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退屈と惰性と 改

BWVS 恒久ビーストの対決 レビュー

2023.09.30 08:09

 今回のレビューは、トランスフォーマー ビーストウォーズ アゲイン より、

“BWVSー01 恒久ビーストの対決” です。


 キングダムおよびレガシーで発売されたビースト戦士を、オリジナルのアニメ、“ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー” 劇中のカラーリングをイメージしたプレミアムフィニッシュ仕様で仕上げ、アニメ放送当時に発売されたオリジナルトイの対決セットさながらに2体セットでリリースしていくファン垂涎のシリーズが始動。

 第1弾として、サイバトロンの

 “総司令官 コンボイ” と、

デストロンの

 “破壊大帝 メガトロン”の、

セットが発売されました。


 実写映画最新作、“トランスフォーマー/ビースト覚醒” の公開を機に再燃したビーストウォーズ熱。

 オリジナルアニメのセレクション再放送である “ビーストウォーズ アゲイン” 、そしてこのリメイク版対決セットと、2023年はまたビーストファンにとっては記念すべき年になってのではないでしょうか。

 キングダムにおけるビースト戦士の本格リメイクも非常に好評だったと思うのですが、姿形については完璧に近いながら、カラーリングがアニメ版を再現できていない・・という点で不満に思うところも少なからずありました。

 そんな声に応えてということなのかどうかはわかりませんが、BWVSは成型色の変更、塗装の追加でアニメ版のカラーリングを可能な限り再現した、まさしくプレミアムフィニッシュ版となっています。

 しかも日本独自仕様ということで、各キャラクターの名称も日本版準拠となっていますし、気兼ねなくコンボイと呼べるのも古参ファンにとっては嬉しいところ。

 ちなみに、本来のプレミアムフィニッシュは・・いったいどうなってしまったのかはさておき、そちらが重塗装分価格でかなり上乗せされていたのに対し、BWVSは極端に値上がりしているわけではなく、現状の各クラスの合計額と同じか、併せて1,000円程度の上昇に抑さえてくれているのもまたありがたいです。

 ともあれ、今回のコンボイ VS メガトロンのセットは税込み定価15,400円となかなかに高額ですし、アニメとのタイアップというにも発売時期が遅過ぎるので、はっきり言って新規向けではなく、やはりオリジナルのアニメ放送当時からの古参向けアイテムという印象が強いですね。

 新規ファンの獲得は、今度のアーススパークに期待かな? 


 それでは、レビューしていきます。

 それぞれのトイ単体に関しては以前、キングサム版の個別レビューである程度こってりやっているつもりなので、今回は変更点をメインに、さらっとコンパクトにいきますよ。


恒久ビーストの対決

 BWVSはアニメに登場したサイバトロンと7人デストロン7人をそれぞれ対決構図でセットにしたシリーズなので、オリジナルトイの対決セットとは組み合わせが変わっているものもあり、セット名もすべて新規になっています。

