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Botanical Art Classes

6回目

2023.09.30 15:00

今回は構図について学びました。


構図に関するテクニックはとてもたくさんあるので、その中から3つに絞りました。


① 主役の明確化

② 図と地の割合

③ モチーフ同士の接点


①と②は特に重要です。作品を鑑賞する人々の視線を誘導したり、作者の意図を込めることができます。

具体的には、配置場所や、相対的な色の強さ、彩色面積の多寡などによって、作品の印象を操作します。

とはいえ、無限の組み合わせがあるので、これらのテクニックを使いこなせるようになるまでには、ある程度の経験が必要です。


作品として制作するならば、できれば魅力的な構図の方がいいですね。

作者が表したいことが鑑賞者にスムーズに伝えられているかが、魅力的な構図か判断する際のひとつの目安です。



③に関しては少し毛色が違います。①と②ほど根本的な重要項目ではありませんが、できる限り気をつけたほうが良いポイントです。

画面上でモチーフ同士のアウトラインがピタリと接していると、前後関係がわかりにくくなるので、両者を重ねるか離すかした方がいいとお話ししました。デッサンの時点で意識するだけで、簡単に解決することができます。


写真に頼って描いていると、この点に気づかずに進めてしまう例をよく拝見します。写真は二次元化されているので、奥行きを参考にするには不向きです。

実物の植物を観察したうえで、重なり合う物体の前後関係を意識して描いてみてください。




次回は、今回学んだ構図のテクニックを心にとめながら、実際に作品を制作してみましょう。