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ファンクショナルトレーニングラボ クエスト

姿勢を良くするために ー体の後ろの連動を作るー

2018.08.30 10:24

これは先日の東京ドームでの巨人vs広島戦「ももクロナイター」冒頭でのももクロスピードガン対決での玉井詩織さんの投球フォームでのフォロースルーの画像です。


グローブをはめている左手と後ろ脚である右足が同時に同じ角度に跳ね上がるように持ち上がっています。

彼女は野球の経験は全くなく、この日事前に室内練習場で投球指導を受けて投げたので、全くの素人。

だからこのフォームも決してうまくはありません。

本来ならグローブをわき腹に巻き込むように腕を曲げて体に近づけたほうが、急激に前側の運動連鎖を使え、キレのある動きになるでしょう。

こんな感じですね。

ただ速い球を投げようとした時、この左手と右脚の後方への跳ね上げるような動きを自然にしていることは理に適っています。

体を支え、前側の強い運動連鎖を使うためには、その逆側の後ろ側の運動連鎖が重要だからです。

この場合は右腕の振りを強くするために、左の背中と右の臀部の働きが大切と言うことですね。

この後ろ側の斜めに走る運動連鎖を「ポステリア オブリーク チェーン」と言います。

例えば立ってキレイな姿勢を作るには、背中側でXを描くように左右両側の「ポステリア オブリーク チェーン」が働くわけです。


多くの人は座って手を前に出して生活しています。

その時はこんな風に猫背になりがちです。

こんな風に座っていると肩もこるし腰も痛くなる。

もちろん立った時も美しい姿勢にはなりません。

例えば仕事の合間にこんな風に伸びをしても根本的な解決にはなりません。

なぜならこれでは股関節は前に曲がったままの屈曲状態で臀筋は使えないからです。

ですからこのブログでも何度も書きましたが、座りっぱなしにならないことが重要。


その上でうまく「ポステリア オブリーク チェーン」が使えない人に対しては、背中と臀部の連動を意識したエクササイズプログラムが重要です。


「クエスト」では美しい姿勢を作るために必要な「ポステリア オブリーク チェーン」のメカニズムをクライアントの皆さんに理解していただくことと同時に、それを実践的に活性化するためにその人のレベルに最適なエクササイズを提供しています。


そしてそれは肩こりや腰痛の緩和につながるだけでなく、アスリートにとっては競技能力を高めることにつながります。


そしてそのプログラムはシステマティックに一歩一歩進めていくものなのです。

そうすれば誰でも姿勢が変わり、動きが変わり、そして体そのものも変わります。


ではどんなプログラムなのか?

これはシリーズで少しづつお伝えしますね。


さて冒頭の玉井さんですが。

野球経験が全くなくても自然に「ポステリア オブリーク チェーン」が使えている玉井さん。

ですから普段何気なく立っていても、姿勢が保たれています。

多分玉井さんは普段からダンスやアクロバットの練習を積んでいるし、アイドルとして見られる仕事をしているため、キレイなそして無理のない姿勢を作るために「ポステリア オブリーク チェーン」が自然に働いているのでしょう。


そしてもう一つ。

彼女がうまく体が使えている要因の一つはその笑顔です。

その笑顔が脳と体をうまく繋いでいるのです。


それについてもまた別の機会に詳しく書きますね。

そこに「大食い」で有名なのに決して太らない玉井詩織さんの秘密が隠されているのです。