 今回のコンボイ VS メガトロンは、当然オリジナルでも組まれた対戦カードですが、当時の名称は最強ビーストの対決でした。


パッケージ

 日本版ジェネレーションセレクトと同様の、スリーブ付きのクローズズドボックス仕様という、シンプルというか、正直ちょっと地味なパッケージです。

 一般販売品としては珍しいですね。逆に高級感はありますが。

 スリーブは黒地に白い線で、表はロボット、裏はビーストモードでコンボイとメガトロンが相対する構図。

 イラストはアニメ調の描き下ろしです。

 スリーブを外すと、全体にひび割れ模様の入ったダンボール箱が現れます。

 蓋を開けると・・

 まさに当時の対決セットを彷彿させる光景が。

 コンボイとメガトロン、それぞれビーストモードで収められたブリスターの上からインナーシートが被せてあるんですね。

 あくまでシートですので、三方を覆うだけのものですが。


 インナーシートだけ外してみます。

 ライトの反射はご容赦を。

 中央のイラストは当時のまま。上面の変形過程を追ったトイ現物の画像なども当時の雰囲気を再現していますね。

 ちなみに、表面がたわんでいるのは、本体ブリスター部にカバーがないため、でこぼこでクセ付いてしまったため。

 そこはちょっと残念でした。

 なお、シートはリバーシブル仕様になっており、裏側は白黒ではありますがスリーブと同じ新規イラストがあしらわれた格好になっています。

 シートを外した中身はこんな感じ。

 覚醒オプティマスもそうでしたが、日本独自でやるぶんにはブリスター使えるんだな。

 今度のアーススパークも懐かしのブリスターパックらしいですね。

 まぁ、完全なブリスターパックスタイルは、個人的には嫌いなので外見は箱にしてほしかったけど・・


 中身だけ取り出して、さらにシートを被せてみます。

 もう最初からこの状態を見せるパッケージ出よかったんじゃないかな?

 現物がロボットじゃなく、変形後の姿で見えているというパターンもここ最近なかったので新鮮です。

 ただまぁ、この組み合わせだとメガトロンがでか過ぎてコンボイが随分と端に追いやられちゃってますが(笑)。


 説明書は新たに日本語表記で書かれたものが付属。

 表裏でコンボイとメガトロンそれぞれの変形工程が詳細に解説されています。

 本当、説明書は日本で作らせて・・


 さらに、オリジナルトイに付属したものとほぼ同じ仕様のキャラクターカードもそれぞれ付属。

 表面はほぼ当時のデータをそのまま印刷したものだと思います。

 若干色が薄い?

 裏面は白黒で、今回の新規イラストを配置。

サイバトロン 総司令官 コンボイ

 ※以降、設定は基本的に日本版準拠のもので、海外版とは異なる部分もあります。

 調査船アクサロンの艦長。

 トイでの肩書きは総司令官となっていますが、実際は一部隊の指揮官・・というか隊長でしかありません。

 コンボイの名前は偉大なる初代総司令官にあやかったもの。

 新米のリーダーとでしたが、事故で不時着した未開の惑星(実はタイムスリップで到着した太古の地球)で様々な経験を積み、頼れる指揮官として成長していきました。

 地上ではエネルゴンの影響が大きく、ロボットモードで長時間過ごすことができないため、付近に生息していたゴリラをスキャン。普段はその姿に変身(トランスフォーム)した状態で活動します。

 CVは子安 武人氏。

 初代の玄田 哲章氏とはまったく違うスマートなイケメン声で、当時はかなり意外に思ったものでした。


ロボットモード

 コンボイ顔なのに口がある、そのビジュアルもまた初見ではけっこう衝撃だったかも。

 モノは最初にも言っている通り、キングダム(KD)版の成型色を変更し、さらに塗装も追加してアニメ版のカラーリングに近付けたもので、造形的な変更、追加はなし。

 正直、パッと見の印象はKD版から大きく変わったものではありません。


 なので、今回はまずKD版との比較からしていきましょうか。

 並べてみるとなるほど、けっこう変わっています。

 メインカラーのダークグレーはより暗く、ほぼ黒に。

 ほか、拳がダークブルー、つま先がガンメタリックと、成型色はすべて変更されていますね。

 それでは各部をチェック。

 まず頭部。

 KD版はヘルメット部分は成型色でしたが、今回はそこも含めて全塗装になっています。おそらくつま先などと同じランナーでしょうから、成型色はガンメタですね。

 ということは、目許は塗られていないのかな?

 ヘルメットのメタリックな感じなどはアニメの金属的なCGの雰囲気が出ていていい感じです。

 アップで見るとちょっと塗りむらとかありますけどね。まぁ仕方ないかな。


 胸部も全塗装ですね。

 KD版より色数も増えています。


 そして、ある意味このBWVS版コンボイ最大のセールスポイントとなるのが太腿。

 KD版ではダークグレーのパーツに塗装で表面の白い部分を再現していたのですが、今回はパーツ自体が白色成型となり、側面の毛皮部分を塗装で再現(成型色との違和感もほとんどなし)するというふうに変更されています。

 KD版では、脚を動かす際に腰部と擦れて塗装が剥げるという状況に陥りがちでしたが、今回の変更で塗装剥げを気にせずガシガシ動かせるようになりました。

 素晴らしい仕様改善。

 しかし、この太腿部分以外に白色成型に置き換えられたパーツが見当たらないのですが・・ここだけ新規造形か、金型改修した、あるいは色を変えて2枚ランナーを成型して、使わないパーツはまた再利用に回したとか?

