HGUC バリュートパック その23
今回もトラスの作成ですが、今回は作り方を変えました。と言うか今回はワテクシがよくやる馴染みの方法で作ります。なんで前回と違うん?ってのは、前回は一般的な作成方法がどれだけ自分に合っているかとかどの位の時間でどの位の精度のものが出来るのかを知るために敢えてそれをやってみたって訳です。前回の方法は所謂引き算の考え方を適用した方法で、今回のは足し算の考え方を適用した方法です。そぅワテクシが得意としている(って言うか慣れているだけですが)方法です。
この足し算の方法は、やってる人は既にやってるかと思います。特に特殊なやり方でもなく割と使い古した一般的な方法かと思うんですけど、この方法でトラスを作成している人ってネットでまだ見かけなかったのでここで解説してみました。トラスの作成方法を紹介している人って殆ど引き算の方法なんですよね。まぁトラスを作ろうなんて考えるのは割と上級者の方々が多いだろうから、そんな人たちは神の様なナイフさばきで綺麗に切り出せるんだと思います。なのでこの足し算の方法を必要とはしないし、これはむしろ初心者向きかもしれません。
前置きが長すぎましたが、今から解説していきましょう。
まずはこちら、画像上に写っているのは前回作成したトラスです。まぁ自分で言うのもアレですが、そんなに悪くはないかな〜という感じでしょうかw あは〜ん( ̄▽ ̄)
そして下に写っているのは型となるスリット入りプラ板ですね。最終的にはこれにトラスを貼り付けるわけです。そしてその型にはこのブログでお馴染みの両面テェーーーーーーップ!!(ぜひここは一緒に叫びながら読みましょうw)を貼り付けています。たまたまなんですが、テープの幅とパネルの幅がほぼ同じでラッキーでした。ぷちっと幸せw
後は簡単で、まずは外側に0.5mmx2.00mmのエバグリ平棒を貼り付けて、はみ出た部分をカット。正確に切り出してあれば、そのカットしたままの端がそのままちょうどいい角度になって次の貼り付け位置に綺麗にハマるはずです。まぁ角度違ってもパネルの各隅をガイドにすれば頭を使わずに同じ角度に切り出せます。切って張るを現物合わせでテキパキと進められますね。もし各棒の間に若干隙間が空いたとしても後でいくらでも修正できるのでざっくりとで桶です。
一通り繰り返して一周できたら、鋭角になった三角形の内側部分を同じ平棒を切り出して埋めます。小さい三角形を切り出す事になるので、どこか別の場所に両面テープを貼ってその上で切り出すと良いでしょう。場所にもよりますが、ここでもパネルの各隅をガイドにすると頭も神経も使わずに同じ角度のものが作れます。
次に内側の骨を足していきます。ここは2mm幅ではなく1mm幅のものを使い変化を持たせました。これも同じ様に適当な長さに切ったものを貼り付けながら微妙に端をカットして綺麗にハマるように加工していきます。
もしこの段階でまだトラスの骨がもっと欲しかったり角度を変えたければ、新しい骨を付け足したり、お望みの角度に合った長さに切り出した別の平棒に置き換えれば桶です。
この方法のいいところは、現物あわせであぁだこぅだと実物を見ながらパズルの様に試行錯誤出来るって事です。まぁデザインはあらかじめ決めて型に書き込んでおいた方が楽ですけどねw
最後にデコレーションとして0.25mmx1.0mmのエバグリ平棒を切り出して貼り付けます。
全ての平棒がお好みの位置に張り付いたら、接続部分に流し込み接着剤を一気に塗布します。
エバグリは溶けやすいので、接着剤が付着したパーツ同士の間にいわゆる「ムニュ」と呼ばれる溶けたプラ剤が発生します。なのでプラ棒間にあった僅かな隙間もこれで消えてしまう訳ですよ。
後は最初に適当に切断してはみ出した部分を綺麗にカットしたり、接着部をペンサンダー等でヤスリがけしてしまえば、あ〜ら素敵♪ まるでプラ板一枚から機械で精密に切り出したかの様なトラスの完・成・ですっ!! もし隙間が大きかったり段差ができてしまっても、瞬着やパテ等お好みの方法で修正できます。ワテクシ的にはほっそいプラ剤を充てて接着剤で溶かしながら溶着させるのをおすすめします。素材が同じなので完璧な親和性で溶着できます^^
ワテクシの個人的な感想ですが、引き算の方法で作成するよりも失敗する可能性が低いです。だって不器用なワテクシでさえ出来るのですからw ワテクシここまで殆ど神経擦り減らしてませんし、頭も使っていません。むしろ楽しいです^^ そして慣れているせいか、一般的な方法よりも若干完成速度が早いです。
って本当にこんな逃げてばかりいるから、引き算な工作スキルがいつまでたっても身につかないんですよね。 アハハハハハハ((((((((((^^;
まぁ仕上がりはご覧の通り。プラ棒を使用しているので幅は常にどこも一緒。各骨と骨のつなぎ目はヤスリをかけずともキレッキレのカックカクに仕上がっています。ちなみに先ほども解説しましたが内側の骨は1mm幅になってるので足し算の方法で作成したものよりもシャープに見えます。これを0.5mm幅にして縦横無尽にいくらでもお好きなだけ骨を這わす事も出来ます。ワテクシみたいなナイフ使いが下手クソな人の場合、シンプルなトラスを作成するだけなら引き算の方法でも結構簡単に作れるとは思いますが、複雑に成れば成る程こちらの足し算の方法が楽で高精密に仕上げる事ができるかと思います。 他にも足やスカートのフレアの様な曲面はパーツそのものに貼り付けていけば作れますし、外側が複雑な形状でも細切れにした平棒を組み合わせれば対応できますし、外枠だけ引き算の方法で作って内側は足し算の方法にしてみたりと、方法に固執せずに状況に合わせてやり方を変えてみるのがいいかと思います。
ちなみに足し算の方法で作成した方の内側の骨が太いのは、ナイフで細くカットするのをビビったためだなんて、大きなフォントでは書けない・・・orz