川久保玲という女性(ひと)の哲学
今回は、天秤座生まれの川久保玲さん(コム・デ・ギャルソン代表、デザイナー)のホロスコープと、その生き様に学んでいきたいと思います。
日本を代表するファッションデザイナーであり、コム・デ・ギャルソン(COMME des GARCONS)の創始者、そして現在もそのブランドを束ねる実業家でもある存在の川久保玲さん。
コム・デ・ギャルソンと言えば、今、サカナクションの山口一郎さんとのコラボでも大変話題になっていますね。
80歳を超えても、まったく年齢というものを感じさせず、常に新しいことに挑戦されている川久保玲さんは、本当にかっこいいですし、日本やモード界の伝説的存在だと思います。
1942年10月11日、東京生まれ。
出生時刻は不明です。
THE・天秤座!な川久保玲さん
ご覧の通り、天秤座に5天体(ないし6天体)が集中しており、ファッションと流行の最先端を行く天秤座さんそのものですよね!
これはもう、お見事としか言いようがないです。
金星をルーラーに持つ天秤座と牡牛座は、ともに美的感覚の鋭さがありますが、天秤座さんは特にファッションリーダー、時代の最先端を行く人です。
天秤座と言えば風サインでもあり、風の人でもあります。
川久保玲さんは異色の経歴をお持ちで、慶應義塾大学時代は哲学を学び、卒業後は企業に所属し広告のお仕事をされていました。
ですが、すぐにフリースタイリストとして独立され、自分の納得いく服がなかなかみつからなかったため、自ら制作するようになったのがファッションとの出会いだったそうです。
つまり、服飾学校で専門的に学んだわけではなく、独学で一から習得されたということです。
そのことが、型にはまらない独特の世界観を生み出したのですね。
すごすぎるの一言です。
川久保玲さんの月は蠍座?
川久保玲さんの月は、午前生まれなら天秤座、午後生まれなら蠍座ですが、上記のような追求心や独自の世界観というのは、月が蠍座のような気がします。
蠍座というのは、人と違った目の付け所や世間一般と異なる視点・問題意識。
コム・デ・ギャルソンがパリで初めてショーをおこなった時、当時の女性(1981年)としてはありえない黒ずくめのスタイルや穴の開いたニットを発表し、黒の衝撃と言われました。
また、川久保玲さんは公にあまり顔を出すことがなく、私生活はヴェールに包まれており、ミステリアスな人と言われています。
この点も、蠍座らしさを感じます。
アスペクトにも強力な特徴が
川久保玲さんのホロスコープで目に付くのが、太陽と水星のぴったりなコンジャンクション。
(太陽:天秤座17度10分 水星:天秤座17度02分)
太陽と0度17分以内の非常にタイトなコンジャンクションはカジミ(Cazimi)と言われ、とても幸運な配置なのだそうです。
太陽と一体化した天体は強化・活性化されます。
川久保玲さんはファッションデザイナーであるだけでなく、経営者としての存在感、手腕というのも見逃せません。
モード界という刹那的な業界で、コム・デ・ギャルソンほどの前衛的なハイブランドを50年以上も第一線で走らせ続けるというのは、想像を絶する経営手腕かと思います。
こういった経営者としての才能に、水星カジミが効いているのかもしれません。
また、天秤座の金星はそれだけでも強いですが、そこに獅子座の冥王星がタイトに60度(セクスタイル)。
ソフトアスペクトの冥王星は、相手の天体の力を極限まで引き出します。
川久保玲さんの唯一無二の美的センスというのは、この辺りも効いていそうですね。
天秤座はパートナーもテーマ
川久保玲さんを語る上で、夫でビジネスパートナーでもあるエイドリアン・ジョフィー(コム・デ・ギャルソンCEO)の存在は大きいです。
メディアにあまり顔を出さない川久保玲さんの代わりにブランドのスポークスマンとして、川久保玲さんのメッセージを世界に伝えています。
天秤座はパートナーもテーマのひとつ。
50歳の時に10歳以上年下の彼と結婚した当時は、世間でも話題になったそうですが、結婚とはこうあるべきというカタチに囚われない自由な女性の生き方というものを、自ら体現されていて、とても素敵だと思います。
サビアンシンボルは
最後に、川久保玲さんのサビアンシンボルを見ていきましょう。
*太陽・水星 天秤座18 「2人の男が逮捕され、拘置されている」
*金星 天秤座8 「人の住まなくなった家で燃え立つ暖炉」
*火星 天秤座16 「嵐のあとに、船が修理を必要として陸に上がっている」
*キロン 獅子座26 「激しい嵐のあとの虹」
なにか、一つのストーリーを見ているかのようなサビアンシンボルたちですね。
自分の中で、あるいは潜在意識の中で、社会に対する激しい怒りや反骨精神、痛みを伴う経験。
それらを経験したがゆえに湧き上がる情熱や現状を打破していく力のようなもの。
徹底的に向き合い、傷を癒していくには、具体的に行動していくしかない。
その暗闇の先に、必ず虹は見えてくる。
その人の架けた虹に、憧れる人たちがやがて増えていくことだろう。
やはり、神から与えられたような、特別な使命をもって生まれてきた人なのだなと感じます。
無難な生き方、楽で手軽な生き方をついつい選んでしまいがちな現代ですが、川久保玲さんのように、硬質で尖った生き方、何者にも迎合しない本当の自分らしさの追求、つねに新しいことに挑戦していく姿勢など・・・多くの示唆を与えてくれる大変貴重な存在であると感じます。