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プロマジシャンが教える『良いマジックの法則』

2018.09.01 08:43

昨今、Instagramが流行りになりマジック業界にも多くの影響を与えています。

Instagramマジックなるものもあります!(写りが良くなるとかそっちのマジックではないですよ!笑)

特に『インスタ映え』などと言われ、ストーリーやInstagramウケのいいマジック(映像で)を求められ、世のマジシャンも『現場でウケるだけ』では通用しなくなってきています。


マジックも時代の変化の荒波に呑まれてきているということですね。


一方で時代とは逆行してクラシカルな、いわゆる『古典』と言われるマジックも注目を浴びています。


どちらが上でどちらが凄いとかではなく、どちらも素晴らしいマジックであり、それを選ぶマジシャンの『センス』が問われることが多くなってきました。


センスについては、いろいろと思うところがあるのでそれについては追々お話しします。


では、『良いマジシャン』や『良いマジック』とはどういうものなのでしょうか?

この答えは何千通りもありますし、全てが正しいものだと思います。


主に大きく分けて二つあります。


それは、『マジシャン目線から見て良いマジック』と『お客様から見て良いと思えるマジック』です。


『マジシャン側から観て良いマジック』のほうはこの場では一旦捨て置きます。


では、『お客様から見て良いと思えるマジック』とはどういうものなのか。


それは、『その場のお客様が求めるもの』によって変わってきます。


それこそ何千何万通りもあると思います。

マジックとは『ツール』です。

料理人の包丁であり、陸上選手の靴であり、ガンマンのピストルであり、キャプテンアメリカの盾でもあります。


マジックの良さを引き出すのも殺すのも全てはその演者次第なのです。


つまり、『良いマジック』は存在しなくて使いこなす使い手によって左右されます。


これが答えです。

よく「面白いマジック見せて」

と言われるときがあるのですが、そういうお客様に出会ったときはかわいそうだなと思っています。


こういうことを言う人は、おそらく一度は生でマジックを見たことがあるお客様だと思います。


しかし、こんなことを言ってしまうということは、よき使い手に出会えなかったんだなと思ってしまいます。


ここで、俗に言う『面白い』というのはその時その状況によっても変わってきます。


その人がマジックを見慣れているのか、それともある程度マジックをやる人なのか。


そういう細かな情報が必要になってきます。


プロマジシャンは、どんな状況においても成果を出さなければなりません。

それがプロです。

つまり、プロマジシャンは『ウケるのは当たり前』なのです。

『面白いマジック』が求められているときは『面白いマジシャン』が正解だし、『凄いマジック』が求められているときは『凄いマジシャン』が必要です。


お客様のニーズを的確に捉え、求められていることに応える。


それがプロの仕事です。


マジシャンになりたての人やベテランの方の中には、『ウケることに囚われてしまい』お客様のことが見えていない人が多くいるように感じます。


そして、そういうマジシャンは何を勘違いしているのかウケないことをマジックのせいにしたりします。


マジックに、一切罪はありません。


それを演じるマジシャンに問題があるだけなのです。


そして、もう一つ言えるのはお客様にも問題はありません。


『悪意』を持ってマジシャンを困らせてやろうと最初から思っている人はもちろん論外です。


ただ、それ以外の純粋にマジックを楽しもうとしているお客様に対してウケない場合にはそれは完全に演じているマジシャンの責任なのです。


例外に、『マジシャンに問題』があって純粋に楽しもうとしていたお客様を、マジシャンが劣悪なお客様に変えてしまうというパターンもありますがそれについてはまた今度お話ししましょう。


とにかく、『良いマジック』は存在せず『良いマジシャン』なのか『良くないマジシャン』なのかが存在するだけだと思います。


では、『良いマジシャン』とはどういうマジシャンなのでしょうか。

答えはとても簡単でシンプルです。

『お客様のことを第一に考えてマジックを演じている』マジシャンです。

マジックは、見て頂くお客様が居て初めて成立します。


一人ではマジックは出来ません。


これもマジックの良いところです。


『お客様のことを第一に考えてマジックを演じている』マジシャンは、その全ての行動がお客様のためを思って行動しています。


演目の構成から、セリフ一つに取ってしても。


全てをお客様目線から考えられているマジシャンは『良いマジシャン』です。


この場合の『お客様』とはもちろん依頼してくださっているクライアントのことも含まれます。


目の前のお客様だけがマジシャンのお客様なわけではありません。


この視点の話しになると『プロ視点』になってきますので、ここでは割愛します。


では、ことエンタメに関して『面白い』とは何か。


すぐにお答えできる人はいますか?

とても難しいお題なのですが答えはとてもシンプルです。


僕は二つあると思います。

①感情移入できる(つまり、共感できるかどうか)


②落差


この二つだと思います。


俗に言う、喜怒哀楽も落差です。


この二つを兼ね備えているものがエンタメとしては『面白い』と言えます。


『落差』の部分を少しだけ掘り下げてみるとそれは物語りになります。


つまりストーリーです。


人はストーリーに惹きつけられます。


ただ単純に輪ゴムのマジックを見せるのと、『これはわたしが一番始めに覚えた思い入れのあるマジックです』と紹介されたマジックでは、観ている側の面白みが違います。


もちろんこういう演出は一例にすぎません。


マジシャンは個々に強い個性をもっていますが、要はそのキャラクターはこの『お客様のことを考える』という部分から生まれてきます。


なので、同じ輪ゴムのマジックでも演じる人によって全く別のマジックのように映るのです。


今回はテーマがテーマなだけにマジックの話が多かったように感じますが、これは営業やビジネスの考え方にも置き換えることができます。


良い営業マンはお客様のことを第一に考える人ですし、多くの人のことを考えているビジネスは多くの人を幸せにします。

お客様目線。

できるようでできていないことがあるのがこの目線です。


何か大きな壁にぶち当たったり、アイデアが出ないときは一度立ち止まってみてじっくりお客様のことを考えてみましょう。


すると良いアイデアが生まれてきたりします。


マジックを考えるときも同じようにお客様のことを第一に考えています。


そして、その考えはかならずお客様に喜んで頂けますし、かならず評価して頂けます。


『いま、あなたは何のためにその仕事をしているのか』


自分のため?お客様のため?


答えは無数にあります。


こういうことを考えてみるのもいいかもしれませんね。


少しでもみなさまのお役に立てますように。願いをこめて。