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ZIPANG-7 TOKIO 2020 デザイン・色彩 実践講座 最終 9 − 3 どうする日本 世界で最も悲惨な国になる2050年対策は 夢と希望のビジョンで 【寄稿文】一舟・光秀

2023.10.02 06:15


チコちゃんに「ぼーっとして生きてるんじゃないよー」と叱られかねない現代日本人の美意識の欠如。


他国ではスラム街と言われる世界一醜い電柱や看板、秩序のない混沌とした街並みなどは、安易な利便と安かろうを何とも思わなくなった日本人の心の目の曇りは、私達が思っているより重大な欠陥である。


それは未来への幸せと平和への大切な要素であり、エコノミストの指摘した2050年予測に、隠れた大きな要因の一つと筆者は考える、「みっともない」という恥の文化の喪失である。


この様な自国の文化的心のスラム環境を知ってか知らずか、ビジョンの欠落した政治家も文化人も企業の旦那衆も、国際会議やその他の場面で、世界平和や人権問題に、核兵器の禁止にも及び腰なのは当然である。己の足元の環境の整理整頓は理想への第一歩である。


自然界はこんなに美しいのに 人の世界は何故か・・?
美は見る人の心の中にある (筆者の画像はスマホの中に)


時には忘れかけた日本列島の 美しき故郷の景色を、南の沖縄から 北の大地と森と神秘の湖を、そして北方から来た古代文明のオホーツクの海を見に行こう。



美は幸せと平和であることが第一だ。現実世界はその反対も同時につきものである。
私達は都合の良いことだけを見ているので概ね平和である。ご存知の通りいつの間にか戦後のわが国は、今や世界第5位の軍事大国になり、さらに10兆円の予算を、国民はまるで人ごとのように無関心で容認しているが、そのつけはおそらく大きいだろう。


目に映るもの全ては戦争と平和そして幸せへのメッセージ


現代の様々な想いの都市の平和な夕暮れ、自然は優しく思想も宗教も平等に包んでくれる。 名古屋市熱田


四季と毎日の変化は、様々な人の欲望も宗教も象さんのある遊園地も、天空のスカイラインをつまらなくする無神経で無粋で安易な直線のビルの陸屋根も、自然は優しく美しく包んでくれてはいるが、いつまでも甘えていてはバチが当たる。


戦後もうじき一世紀、美しい都市環境を実現しよう。穏やかで優しい環境を。
犯罪、子供の自殺、詐欺、パワハラ、乱暴運転も、孤独も・・・。 いじめも諸外国の様に履歴に残し、または犯罪とすれば、自制の心が働き幸せで平和な国になるだろう。

 

日本は物質文明と心の文明の狭間で 未来に向けてしばし戸惑うだろう。


2050年までに本来の美しかった日本を、自然と伝統の心と物質文明の乖離を少しでも和らげよう。最新の物質文明と、田舎の自然と、伝統の暮らしが目の前にある日本の現状。


ズーム会議の時代に肉体を30分早く運ぶ時代錯誤?のリニア新幹線に敷地を分断された、筆者デザインの富士山と筑波山の関東平野の石庭は近日消失する。


茶のお稽古の和の庭の静けさは、リニア実験通過の大爆音で一瞬感覚が空白になる。永遠の無の境地の正反対、一瞬の現代の「無」なのかも。 撮影:小俣みち子氏


平和で住みやすく幸せな未来を次世代にといいながら、世界一平和ボケ国民は、未来がどうなろうと気にしないようである。軍事費は一度上げたら戦争でリセットする以外に下げることは出来ない。


明治維新から二発の原爆での無条件降伏への道は、その貴重な実例であ利。今も西側NATOもウクライナも、ロシアも熱心に旧型の戦車や戦闘機の在庫整理に勤しんでいる。それは多くの国民の命と引き換え、新性能商品販売、発注、購入の見本市のような戦争は、復興の国家予算も全て国民の税金による人類の経済活動の歴史である。


