吠える兎
2018.08.31 03:00
君はいつだって頭の中の生き物を
声にせず飼い慣らしてるから
僕は勘違いしてしまうんだ
君の獣はもう
死んだのかもしれないと
でもそうじゃないと気づくのは
いつだって手遅れになってからで
君の中にいる牙も、爪も、刃も
誰かを守るために眠ったままなこと
その誰かが僕であること
君は兎みたいな
見た目をしてるくせに
その声は狼のように
鋭くて的確に刺さる
君の遠吠えはいつも
僕を壊してしまう
君になら食べられてもかまわないよ