国際協力師とは
2016.01.26 10:50
「国際協力師」とは、NPO法人・宇宙船地球号が2005年ごろから提唱している新しい職業人の概念です。「生活するのに十分な報酬をもらって、プロとして国際協力を持続的に行っている人々」をさします。
国際協力師に相当する人々としては、以下の5つに分類されます。
①国際公務員(国連職員、世界銀行職員、アジア開発銀行職員など)
②政府機関職員(国際協力機構〈JICA〉職員、日本貿易振興機構〈JETRO〉職員など)
③政府機関専門家(JICA専門家〈技術協力専門家〉、JICA専門員など)
④NGO(非政府組織)スタッフ(国際大型NGO有給職員など)
⑤開発コンサルタント会社職員
以上のほかに民間企業で国際協力に関わるCSR担当部署に勤める会社員も含まれます。
一般に、国際協力師になるためには、以下の3つの資格が必要です。
1.英語力(TOEFL iBT 100以上)
2.大学院修士(開発分野での専門性)
3.2年以上の海外勤務経験(青年海外協力隊、国連ボランティア、NGO海外派遣など)
加えて以下の経歴・資格があると選択肢が広がり、就職で有利になります。
4.他の国連公用語(フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語から1つ)
5.大学院時代の国際機関、政府機関、開発コンサルタント会社でのインターン経験
6.大学院時代のNGOまたは一般企業でのインターン経験
7.開発途上国への旅行または滞在経験
8.英語圏、フランス語圏などへの留学経験
9.ボランティア経験
10.教職、調理師などの国家資格
非常に高い語学力、専門性が求められていることが分かります。