戦争とは、まるで両国が裏でしめし合わせた災害復興みたいなものである。例えばロシアの旧式戦車が何千台も破壊され焼け焦げ並んでいると、私達はあの中にいた若い兵士達はどうなったんだろう、またその家族はどんなに悲しんでいることだろうと心が傷む。また破壊されたウクライナのアパートの住民は、今も苦しみ悲しんでいるのである。


戦争はいつの日か終わるのだろうか? その現状は世界も日本製も含め、武器製品は年々多数輸出入されている経済活動の一環であり、すでにウクライナについても、日本も戦後復興援助に手をあげている。それも詰まるところ何も国民が国会で了解した税金である。平和も戦争も人間活動の飽くなき欲望と豊かさの現代物質文明の表裏の顔である。


では、私たちに何が出来るか、何をすべきか


心の文明へ向かう今、わが国にとって大切なことは、未だ曖昧にしてきた明治維新の徹底的な反省にある。


世界は今混沌の中で、物質文明から心の文明へ移行しようとする時、歴史への再認識と反省こそ、戦争をしない心の世界への序である。


日本は260年間の平和の後の、明治維新から太平洋戦争までの反省から始めることが何より大事である。それは「美意識」を旨とする、デザイン・色彩にも言えることである。


日本の環境は資材置き場だと言われるが、政治とオーナーと建築家とトータルデザイナーが現場の働く人の心に寄り添えれば、美しく幸せな空間ができる。


国や地域や工業地帯も、政治と国民が望めば、デザイン・色彩は人の活動に必要な環境として心の融和を図ることが出来る。


マレーシアの風土と大地の色とイスラム文化の美との調和。ワーカーの気持ちを大切にし、心休まる工場のデザイン・色彩は、当然雇傭にも良い影響が現れた。世界デザイン博覧会、岐阜駅前再開発などと 筆者のデザイン・色彩のトータルデザイン事例です。 


マレーシア クアランプールの工場トータルデザイン


日本の心の文明への道は、明治維新の物質文明の反省から未来へ 


今でも明治を懐かしむ向きもあるが、富国強兵侵略戦争に明け暮れ、欧米の植民地主義、産業革命以来の物質文明の模倣の終局は、人類初の核兵器での広島・長崎の、決して許してはならない人体実験に終わったのだ。


江戸期までに培われた近隣諸国との友好と、平和の文明の元である全てを喪失し、無条件降伏80年近い現在、知らないうちにまたもや軍事大国になっていた。


同じ敗戦国ドイツもイタリアでも、戦勝国の駐留軍基地はいくつか存在するが、日本と異なり主権はそれぞれの国にあると言う。破壊された都市も伝統を活かし再生し、平和な田園には日本の様な巨大な送電線鉄塔や、これまた世界に類のない堂々たる電柱類の無造作な乱立、これでもかという企業の大看板もない。


なんの思想も美意識もなく、優れた美しい伝統に無配慮な、バラック建築の雑然たる我が国の都市環境。


これでいい訳はない。これが 2050年にはさらに世界で最も悲惨な国になるという、予測の最大要因は日本人の心であろう。
政治家も世界で活躍する日本人も、実はこの日本の惨状と同程度に思われているのだろう。


日本の敗戦後の経済発展は、他国の戦争の軍事需要にあった


戦後の我が国の復興は英国のエコノミストの予測通りに世界第二の経済大国にはなったが、それは日本人の勤勉さだけではなく、戦勝国が数年後に始め、未だに終わらない朝鮮戦争と、さらに数年後に起きたベトナム戦争にあった。両国民の悲惨な戦争の軍事需要に頼った経済発展であったことを忘れてはならない。


にも関わらず今また日本は世界トップクラスの軍事大国になる予算配置であるが、国民も同じ轍を再度招く危機感はないようだ。喉元過ぎれば暑さを忘れる。忘れた頃にやってくる災害と、とりわけ戦災の歴史は忘れてはならない。