 なんにしてもかなりコストが加算されているはず。

 なのに価格がそれほど上がってない・・企業努力ですね。

 また、脚根元の球状パーツもしっかり赤く塗られ、アニメのカラーが再現されています。


武装・ギミック

サイバーブレード

 メイン武器となる二振りのブレードは柄の部分にメタリックブルーの塗装が追加。

 これも成型色がガンメタになったためでもありましょうが、頭部同様、いい色ですね。

 なお、グリップとジョイント部分は塗装されていないのでここでも剥げを気にする必要なし。

 非使用時はそのジョイントを使って背中にマウントしておけます。

 ビーストモードでもマウント可。


メガブラスター

 両肩(頭部左右)に内蔵されているブラスター。

 展開時には一旦背中を開く必要があります。

 こちらは成型色のガンメタのまま。

 銃口先端は3㎜軸になっているので、各種エフェクトパーツの取り付けが可能です。


プラズマキャノン

 左右前腕に内蔵されている2連装の小型キャノン砲。

 反対側から押すことで展開します。

 こちらも成型色の変更でガンメタに。

 やはり砲口先端は3㎜軸になっています。


 なお、拳は人差し指以下の4指が一体で可動します。

ビーストモード

 ゴリラに変身(トランスフォーム)。

 さすがにこちらのビジュアルはアニメでのちょっとデフォルメされたデザインに変更はされておらずあくまでKD版のリアル路線のままですが、成型色および塗装の変更でなんとなくアニメ版の雰囲気を再現したものになっています。

 脚のかたちを変えることで直立状態にもできます。

 やっぱり膝の位置にちょっと違和感はありますけどね。

 あとお尻のガワパーツの位置もどうするのが正解なのか・・


 では、こちらもKD版と並べて。

 いや、むしろ色味的によりリアルなゴリラ感が増している気がするな・・

 目が、白眼に瞳が入ったものに変更されたことでかなり印象が変わっています。

 こうして見るとKD版は生気がなくて怖いな。


 顔面と胸部もKD版では成型色のままでしたが、メタリックグレー(ちょっと青みがかってる)で塗装されています。

 メタリックなんだけど、なんかリアルに見えるから不思議。

 全体にイケメン具合が増しているように思います。


デストロン 破壊大帝 メガトロン

 こちらも初代破壊大帝と同じ名前ですが、やはりあやかって名乗っているだけの別人でとくに縁もなく、もちろんデストロン全軍のリーダーでもありません。

 どころか、サイバトロンと休戦状態だったところで反乱を起こし、サイバトロンからゴールデンディスクを盗み出して逃走、その途中でアクサロン部隊と遭遇し、なんやかんやあってもろともタイムスリップに巻き込まれ・・というところからビーストウォーズの物語は始まります。

 エネルゴンの影響でロボットモードでの活動が制限されると知るや、最強の生物の姿を手に入れようと付近をスキャン。ティラノサウルスの化石を発見し、その姿(生きた状態)への変身能力を獲得します。

