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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission 8-⑮

2018.08.31 22:00

「お話って?」




「さる財界の令嬢と縁談があってね」




「恭介…ですか?」




「ええ、今までも散々すっぽかされてきたけど、今回はあの子も断りきれないでしょう」




「…それで俺に」




「別れろとは言わないわ」




「あの子の父親もそう、好きなものは一生変わらない」




「……」




「この縁談がまとまるまで、しばらく距離を置いてくれないかしら?」




「…政略結婚」




「後継を設けるためよ。仕方ないでしょう」




恭介の母は冷たい視線で隆二を見る。




「随分お気に入りの様だから」




まるで汚らわしいものを見るような眼差しを注ぐ。



「別れなさいと忠告しても、一生側に置くと言って聞かないでしょうし」




「それが俺とは限りません」




「あら?一番のお気に入りなんでしょ?」




冷ややかに笑った。




この人にとって、夫や息子の男色という趣味は、受け入れ難くおぞましいものなんだろう。




「ご心配なく…恭介の縁談がまとまったらアイツとは別れます」




「もともとそういう約束ですから」




一瞬…




病室の中で何か気配がした。




「まぁ…好きにすればいいけど」




「じゃあ、私はこれで」




母は病室の方を一瞥もせず、その場を去っていった。





to be continued…