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Baby教室シオ

絵本『ちぃちゃんとじゅうごや』

2023.09.24 00:00

2023年の十五夜は今週金曜日の29日だそうです。

小さな子供が読むには理解しやすい『ちぃちゃんシリーズ』で我が家でも何度も繰り返し読んでほしいとせがまれた作品です。私に取っては小さな小さな子供たちの年齢を思い出させてくれる作品でもあります。この絵本を読んでは行事に関することを「さぁ、行いましょう。」と号令をかけ実行する作品でもあり、行事が終わっても暫くは読んでとせがまれたシリーズです。

今回の絵本はお月見という行事を昔はススキをとってくることから始まっていたんだよという教える作品になりつつあるのかなと残念に思うこともありますが、それでも内容に準じたことを方法を変えて実践することは可能です。

里芋を掘ることはできなくても里芋を購入し里芋を飾る意味を考えたり食することも経験です。十五夜に飾るお餅を丸めてお手伝いすることもいろいろなハプニングがあって面白いでしょう。丸いお団子を作りながら想像力を発揮していろいろな形のものを作ることも子供にとってはやりがいがあることに繋がり楽しい経験にもなります。我が家でも最初は上手に丸く丸めてもどこかで粘土工作のようなお団子ならぬ造形物が出来上がりました。綺麗な団子を作り伝統を継承するという意味での団子を親が作り、子供は自由な発想で楽しむということでいいのだと私は考えています。

お母様方にはこの絵本に描かれている子供たちの小さな仕草を見逃さずに我が子の行動はどのようにしているのかを観察していただきたいものです。ちいちゃんの足元を見てください。蒸し器の中のお餅がどのようになっているのか覗きたくて仕方がないといった様子の爪先立ちです。「ねぇママ、みせてみせて」と仕切りに行っていた声が今でも聞こえてきそうです。当時を振り返ると「危ないから少し離れて・・・蒸しあがったら見せるから」と容赦なくバッサリと声をかけていたこともありましたね・・・これまた反省ですがこのようなことも年を追うごとに余裕が生まれ「わかった。抱っこしてあげる」ということができるようになるものです。絵本のちいちゃんの背伸びならぬ爪先立ちのこの場面で我に帰った次第です。絵本は子供だけでなく親側にも多くの学びを与えるものです。

「食べてすぐ寝たら牛になっちゃうよ」と子供の頃に母に言われていたので下の写真を見るとついつい思い出してしまいますが、この絵本のお陰で十五夜の日くらい牛になってもいいかなと子供たちとゴロンゴロンとしながら『ちいちゃんとじゅうごや』を読んだ日もありました。

何気ない十五夜の行事を表している作品ではありますが子供達にはしっかりと受け継いでもらうべきものだと思います。子供も大人も多忙を極める現代であるからこそ、のんびりと静かに自然とあって過ごす平和的な日としてお月見ができることを願います。