 性格的には多少粗暴な面はあるものの、本質的には知性派。

 早々にダイノボットには裏切られるし、なにを考えているのかわからないタランス、あまり頼りにならないほかの部下たちなどなど、なにかと苦労人という印象もありますね。

 CVを担当した千葉 繁氏の卓越したアドリブセンスにより、非常に多面性のあるキャラクターになっていたと思います。

 もっとも、続編(2期)のリベンジ以降、やり過ぎた感は否めませんが・・


ロボットモード

 コンボイ同様、KD版の成型色を変更し、塗装も追加したもの。

 メインカラーの紫がより濃い色調になったほか、要所に青身が入っていて、コンボイよりもKD版との変化がわかりやすい感じ。

 なにより頭部の造形(表情)が変更されており、オリジナルトイのイメージでもある歯を食い縛った顔になっています。

 うんうん。やっぱこの表情がメガトロンだよ。


 では、KD版と比較。

 色調の違いは一目瞭然。KD版はずいぶんを赤かったんだなぁ。

 頭頂部や腕部、太腿など、細かく塗装も追加されてて、アニメ版のカラーリングに近付けてあります。

 ただ、最初に公開された画像では胸部など全体的にメタリックなカラーリングに変更されていた感じでしたが、実際には胸部の紫は成型色のままだったり、最初に期待していたものからはトーンダウンした印象はありますね。

 では各部を見ていきます。

 無表情っぽかったKD版から人間味(?)溢れる食い縛り顔に変更された頭部。

 今にも千葉さんの唸り声が聞こえてきそう。

 なお、新規造形ではなくもともと当初から金型は会ったらしいのですが、実際にパーツとして使われたのは今回が初めてということなので、そんなん実上新規造形でしょ。

 まぁ、欲を言えばKD版頭部も付けてくれて、交換できるようにしてほしかったかな。


 胸部は中央部分が黒に変更。

 両肩に追加された三角形のシルバー塗装は、アニメのデザインでこの位置にある爪状のディティールをイメージしたものですね。

 ほか、腹部にもシルバーの塗装が追加されています。

 腰部左右もメタリックブルーが追加。

 太腿正面のディティールもメタリックグリーンに変更されています。


武装・ギミック

 右腕はティラノサウルスの頭部がそのまま生えています。

 口が開閉し、奥には5㎜穴が配置。

 ただ肘を曲げる場合、頭部の上下が逆になるのはちょっと残念。

 もう1個ロール軸が欲しかったですね(今さら)。


 左腕には尻尾が変形したクローを装備。

 下側のクローが開閉。上側は左右スイングや回転が可能。

 なお、左腕には固定されてるので取り外しはできず、オリジナルトイのような伸縮ギミックもありません。


ビーストモード

 ティラノサウルスに変身(トランスフォーム)。

 ここまでスルーしてきましたが、軟質パーツで覆われている表面のほぼ全身にわたってまだら模様がプリントされていて、アニメのCGの雰囲気が再現されています。

 いやぁ、これだけでもけっこうなコストかかってると思うなぁ。


 さてこのメガトロン、ビーストモードで表面に来る部分をすべて軟質パーツで覆うという、これまで例のない試みでリアルな恐竜の質感をさいげんしているわけですが、軟質パーツの劣化や接しているABSパーツの破損などの懸念もあって当初は否定的な感想もあったと思います。

 ただ実際のところ、購入から2年以上経過したうちのKD メガトロン(普段は箱にしまって、さらにダンボールに詰めた状態)にはなんの問題も発生していないので、少なくとも数年でダメになるというようなことはなさそうです。

 とはいえ、決してしまい込んだままにはせず、定期的に外気に晒してやるのがいいのでしょうけどね。


そんなKD版と比較。

 横向きで見たほうがわかりやすいかな。

 メインカラーである紫の色味の変化にまだら模様の追加で、あの少し暗いCGアニメの雰囲気がうまく再現されていると思います。

 もう断然豪華になっている印象。

 背中の緑のラインも細くなって自然な感じになっていますね。

 ただ、コンボイと違って目に瞳が入っていないので、その点では大きな変化は見られません。

 そこだけちょっと残念な気はします。


 ではあらためて。

 アニメでは赤い目に白と黒の瞳がったのですが、そこはKD版と同じで赤一色で瞳はなし。

 全身の斑プリントで力を使い果たしたんでしょうか・・

 口内も。

 KD版では先の画像の通り、上顎と舌の成型色が一緒でしたが、今回は舌が紫になっていて上顎と色が違うため、ちょっと違和感があります。

 ただこれ、舌の色はアニメ再現のようですね。だからあえてということなんです。

 でも・・だとしても気になるよなぁ。

 あと前脚の爪。

 KD版でもそうでしたが、今回も塗装されていません。忘れたのかな?


