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タイ映画「HOME FOR RENT」(2023年)Netflix おすすめ キャストとあらすじ

2023.09.23 09:08

おすすめ度:★★★★☆ 賃貸に出した我が家を舞台に起こる最恐ホラー映画


Netflixでタイ映画「HOME FOR RENT」(2023年)を観ました!「貸出中の家」つまり、「借家」を舞台にしたホラー映画。都心でのコンドミニアム(アパート)経営に行き詰まり、住み慣れた我が家を貸し出して、家賃収入をカバーすることにした夫婦の物語。次々と不気味な事が起こる我が家と、いつの間にか奇妙なタトゥーを入れていた夫。カルトでホラーな日々が家族を襲う。


タイ国内で2023年5月公開のホラー映画のようですが、ほとんど時間をおかずに早速Netflixにも登場!人気俳優ウィアー・スコラワット・カナロット(Weir Sukollawat Kanarot)がメインキャストを務める期待の映画作品です。


一軒家を貸し出す

ストーリーは、バンコクに暮らす普通の家族がある日を境に住み慣れた我が家を賃貸に出すところからはじまります。高層コンドミニアム(日本でいう高層マンションやタワマン)が乱立するバンコクらしい設定で、コンドの賃貸収入を得ていた一家は、無責任な住人が部屋を荒らして高飛びしたせいで、想定外の負債を追ってしまう。


まだ住宅ローンの返済も終わっておらず、夫クウィンは「コンドを手放せば済む話」というが、妻ニンは「せっかくのローン支払いが無駄になる」と、今住んでいる一軒家を貸し出して、家族でコンドに移り住み、より多くの賃貸収入を得て、ロスをカバーすることを提案。


妻ニンは乗り気ではなかった夫クウィンを説得し、医者を名乗る年老いた女性ラットリーと賃貸契約を結ぶ。これが恐怖と不幸の始まりだった…。


カルトな住人

「なにかあったら教えてね」と妻ニンは、仲の良い隣人ポーンさんに伝えていた。その隣人が教えてくれたのは、新しい住人が夜な夜な行う不気味な儀式。ある日、大量のカラスが家の上空に集まったかと思うと、ポーンさんの飼い犬は血まみれになって死んでいた…。


異変を感じたニンは夫クウィンに相談するも、まともに取り合ってくれない。それどころか、夫クウィンにはいつのまにか奇妙なタトゥーが。その印は、不気味は儀式を行う住人たちが入居したあの家で見かけたものと同じだった…。


この映画、かなり怖いです。ホラー作品にも強いタイ映画ですが、伝統的に黒魔術(ブラックマジック)の風習が残るタイ社会ならではの不気味な怖さ。まさにカルトです。


神に心を開く

夫クウィンと妻ニンにはひとり娘のインがいる。そのニンがある日、部屋で誰かと会話をしているのをクウィンが目撃してしまう。インは「うさぎのぬいぐるみと話していた」というが、どうも違う。間違いなく「見えない何か」と会話をしていた。これを境に、夫クウィンはカルトの世界へと酔心していく…。


妻ニンのいないところで、カルトな儀式と修行を続けるクウィン。徐々にこれまでは見えなかったものが見えるようになる…。


ただ、夫クウィンがカルトに傾倒してしまったのには訳があった。クウィンには数年前、シャワーの給湯器の故障が原因で感電死してしまったもう1人の娘ジャーがいた。もう一度ジャーに会いたい、そんな気持ちが、カルト教祖の賃貸契約者ラットリーのもとへとクウィンを導いた…。


非常に怖いです。傷ついた人の心の隙間に、容赦なく忍び込むカルト。「誰にも見られてはいけない」ものが、大切な家族に知れてしまう恐怖。いろんなものが音を立てて崩れていきます…。


そして、次々と人の命を奪うカルト教祖ラットリーの本当の狙いは、7歳で亡くなってしまった娘の魂に新たな生を与え続けることだった!人形の中に閉じ込めれれた魂と、恐ろしすぎる血まみれのカルト儀式。そして、不思議な精神世界…。とてもよくできたホラー作品。


でも怖いので、ひとりで夜に見なるのはやめたほうがいいかも…。


あわせて観たい作品

タイのホラー映画の中でもとにかく怖い「THE MEDIUM / ミディアム」(2021年)。「フェイクドキュメンタリー」といって「架空のドキュメンタリー映画を作る」かのように作られた作品です。あくまでフェイクなので、ドキュメンタリー映画を取っているテイストに俳優さんたちが演技をしているわけなのですが、そこがリアルとフェイクの境界を曖昧にし、ホラーの世界をますます怖く演出しています。この作品は本当に恐ろしい…。