駅
2016.01.25 18:05
僕は最終列車に乗っていた。
出発まで、窓の外をぼんやり見ていたら
待ち合わせに遅刻する人
人の財布を盗もうとしている人
その罪を誰かに被せようとする人
そのウソにのせられて誰も信じようとしない人
見渡せば、みんな同じようなことを
やっているじゃないかと
人は人の波に身を隠す。
誰も叱る人がいないこの駅は
なんて悲しい駅なんだろうと
窓越しに見つめていた。
約束の時間になり
最終列車は駅を後にする。
誰も叱る人がいないその駅は
なんて悲しい駅なんだろうと
ぼんやり、ただぼんやりと思った。