 もう一つ気になるのが、首と尻尾の付け根の真ん中にある緑のライン。

 本来ビーストモードだとこの位置に緑色はないんですが、ロボットモード優先でこうなってしまったようですね。

 それにしても、腹部のガワは相変わらずかっちり閉まりませんね。

 

 それと、これは個体差でしょうが、尻尾の上側の軟質パーツが歪んでいるのかはめ込みがズレているのか、ちょっと浮いてて側面のパーツとの間にけっこうな隙間が開いちゃってます。

 バラして直そうにもガッツリ接着されているので、無理には画像としたら軟質ゆえにちぎれてしまうかもしれないので、もう諦めます。

 う~む、残念・・


比較画像

 オリジナルトイと。まずはコンボイ、ロボットモードで。

 オリジナルトイは現行のリーダークラスに相当するウルトラクラスということで、まずは圧倒的なボリューム感。

 そして全身にこれでもかと詰め込まれたギミックが今となってはもう不可能だろうかつての勢いを感じさせてくれます。

 ちなみにオリジナルの頭部はマスクオンタイプですね。

 リメイク版のマスクオン頭部も見てみたかった。


 ビーストモードでも。

 頭部周りを除き、変形パターンはほぼ同じというのがまた面白い。


 キャラクターカード比較。

 右が今回のもので、左がオリジナル。

 やはりかなり色が薄くなってますね。

 オリジナルのほうは裏面にバーコードが記載されています。

 なんだったかなこれ・・読み込んだらなんらかの情報が見れるとか、そういうやつだったっと思うんですが・・


 続いてメガトロンもオリジナルと。ロボットモードで。

 背はリメイク版のほうが高いですが、横幅はオリジナルのほうがあるので、総合的なボリューム感はほぼ一緒。

 やはりオリジナルにはリメイクでオミットされやギミックがいろいろとあります。


 ビーストモードでも。

 こちらのボリュームもだいたい同じくらいですね。

 プロポーションは随分とよくなっていますが。


 カードの仕様も同様。

 やっぱり薄いな・・

 今回のコンボイとメガトロン。ロボットモードで。

 オリジナルトイはどちらもウルトラクラスでアニメ劇中のサイズ感を無視したものでしたが、リメイク版ではコンボイがボイジャークラス、メガトロンがリーダークラスで劇中のサイズ感を・・再現してるのかな? ここまで体格差あったんだろうか?


 ビーストモードでも。

 それぞれがリアルになったぶん、この形態だとティラノサウルスがかなり小さく感じますが、キングコング VS ゴジラだと思えばいい感じかも。


以下、画像

 個々でアクション。

 まずはコンボイから。ロボットモードで。

 当然ですが可動性もKD版から変化なし。

 WFC以降の定番可動に加え、腕部付けの前方への引き出し、手首ロール、指の開閉と、とくに腕部周りの可動性は優秀。

 さすがゴリラ。

 下半身も、太腿のことを気にせずガシガシ動かせるのがまずありがたいですね。

 可動性については、膝は90度ほどしか曲がりませんし、足首の内側へのスイング幅も狭め。

 ただ、膝下でわずかにロールできたり、変形用のつま先可動を利用するなどすれば幅広いポージングが可能です。

 立て膝もつま先可動で安定。

 各間接の渋みはちょうどいい感じ。


 スタンドを使って。

 スタンド対応穴は腰裏、スカート状のガワパーツを開いて使います。

 個体差か、今回かなり緩かったですね・・


 ビーストモードでも。

 腕部はロボットのまま、脚部もまぁ、あまり大胆に動かすとスタイルが破綻しますが、歩行シーンくらいなら様になるかな。

 頭部も上下、左右に動かせます。

 座りポーズはやっぱり不自然か・・


 各種武装もそのまま装備、展開可能。

 じゃあもうロボットになる必要ないじゃん・・(笑)