太平洋戦争開戦のちょうど一月前の昭和16年11月8日に筆者は生まれ、幼児期から戦中戦後の過程と実態をずっと見て来た人間の一人としての願いがある。

戦後都市部は国中焼け野原であり、筆者の村の小学校さえも焼かれた。

しかし幼い頃から輝くような、本当に美しかった山川海辺田園民家の麗しき風景、白鷺や蜻蛉や虫や魚の溢れるばかりの澄んだ水辺の生き物たちは、縄文弥生の延長の風土に残っていた。


それも数年で、アメリカの物質文明での急激な変化は、田園は農薬散布で生き物達は姿を消し、若者も麻薬で健康を害し、水も空気も、東京湾もドス黒い悪臭の海になった。
現在では、物質環境は見た目には雑然とではあるが問題なく繁栄に見えるが、優しい自然環境と心は回復してはいない。

  

ビジョンとは「真善美」にある。
心の文明の基本は人の物事の原点となる「美学」にある。


ところで数年前?いや大分経つが、同じエコノミストが、今度は日本は2050年には世界で最も悲惨な国になる、と予測したが、それに対し日本人は政府も国民も何とも反応せず、目先のことにかまけて今に至っている。
その現れは東京オリンピック関連の醜態と、現在パビリオンの誘致に目処のつかない大阪万博にもある。


それ以前、すでに我が国の衰退の前触れがあった。その一つが東京圏と大阪圏の文化の谷間である中京圏に、日本一の文化芸術都市構想があり、愛知万博と同時に愛知の立ち遅れた地域の活性化と、国も愛知県も希望に燃えて構想をねり、優れた未来都市建築デザインビジョンにとりかかった。

しばらく経ち驚いたことに、会場となる海上の森に青鷹がいると言って、既存の青少年公園にすり替え、ビジョンのない安易なデザインが始まった。完成後に訪れた外国の方々が、これは万博ではないと言って帰国してしまったという話もあるくらいに終わった。ヴィジョンを忘れたプロジェクトの末路である。


愛知の以前の知事は、おおらかで世界を視野に見据えた構想とビジョンの持ち主であり、東京芸大の姉妹大学を手始めに、愛知県立芸術大学と愛知の農産を考え合わせた農業試験場を同時に建設し、未来を見据え中部国際空港や愛知万博構想、県内の地域バランスを考え、大型の青少年公園を東西に実現し、桃花台ニュータウンと新交通システムを建設した。それらの夢を後の指導者達は安易な結果に変節し、世界が進めていることとは逆の、愛知県の今と未来にとって大きな損失を残した。


ビジョンとは風土と歴史と伝統を正しく活かし、未来を創ることである。安易な変節や、思いつきのアイデアはビジョンとは言わない。


絶えず総合的視点が先にあり、次いで細部にも専念出来る教育を始めよう


物事を総合的に見・考え構築する実践教育は日本には明治以降はなかったのだろうか。江戸期以前から商家が大切に守り引き継いできた、儒教、仏教、武士道の掟、精神が、家業から時代に即し、企業経営に変化をしてきた見識の歴史と伝統は、現代の成功した企業なのであろう。

   

物事を総合的に考え、つくる仕事に、環境・景観のトータルデザインがある。風土・伝統・歴史から全体を学び、見る・見られる暮らす視点で、現代・未来を5感と第6感で再構築する、現代日本には珍しい総合的な人間の仕事である。


縦割りや専門だけで、広い見識を持たない集団は、軍拡や植民地支配という人道に反する道に進み、いじめや残虐な方に向かう。


太平洋戦争末期に善良な国民市民を見捨て、自分たちだけさっさと帰国してしまう日本軍の中にも、一部の稀な清く正しい行動をした聖人とも言える方々もあったと聞くが、どれだけ多くの兵が女性子共達が死んだか苦しんだか、聴き知ると、自分達よりまず全体の人間を、人のためを基本にする思想が明治では引き継がれず育たなかったのだろうと思う。


特に人が生きたいと願う、降伏を許さず、死ね、と言うこれ以上の残虐な思想の国は、弱い立場の人々を救わず、いじめる側を擁護する風習が現代日本には未だ残っている。


さまざまな政治や議員や様々な制度の遅れと、新たな良き構想を妨げる土壌は、世界から遅れている心の文明にも大きな障害になる。それこそエコノミストの予測の根底に見抜かれている日本の問題点であり、改める時であろう。


