【レポート】WILL2023@オンライン:「定例オンライン会議(4) 」を開催しました
ファンドレイザーとして参加している岸本尚子と申します。
定例オンライン会議(4) のレポートを担当させていただきます!
本日のテーマは『ロジックモデル(どう解決するか?)』です。
こども未来さん
まずは「ビジョン」と「ミッション」の確認です。
■ビジョン(ありたい社会像)
医療的ケア児者と家族が住み慣れた地域でいつまでも笑顔で、安心した生活を送ることができる社会をつくる。
■ミッション(団体が果たす役割)
(1) 医療的ケア児者と家族の困り事を調査・把握して、叶える。
(2) 地域に足りないサービスや場所をつくり、医療的ケア児者と家族のよりどころとなる。
(3) 他団体と連携して足りないサービス・場所を埋めながら、必要な人材を育成する。
そして、上記を達成するためのロジックモデルが下記の図です。
こども未来さんは、自団体のみで課題解決をはかるのではなく「さまざまな団体が手を取り合って、地域で医療的ケア児者を支える」ことを掲げられていることが特徴的だと感じました。
満足度調査などを通して、地域内の医療的ケア児者に必要なサービスや環境を明確にし、自団体で切れ目のないサービスを提供することや、保護者同士がつながり、悩みや情報を共有できるコミュニティづくりを行うことによって、利用者が安心安全な場所で過ごすことができたり、家族が休息を取れるようになることを掲げられており、将来的には行政が課題解決のために動いている、と整理されていました。
ロジックモデルの初回ということで、めぐるの木村さんからフレームワークに関するアドバイスをいくつかいただきました。
Point(1) ロジックモデルは横も縦もつながりあっていることが必要
縦の繋がりにおいては、なぜこれらの活動なのか納得感があるか、横の繋がりにおいては、左から見ても右から見ても繋がっているどうかの確認をする。
Point(2) 「活動」と「成果」の違い
成果は何をもってやったというのか?を示すモノであり、状態を表す言葉である。
定量的に表現できるとなおよい。
Point(3) 資源
どの活動にどの財源が活かされているかがわかることが大切。
うりずんさん
うりずんさんのビジョン・ミッションは下記です。
■ビジョン
障がいのある人もない人も共に助け合える社会
■ミッション
医療的ケア児と家族が楽しく安心して過ごせる地域づくりのため 必要なサービス・仕組みを作り続ける。
そして、それを達成するためのロジックモデルが下記の図です。
うりずんさんは、資源に一般的なヒト・モノ・カネ以外に「情報」という項目も入れられていたことが印象的でした。
具体的には、情報提供者やSNS、各種メディアをイメージされており、特に情報提供者は、今まで活動を進めていく中で「こんな助成金ありますよ」と教えてくれる方がいらっしゃったなどの経験から、ネットワークやつながりを大切にされていることが伝わってきました。
活動としては、各サービスの提供や家族交流会、きょうだい児の支援などの支援などの現場運営と、うりずん3A(安心・安全・安楽)を広めるプロジェクトの二本柱で考えられていました。
そして、それらの活動が、利用者の「自立」、家族の「自己実現」、事業所の「地域格差解消」につながると整理されていました。
自団体で拠点運営をするフェーズから、大切にしている3Aを広めていくフェーズに進んでいることが感じられる内容で、活動が広まることのワクワク感が感じられるものでした。
今後は、これまでの取り組みとこれからやっていくこと(深める・広める)に分けて示すことで、なぜ寄付が必要なのかが伝わりやすくなるというアドバイスがありました。
次回はロジックモデルのブラッシュアップです。
縦横のつながりを整えてくること、可能であれば、結果と初期成果において定量の数値目標を設定することが宿題です。