 続いてメガトロン。ロボットモードで。

 可動性そのものは、コンボイと較べると若干控えめな印象。

 ただ異形の両腕のおかげでハッタリは十分。

 KD版は股関節が緩めの個体が多かったようで、実際内のもそうだったんですが、今回はそのへんちゃんと調整されたらしく、それ以外の関節の渋みも問題なし。

 一方、足首のスイング幅の狭さは同仕様もないとして、軟質ゆえか、曲げても少し跳ね返ってくるような感じも相変わらずで、そこもなんとかしてほしかったですね。

 立て膝はちょっとしんどそう・・


 スタンドを使って。

 スタンド対応穴は腰裏にありますが、3㎜名のでこの巨体を支えるには心許ないです。

 リメイク版ビースト戦士はジェネラインにもかかわらず5㎜穴もほとんどないですし、なにかほかの手段もかんがえないとな・・


 ビーストモードでも。

 こちらの形態でもけっこう動いてくれるのが嬉しい。

 とくに頭部にはかなり自由度がありますが、あまり大胆に動かすと首許画布自然になってしまうのが難点。

 コンボイとは対照的に、メガトロンは脚がロボット⇔ビーストでほぼ同じ感覚で動かせます。


 お座りティラノ。

 まだら模様の追加でよりリアルになったからポージングによっては非常にシュールな感じに・・


メ「コンボイ! ここで会ったが百年目。今日が貴様の命日だ!

コ「煽り文句が古いぞメガトロン!

メ「俺さまを差し置いてさっさと実写に出やがって! 出てない映画の舞台挨拶をさせられる気持ちがわかるか!

コ「逆に私は出てるのに呼ばれてないんだぞ! なんでチータスだけ呼んだ!?

メ「文句は音響監督に言え!

メ「えぇ~い、この姿では拉致があかん、メガトロン、変し~ん!

コ「では私も、コンボイ、変身!

メ「くらえぇっ!

コ「ゴリラーアッパーカット!

コ「からの馬乗りならぬティラノ乗り!

メ「顔はやめろ! 実写被れしやがって!


コ「まぁそう興奮するな。次回作には出れるよう、監督にはよく言っておいたから。

メ「あ、そうなの? なら許す。

 ストップ ザ ウォー!


 以上、“BWVS 恒久ビーストの対決” でした。


 ぶっちゃけ、キングダムそしてレガシーとずっとシリーズを追ってきて、これまで発売されてきたリメイク版ビースト戦士も全部単体で購入している身からすると、この対決セットに手を出すか否かはけっこう悩みました。

 アニメ準拠のカラーリングが再現されているとはいえ、モノは基本的にそのままですし、なにより易いものではありませんし。

 日本で単体発売されなかった彼のセットだけを買って、あとはスルーするという手もあるか・・と思ったのも事実。

 でもね。やっぱり個人的にもビーストウォーズがけっこう大きな存在なんですよ。

 あの当時ビーストウォーズに出逢わなければ、たぶん今、僕はこんなことしてない。

 記念碑的なものと思って、全部購入することを決めました。

 そして実際に手に入れて、あのときの興奮、感動が甦っています。

 アニメデザインになるべく近付けようとリカラー、リペイントされたトイ自体の出来はもちろんのこと、当時のオリジナルトイのパッケージをイメージしたインナーシート、キャラクターカード・・

 もちろんまったく当時のままではないのですが、懐かしく、自然とニヤけてしまいます。

 やっぱり買ってよかった。

 満足感がすごいです。

 ただ一方で、レジェンズのような日本独自仕様でのシリーズ展開が続いていたら、そもそもこういうかたちで発売されていたかもしれないとか、多少恨めしい気持ちにはなるんですが、そうではない今の状況でよくここまでやってくれたと思います。

 これもビースト覚醒効果ですね。

 そして今度はアーススパーク。

 一般販売のメインシリーズで、パッケージ含め日本独自仕様となるのはいつ振りか・・

 しっかり宣伝に力を入れて、新規層開拓に励んでほしいものです。

 古参は古参で、古参向け商品をなるべく買い続けて支えますから・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。