公共の施設の総合デザイン・色彩事例:海陽ヨットハーバー


空からのゆったり感は環境づくりの基本、幸せ平和のもとである。
また激烈なレースの前にも後にも空間全体の中で、緊張と弛緩のバランスが要る。
筆者の海のデザイン・色彩施設の事例。


愛知県海洋ヨットハーバーセンター棟 世界大会から生徒・学生の活躍をも助ける
風土と元気な活力の場のデザイン・色彩。



筆者は「風土と伝統を活かして未来を創る」を全てのデザイン・色彩の基本にして来た。
公共物は地域のシンボルであり、地域を支えるデザイン・色彩でありたい。
陸上と三河湾のランドマークであり、悪天候でも海のレースの競技の目印。
敷地の形状、後背地の丘陵形状と、地域の特産ミカンのウコン色、海洋スポーツの動きの
活発さと、陽光の変化に対応する自由でトータルなデザイン・色彩を目指した。


雨の日も海が荒れていても 選手達には天井はいつも晴れの日に
海洋ヨットハーバーセンターホール


欧米の真似でなく風土伝統未来という思想であれば、形態も色彩も日本の地域風土と伝統に従い、日本人が美しく見える現代的デザイン環境になる。


地域の風土と伝統とプロジェクトの目的と機能性全てを風景全体に生かすデザイン・色彩


全体の和やかなドミナンスはテーマカラーとサブカラーで計画し、外構にテーマの強いウコン色を、一歩中は控えめに、気分の転換と空間の機能性が余裕と笑顔を誘発するデザイン・色彩の効果。


人口減少を始め未来への多くの社会不安の中にわが国はある が、目先の対処だけに追われ、時代錯誤のプロジェクトを進め、未来ビジョンを持とうともしない。おそらく2050年予測は、物質文明の終焉と資本主義の行き詰まりと、気候変動から生じる諸問題に、戦勝国に寄生して来た事に慣れ、心の文化への移行が日本人には対応出来ないことを見透した、エコノミストの正確で無視できない精緻な未来予測であろう。


人の美意識はその国の人の生き方「真・善・美」のバロメーターである


人の美意識は自然への眼差し、伝統文化への崇敬、人の生き方の基本「真・善・美」のバロメーターである。心の目の曇りは美意識に現れる。だから人類の心の基本である美しい景色は文明の宝であり、伝統文化が如何に大事か、魅力ある環境づくりは必要であり、人を育てる。


バリアフリーは五感の普遍的な機能をまずクリアーすること
それだけでも美しい、SDGsの基本である。


2千年も前から心の拠り所としてお世話になって来た、神社仏閣、古き良きもの、良い風景の順に、視覚の妨げにならないよう、世界1傲慢でどでかく天空を汚す醜い電柱類、看板類を、周囲数百メートルから撤去する国家プロジェクトを始め、雇用も作ろう。海外では木の電柱が住宅地でもうまく調和し、豊かな風景を作っている例もあるではないか。


我が国は木は国中の山にある、倒れ腐る前に取り替え、山も空気も人も循環し活きる。
何でも間に合わせの機能だけの我が国の物質文明から、自然と暮らす心穏やかな環境で
人生を送ろう。


平和を願い幸せの気持ちになる原点を環境から。
整理整頓、清掃片付けは、心穏やかになる幸せの心に必要な最も安いビタミン剤である。
争う必要なく、いじめ心も治り、不平不満の憂さもフィトンチットが宥めてくれる。
森の精が縄文のカムイも復活を待っている。


景観の付随物:ストリートファニチャーは景観全体と植物の緑と響き合い引き立てる大切な脇役がある。


よく考えられた環境の形や色彩のストリートファニチャーは、しゃしゃり出ても、景観をより美しく支える。
ここでは造形テーマの三角を活かすこと、支える白と青と赤が仲良くすること。
色も形も単独ではなく大きな全体と響きあい会話し支えるのである。まるで自然界の植物が互いに会話し囁くように。
筆者の照明灯とセールなどとも景観全体と人が呼応している笑顔が嬉しい。


