「仁尾マリーナ」ビジター艇来訪数がコロナ前水準に!
(HAPPY艇よりの寄稿記事)
今年2023年の夏は気象庁観測来100年で最も暑い夏となったそうです。結果、私にとってはこの夏は「オフシーズン」となってしまいました。しかし、本日9月23日はドスンと気温が下がり、溜まりに溜まったクルーズ願望に火がつこうとしています。まずはO職員によってなされた1,000時間点検の検収をしなくてはなりません。
早速、「岩城島」(片道25マイル)一泊2日のクルーズを計画し、桟橋、そして定番の居酒屋「よし正」の予約もしました。今日は出港準備のためマリーナに出向いたわけです。
ビジター桟橋には、オセアニス(42f)と上記写真のクラッシックヨットが停泊していました。気になったのは勿論、後者の艇です。早速デッキでお寛ぎ中のご夫妻に取材も兼ねてのごあいさつをいたしました。(記事化することにも許可を得ています)
艇の名前は「カフナヌイ」(ハワイ先住民とっては最高位神官の意味だそうです)、船齢は35年に及ぶとの事でした。ホームポートは「相生港」、神奈川県の逗子マリーナに半ば放置状態で保管されていたクラッシックヨット(ギャビン39)を引き取り、エンジンも含めフルレストア、さらに陸電エアコン(100v家庭用)を新たに設置して船中泊を快適にしたそうです。かかった総予算は一本は軽く越えているとお見受けしました。丁寧な仕事があちらこちらに施されていたからです。
引退されてからは、ご夫妻で瀬戸内海をゲレンデにしてクルージングを楽しんでおり、今回は「弓削島」ゴールの折り返しコースだそうです。その途中で「仁尾マリーナ」を選んだそうで「陸電も取れるし、レストランもある、大井温泉も勧められたので夕方自転車で行くつもりです。港内も静かですね。昨晩は高松港の国体ヨットハーバーに入りましたが、揺れて揺れて寝れませんでした」と仰っていました。
「ビンテージクラスのクラッシックヨットはいつまでも見飽きませんね」との問いかけには「確かにそうなんですが…と前置きした上で、しかし、マリーナステイ時の別荘利用なら味わいもあって良いのですが、一旦海に出るとロングキール艇なので風上性能が低く、上部構造が重くて横浪にも弱い、帆走性能は正直からっきしダメです。気がつけば機走ばかりしているのでまるでトロラータイプのボートと一緒です。遠くにも行きたいのですが、玄界灘も怖そうだし、だから瀬戸内海がちょうど良いです」と笑いながら語ってくれました。
御安航を祈念してお別れしました。
事務局より
T職員の話によると「仁尾マリーナ」のビジター寄港艇数がコロナ前の水準に戻りつつあるとの事です。そして、今日事務所に出港予定申告に行ったところ新人の方(岩崎氏)を紹介されました。H職員によれば「喜多さんは普段居ないので、実質マリーナ職員は減員が続いていたが、これで員数的には元に戻り、我々にも余裕が出て来た」と嬉しそうに話していました。まずは、彼らにとって交代で休みが取りやすい、いわゆる働き方改革でしょうが、その後にはサービス向上も期待できるかもしれません。!