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Taro's blog 報道されづらい真実

国際疾病分類30年ぶりの改訂-PA(片親疎外)の記載

2018.08.31 08:25

WHOの分類は厚生労働省や医療機関も利用

世界保健機構(WHO)は今年、あらたな国際疾病分類(ICD-11)を発表しました。

「Gaming disorder(ゲーム障害)」などが新たに正式に疾病として認定されました。

ICDの正式名称は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)」。

統計分類とあるように、もともとは病因や死因を分類し、その分類をもとに統計データを体系的に記録・分析するために制定されたもの。つまり、国や地域、診療機関などで統一的に使用できる病名などの分類です。

日本では厚生労働省が発表している「疾病、傷害及び死因の統計分類」で使われているほか、医療機関で使われる電子カルテなどでも広く利用されています。

認められずに促進されてきた洗脳虐待

1980年代初めにリチャード・A・ガードナーによってPAS,Parental Alienation Syndromeが提唱されました。

両親の離婚や別居などの原因により、子供を実効支配している方の親(同居親,監護親)が、もう一方の親(別居親,非監護親)に対する誹謗や中傷、悪口などマイナスなイメージを子供に吹き込むことでマインドコントロールや洗脳を行い、子供を他方の親から引き離すようし向け、結果として正当な理由もなく片親に会えなくさせている状況を指します。

「洗脳虐待」と訳されることもあります。

PASは今までは,医学界や法学界では「疾患」であるとは認定されていませんでした。

特に,離婚ビジネスとして,実子誘拐と親子断絶強要が違法とされずに,優遇促進されている日本においては,不都合な事実として認めない力が大きく働いています。

子どもを単独実効支配した親が,かつてのパートナーへの精神的暴力として,洗脳虐待を行う傾向があることは,日本以外でも多く知られていますが,日本以外では親権者不適格として不利な材料にされる洗脳虐待は,日本では親子断絶を正当化させる為に最も有効な手口として活用されてきました。

子煩悩な親の子どもと会いたい気持ちを踏みにじり,愛着対象を憎むように仕向けられることによる子どもの人格障害の不利益を躊躇せず,身勝手な攻撃欲を満たす手段に悪用されてきました。

超党派の議連で立法活動が長期的に続いている「共同養育支援法」においても,実子誘拐を違法とせず,子どもの意思を尊重することを明文化した条文案のため,実子誘拐・洗脳虐待促進法と不安視されています。

片親疎外(PA,Parental Alienation)は疾病インデックスに記載されている

約30年ぶりの改定となるICD第11版(ICD-11)では、「PA,Parental Alienation(片親疎外)」が精神及び行動の障害の分類インデックスに記載されていることが確認できます。

https://icd.who.int/ サイト内ブラウザにて「Parental Alienation」で検索。

「 ICD-11 - Mortality and Morbidity Statistics」≫「24 Factors influencing health status or contact with health services 」≫「Factors influencing health status 」≫「 Problems associated with relationships」≫ 「QE52 Problem associated with interpersonal interactions in childhood」≫「QE52.0 Caregiver-child relationship problem」「 QE52.1 Loss of love relationship in childhood」

WHOのICD-11はPAの現実を認識しています。

なお、ICD-11は発表されたからすぐに利用開始されるものではなく、2019年5月に世界保健総会(World Health Assembly)に加盟国の採択のために提出され、2022年1月1日に発効する予定となっています。

とはいえ,今後,片親疎外を誘発する虐待行為が咎められる時代がくることが示されたと解釈することもできるでしょう。

人権後進国として,虐待を促進するような司法の実務の運用や立法活動は早期に変換が求められるべきでしょう。


参考論説

Parental Alienation | Jennifer Harman 

Dr. Harman is an Associate Professor of Psychology at Colorado State University and is the Program Coordinator for the Applied Social & Health Psychology Program.

Travis Gee博士(心理学)へ「片親疎外」についてのインタビュー2017.3.10

片親疎外(症候群) - 深刻な洗脳虐待

Wilfrid von Boch-GalhauEingegangen: 27. November 2017 (ドイツ)

研究論文 片親疎外、子どもの心理的虐待とDSM-5

L'Encéphale Volume 43, Issue 6, December 2017(フランス)

Parental Alienation: What Can an Alienated Parent Do?

Susan Heitler Ph.D. Feb 27, 2018 (アメリカ)

米国で片親疎外に関する研究を発表

N.C., July 22, 2016 – High Point University assistant professor of psychology Sadie Leder Elder partnered with the HPU Survey Research Center and researchers from Colorado State University for a study on the prevalence of parental alienation in the U.S. 

Parental Alienation, DSM-5, and ICD-11: Response to Critics

William Bernet and Amy J. L. Baker

Journal of the American Academy of Psychiatry and the Law Online March 2013

Edward Kruk Ph.D. Co-Parenting After Divorce

References Childress, C. A. (2013). Reconceptualizing parental alienation: Parental personality disorder and the trans-generational transmission of attachment trauma.