君の名は。2
長男の名前の由来を語った以上、
もう一人の長女の名前についても語らねばならないだろう。
しかしこれが大変難しい。
それこそ「なんとなく」だからだ。
事前に何も考えていなかったし、
考えられなかった。
長男のときも思ったが、
結局は目のあたりにしないと閃かないのである。
だいたい事前に準備する名前なんて、
真夜中に書く手紙のように恥ずかしいモノに決まっている。
しかしめちゃくちゃ悩んだ。
実際産まれた長女をいくら眺めても、
候補すら出てこないのだ。
まずかわいくない。
親の資格もないようだが事実だから仕方ない。
こりゃどうしたもんか、
このかわいげのない子に合う名前があるのか?と懊悩した。
ただルールは決まった。
●カタカナ表記
●昭和のおばあちゃんぽい響き
●二文字
「ウメ」とか「キク」とかいうスタイルである。
それしかない、と思えた。
この子はどう成長してもきらびやかな女性にはならない。
であるなら個性的で、
内面も含めてアーティスティックだったり、
ほんわかした感じを目指すべきだろう、と。
その時点で生後1週間は過ぎていたと思う。
「生後14日以内」という、
名づけリミットがすぐそこまで迫っていた。
候補は決まった。
むぎ
たね
くこ
である。
全部植物系である。
オーガニックなのである。
長男の「椋」も
「ムクドリ(椋鳥)」「ムクノキ(椋木)」
と自然派な感じなのだ(意図してないが)。
若くして亡くなったおっとこ前俳優、
リバー・フェニックスの一家の名づけ方も好きだったので、
多少影響されていたのかもしれない。
※兄弟に「レイン」「サマー」「リバティ」
それに3つとも、
「〇〇ばあさん」
と呼ばれても何の違和感もない。
これ大事。
一生ついてまわるからね。
その後、3択になってからは早かったと思う。
ほぼ消去法だったからだ。
むぎ・・・漢字がベター、カタカナは変
たね・・・ひらがながベター、個性的過ぎて本人に重荷かも
くこ・・・カタカナがベター、響きがいい
しかも「くこ」の場合、
●「むく」→「くこ」としりとりになる
●「ムクの木」「クコの実」とセット感あり
●69(むく)のように95(くこ)と書ける
●外国人にも「Hey!クッキー」などと呼ばれやすい
ということで、
晴れて「クコ」に決定した。
役場への提出は生後13日くらいの
ほんとうにギリギリだったが、
我ながら良い思い付きだったと思う。
小学校高学年になった本人は自分だけ珍しいカタカナ表記に負い目があるようで、
最近はやたら「枸杞」(リアル漢字)
と書きたがる。
クコよ。
すまんのう、こんな親で。
ま、いつかわかるさ。