子供に意志決定をさせるというコト
夏休みも終わり
二学期が始まって1か月くらい経つ9月から10月頃
毎年のように(大体は中学生だけど)
やきもきした保護者が相談に来塾される
まあつまりは
夏休みでだらけてしまった生活習慣を続ける我が子に保護者が耐えられなくなって相談にくる、というわけだ
なんなら
親「いい加減にしなさい!」
子「うるさい!ほっといて!」
といったひと悶着、ふた悶着があったであろう
「今月で塾をやめさせてもらいます」
と理由も言わずに辞めていく
ということがたまにある
もう少し早めに相談があればそれぞれのガス抜きもできたであろうに
ここまで行くともうお互い引くに引けない状況
基本的に問題点は
短期的な視野で教育は判断できない
というところだろうか
もちろんだからと言って問題が起きているのをみすみす見過ごすわけにもいかないので
何かしら対策を、と思って半分やけになって強硬手段に出てしまうのだろう
子どもの反応をよく見て判断しなければいけないところだけど
成績や精神状態や生活態度に上がり下がりはつきもの
子どもの変化をつきっきりで見てしまう過保護、過干渉気味の保護者ほど
反応がはやすぎるなぁ、という印象
もちろん、小さな変化に気づけることは大切だけど
変化に気づきつつもう少し様子を見る
という余裕も大切だなぁ
と思うこともしばしば
成績のうまくいった子
伸びてきた子
の場合
保護者のテコ入れのタイミングが絶妙だなぁ、と思うことも多い
基本的には干渉し過ぎず
適切なタイミングでアドバイスや意見を言う
子どもに決定させることも多い
もちろん
「子どもに決定させる」
ってのはかなり厄介で難しい
下手をすると全部子供に決めさせているようで
「ほったらかし」
「子供に言われるまま」
ということもある
逆に
子どもに決めさせているようで
「でも○○よ?」
「○○の方がいいんじゃない?」
などと小言を挟み
結局子供に忖度させたうえ
保護者の意見を押し通しているにもかかわらず
自分では子供に意志決定をさせている
という勘違いをしていることもある
きちんと家庭でのコミュニケーションがあった上での子供に意志表明権があるんだということを理解しておいてほしい
少し距離を置いて子育てを俯瞰で見る
ことができればいいのになぁ
と思いつつなかなか難しいこともよくわかる