子供と親の境界線を引く
こんにちは。
こそだて寺子屋ふんわりこのあかねです。
今日は、様々な本でその重要性について語られている
『子供と親の境界線(バウンダリー)』
についてお話したいと思います。
子供と親の間に境界線を引くということは、『子供の課題』と『親の課題』を分けて考えるということにつながります。
例えば
①子供が遅い時間まで起きている
②子供が兄弟げんかをしている
これらは誰の課題になるでしょうか?
この場合、①と②の問題の結果を最終的には子供が受け取ることになるので、『子供の課題』となります。
しかし、①で、子供が遅い時間まで起きていることで、次の日に寝坊してしまい、親が仕事に遅刻してしまう可能性がでるとか、そういう場合は結果が親にも影響してくることになるので
『子供の課題』であり、『親の課題』ともなると考えられます。(この場合、『共同の課題』と言います)
日々の生活で起きることを、『これは誰の課題なのか』と考えること、親子の課題をわけることには重要な意味合いがあります。
・課題をわけることで、子供が自分自身の課題を認識し、自立を促すことにつながる
・親が必要以上に子供の課題に関わることがなくなり、親のストレスも減る。子供も必要以上に干渉されないことで、親子間に信頼関係が築かれる
また、子供の心を傷つけないためにも必要です。
例えば、夫婦関係が悪い場合で、片方の親が、『子供がいるから離婚できない、だから私は不幸だ』と思っていたとします。
この場合、夫婦関係が悪いという課題は『親の課題』であり、親同士、親の世代で解決する必要のあることです。しかし、それをしっかりと線引きをすることができないと、子供は
『自分がいるから親は離婚できなくて、不幸なんだ』
と、親の課題を背負ってしまうことになります。
これは子供の心に大きな傷を負わせることになり、場合によっては、大人になっても癒されない傷となることもあります。
このように、親と子供の間に適切な線を引くことは、健康的な親子関係を作っていくうえでとても大切なことだと言えます。
実際の生活では、子供の行動が親の生活にも影響を与えることは多いと思います。
日ごろから、これは誰の課題なのかな?と考える癖をつけておくと、必要以上に子供の問題にイライラしてしまうことも少なくなりますし、子供自身も自分で考えて行動する機会が増えていくと思っています。
今後『共同の課題』が出たときの効果的な関わり方についてもお話していきます。
【参考文献】
マンガでよくわかるアドラー流子育て / [著]宮本秀明 [監修]岩井俊憲
体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法 / ベッセル・ヴァン・デア・コーク
最後までお読みいただき、ありがとうございました。