調性を学ぶ:ハ短調・ニ短調・変ホ長調…by 富永峻さんのレクチャー
先日、ピアニストの富永峻さんのスタジオ@ミレートスにて、「バッハ 平均律曲集」とラフマニノフの曲の演奏と共に、「調性」について、意識して聴ける機会となりました。
もう10年近くピアノ鑑賞をしていますが、ハ短調も、変ホ長調も、ト短調も、曲のタイトルについていながら、見事にスルーしてきました。もう、スルー出来ない!そんな会になったと思います。
ハ長調は、流石にわかります。小学生の頃の方が、ピアノの楽譜を読んでいたので、♯や♭の数で、何調かは見分けられていました。テストでもちゃんと答えていた記憶があります。そう、音楽だけ「5」でした。ルールがわかれば、問題が解けると思っていたんだと思います。つまり、感覚的には何も理解していなかったのでしょう。
案の定この日も、演奏と調が結びつかないまま終了。しかしきっと私の好きな調があるかもしれないと思い、帰りの電車の中で、ChatGPTに好きな曲が何調であるか? いろいろ聞きまくったのです。そうしたら、「代々木、代々木…」と音が聞こえてきました。
なんと、電車を反対方面に乗っていました。あまりに夢中になっており、4駅ほど反対にスルーしていました。恵比寿駅のいつもの階段と違うところから登ったことで、いつものように右かと思ったら、逆だったようです。なぜなら筋肉痛のため、階段でなく、エスカレーターを使ってしまったのが問題だったと思います。(笑)
それでは、私が好きな曲がそれぞれ何調だったのか、発表したいと思います。
◎ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第1番」は嬰ヘ短調:嬰ヘ短調はしばしば深刻で緊迫した雰囲気を持つ調。
◎ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」はホ短調:ホ短調はしばしば情熱的で少々メランコリックな音楽に用いられる調。
◎カプースチンの8 Concert Etudes, Op. 40 のNo. 1. Preludeは、ハ短調:ハ短調はしばしば深刻な、または情熱的な作品に用いられる調とされていますが、このエチュードではその調性を基に多様な表現が展開されています。
◎モーリス・ラヴェルの「水の戯れ(Jeux d'eau)」は嬰ニ長調:嬰ニ長調は一般的に穏やかで明るい雰囲気を持っています。この調性はしばしば幸福や楽観的な感情を表現するために使用されます。
◎レデリック・ショパンの「幻想即興曲(Fantaisie-Impromptu)」は、嬰ハ短調:嬰ハ短調はしばしば深刻で情熱的な作品に用いられる調で、この作品でもその特性が際立っています。特に、中間部では変ホ長調(E-flat Major)に転調することで、曲全体の緊張を一時的に和らげ、明るく穏やかな雰囲気を作り出しています。このようにして、ショパンは様々な感情の起伏を効果的に表現しています。
ということで、私の好きな曲の調性は、いろいろありました。普段知らないことを夢中で調べたら、電車のアナウンスまで聞こえないほど、興味深い会でした!
富永さんが、楽譜を見ずに11曲をサラッと弾かれていて、プロはそういうものなのかもしれませんが、本当にいつも驚かされます! とても新鮮な内容で、これから調性も意識して聴くことで、もっと曲のイメージを捉えやすくなって、感動も深まるのかなと想像します。素敵な会をありがとうございました!