして見るとプライム要素はなんとなくの顔付きと肩アーマーくらいしかない?


 ビークルモードでも。

 こちらの形態では思っていたほどのサイズ差は感じません。

 機首の形状、各ウイングの配置などは共通ですが、全体のフォルムはやはりAM版のジェット戦闘機に対し、レガシー版は重爆撃機という印象になっています。

 こちらもG1の雰囲気が強めに出てる感じですかね。


以下、画像

 パッと見鈍臭そうに思えますが、可動性はなかなか良好。

 腕部が前方に引き出せるのは先に言った通り。

 腕部、脚部それぞれの付け根にはクリックが仕込まれているほか、肘、膝関節の保持力も高いので安定感のあるポージングが決まります。

 ただ。やっぱりちょっと自立に不安あり。

 足首の内側へのスイング幅も狭くいので、しっかり接地、という感じにはしにくいです。


 膝は二重関節なので、立て膝が綺麗に決まります。

 さらに正座も。

 裃着けたサムライみたい(笑)。


 エヴォフュージョン!

 両手持ちしたうえでけっこう自由度が高いのは素晴らしい。

 ただこれ、後ろにソード合体させてるとか、言われなきゃわかりませんが・・

 もうちょっと見ためにわかりやすいパワーアップにしてほしい。


 ソードで。

 やっぱりちょっと小振りだなぁ。

 メインはあくまでガトリングガンによる遠距離攻撃で、これは接近を許したときの奥の手みたいな感じかなぁ。


 バンブルビーに倒されたスカイクエイクは、スタースクリームの手でテラーコンとして復活させられるそうなのですが、今回はさらにマイクロトランスフォーマーによって操縦されるだけの抜け殻に・・

 とかいうとお兄ちゃんがブチ切れると思いますので、これは子供を肩に乗せて遊んであげてる優しいスカイクエイクの姿としておきましょう(笑)。


 スタンドを使って。

 スタンド対応穴が腰裏に、3㎜と5㎜が縦に並んでいるのでお好みでどうぞ。

 推奨は5㎜のほうです。

 巨体なので、あんまりスタイリッシュなポーズは違うかなぁという気はするのですが。

 腰のジョイントを外し、上半身をわずか上にスライドさせると前屈姿勢をとらせることもできます。

 頭部も大きく上を向けるので、飛行ポーズも違和感なし。

 なんかアメコミヒーローっぽいな。


 ビークルモードでも。

 先の通り、武器を取り付けた状態では中心線でスタンドを使えないので、バランスには注意してください。


 ニードルノーズと合体!

 推力アップ、さらにターゲットマスター込みで攻撃力も数倍にアップしてまさに空中要塞レベルに。


 久しぶりに会った弟が見違えるほど逞しくなってた・・

ド「おまえ・・成長したなぁ。

ス「兄ちゃんもすぐ追い着くよ。


 VS バルクヘッド。

 バンブルビーがいないので、とりあえずガチンコ勝負できそうな相手を見繕いました。

バ「お互いけっこう変わっちまったな。

ス「オレはともかく、おまえは顔以外別人じゃねぇか!


ニ「しばらくお世話になります。

ス「いや、誰・・?


 こんななんの必然性もない組み合わせも、レガシーならではということになるのかな?

 しかし、スカイクエイクの同型、双子の兄であるドレッドウイングがいずれ発売されますが、ニードルノーズの同型・・というかこの合体ギミックが採用されているアイテムは現状ほかになく、今後発売の予定もないんですよね。

 ドレッドウイング発売後には、兄弟でニードルノーズの取り合いになってしまうのか・・

 なにその三角関係?


 最後にちょこっとオレ変形コーナー。

ガウォークモード

 ジェット機計TFの定番中の定番といえるお遊び。

 今回もしっかり(?)中間形態に変形できます。

 ただし拳が左右逆になりますけど。


ランドシップモード

 地上戦艦をイメージ。

 けっこういい雰囲気じゃないですかね。

 宇宙戦艦としても、ターンエーガンダムとかに出てきそう。

 あとカメっぽい(笑)。


ビーストモード

 カメっぽい感じからちょっと恐竜っぽく。

 カノントータスの後継機です(違う)。


 以上、“TL スカイクエイク” でした。


 プライムユニバースと言いながらG1の同名キャラとの折衷デザイン・・というかむしろギミック含めG1みのほうが強い気がして、賛否ありそうな感じですね。

 個人的にはプライム版にもG1版にもあまり馴染みがないので、もはや新キャラ扱いでそのへんは気になりませんが。

 気になるのは、説明書の不備も含めた変形構造。

 おそらくこれで合ってるだろうというところなんですが、正解がはっきりしないのでなんともモヤモヤする。

 そもそもがけっこうファジーというか、ロボット、ビークル両方で全体にイマイチかっちり感がないのも不安な気持ちにさせてくれます。

 あとはまぁ、リーダークラスなので当然ボイジャー以下と較べてずっとボリュームがあるんですが、なにか物足りない・・

 変形はロボット⇔ビークルの1パターンのみですし、単体ではこれといったギミックもない。武器も本体と較べてちょっと迫力不足かなぁ。

 せめてエヴォフュージョンが見ためにもう少し派手なものだったらよかったんですが、これといって思いつかなかったんでしょうね。

 なお3年め、1年めのエナジョンウエポン、2年めのエヴォフュージョンに相当する独自要素はないようです。

 やっぱりもう思いつかなかったんだな・・

 ともあれ、ジェット機計TFとしては珍しいごつめキャラのスカイクエイク、本人自体の存在感はなかなかのものなので、ディセプティコンの戦力増強には大いに役立ってくれると思います。

 というかレガシー、デ軍に力入れ過ぎじゃない?

 2年めなんてリーダー3人とタイタン全部デ軍だよ。3年めもコマンダーとタイタンがそうらしいし・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。