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河北新報社 記者と駆けるインターン

7年目の決意 立命館大3年 下林瑛典

2018.08.30 08:58

みなさんこんにちは!本日のブログ担当は、立命館大学3年生下林瑛典(しもばやしえいすけ)です。

キシャカケS18 2日目です!(インターン自体は4日目です。)参加者からは疲労の色が見え始め、遅刻もチラホラ(笑)

私も大崎市の実家から1時間かけて参加しているので明日は我が身です。残り10日、引き締めて行きましょう。

 今日は、津波で大きな被害を受けた名取市閖上に訪問です。

 今回のインターンでは、初めて現場に出ての実習でした。

閖上に向かうバス内で、引率役の大泉大介さんが「自助を強化することが重要だ」と、震災報道に直に関わってきた経験を基にした話をしてくれました。参加者の多くは初め、談笑を楽しんでいましたが、徐々に笑顔が消えて真剣な表情に変わり、取材モードのスイッチが入ったと感じました。

 

 閖上に着くとまず、現地のかまぼこ店「ささ圭」の専務取締役、佐々木靖子さん(65)と、閖上を中心に語り部として活躍している長沼俊幸さん(55)から話を聞きました。

二人ともに「私たちはただ、震災が起きる前の閖上を伝えたいだけなんだ」と強くおっしゃっていたのが印象的でした。

「閖上=地図から消えた街、被災地、多くの人が亡くなった街」という部分しか見られない。それは住民からしたら本当に悔しく、たくさんあるいいところをもっと見て欲しい。そのように感じている方が多いことを初めて知りました。

取材を進める上で、人々がどんな気持ちで被災地で暮らしているのか、意識することが大事だと改めて実感させられました。

恥ずかしながら、私は高校卒業まで宮城県に住んでいたにも関わらず今日が初めての閖上でした。

高校時代に何度か、被災した沿岸部のボランティアに参加した経験はありますが、大切な人が亡くなった訳ではなく、積極的に募金などをした訳でもありませんでした。

大勢の人が亡くなり、本当に大きな被害を受けた場所へはどうしても「自分なんかが行ってもいいのか、覚悟はあるのか」という気持ちになり、なかなか足を運べませんでした。

今回初めて津波の被害を受けられた方のお話を長時間聞き、やっと震災と向き合えたと感じました。

被災地は悲しい出来事があった不幸な場所というだけではなく、たくさんいいことがあった場所だという人々の思いを、多くの人に伝えられるよう、頑張りたいと思います。

明日から、多くの班で班原稿用の取材が始まります。課題・日報は早めに終わらせて、しっかり睡眠をとって望みたいです!