そうだ、目に映るもの全ては幸せへのメッセージ。


筆者の投稿の稚拙な画像は、全て数年来スマホだけでの画像であり、
日夜精進してはいるが、美には未だ程遠いものである。
日本人はもっと風景を愛し、美しき物事に目を開こう。
そして画像をも大切にし、工夫し、簡単な「美学」を学習しよう。


全ては見る人の心と自然の美への真眼差しは、幸せへのメッセージだから 


寄稿文 一舟・光秀(林 英光)



環境ディレクター
愛知県立芸術大学名誉教授
東京藝術大学卒業


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。

発行元責任者 鎹八咫烏(ZIPANG TOKIO 2020 編集局)



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


2050年カーボンニュートラル

●菅内閣総理大臣は2020年10月26日の所信表明演説において、我が国が2050年にカーボン ニュートラル(温室効果ガスの排出と吸収でネットゼロを意味する概念)を目指すことを宣言。

●カーボンニュートラルの実現に向けては、温室効果ガス(CO2以外のメタン、フロンなども含む)の85%、CO2の93%を排出するエネルギー部門の取組が重要。

●次期エネルギー基本計画においては、エネルギー分野を中心とした2050年のカーボンニュートラルに向けた道筋を示すとともに、2050年への道筋を踏まえ、取り組むべき政策を示す。

令和2年11月17日 基本政策分科会資料(抜粋)


岡山 真庭市 林業


バイオマスの種類と特徴

バイオマスは、その賦存状態により、(1)廃棄物系バイオマス、(2)未利用バイオマス、(3)資源作物に分類されます。

今日、地域内で適した技術により有用な製品やエネルギーに変換し利活用することが求められています。

特徴としては、石油のような化石資源は一度利用すれば再利用が困難であるのに対して、バイオマスは再生可能な資源であること、化石資源は燃焼等によって地球温暖化の要因となる二酸化炭素(CO2)を排出するのに対して、バイオマスはカーボンニュートラルであることがあげられます。

(1)廃棄物系バイオマス 家畜排せつ物、食品廃棄物、廃棄紙、黒液(パルプ工場廃液)、下水汚泥、し尿汚泥、建設発生木材、製材工場等残材

(2)未利用バイオマス 稲わら、麦わら、もみがら、林地残材

(3)資源作物 糖質資源(さとうきび等)、でんぷん資源(とうもろこし等)、油脂資源(なたね等)、柳、ポプラ、スイッチグラス

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG-5 TOKIO 2020 資源循環・経済循環モデル構築への実証実験開始! ~岡山県真庭市+NTT西日本+JIW~
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/12318163



カーボンニュートラル 5社記者会見


-電動化への取り組みに加え、内燃機関活用のさらなる広がりへ-

川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)、株式会社SUBARU(以下、SUBARU)、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)、マツダ株式会社(以下、マツダ)、ヤマハ発動機株式会社(以下、ヤマハ発動機)の5社は、11月13日・14日に行われる「スーパー耐久レース in 岡山」(3時間レース)において、カーボンニュートラル実現に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦について共同で発表しました。


持続可能な開発目標(SDGs)17ゴール

※うち、『 』は少なくとも直接的に環境に関連している13のゴール


環境省 SDGs


1. 貧困の撲滅

2. 飢餓撲滅、『食料安全保障』

3. 『健康』・福祉

4. 万人への質の『高い教育』、生涯学習

5. ジェンダー平等

6. 『水・衛生』の利用可能性

7. 『エネルギー』へのアクセス

8. 包摂的で『持続可能な経済成長』、雇用

9. 『強靭なインフラ、工業化・イノベーション』

10. 国内と国家間の不平等の是正

11. 持続可能な『都市』

12. 『持続可能な消費と生産』

13. 『気候変動』への対処

14. 『海洋』と海洋資源の保全・持続可能な利用

15. 『陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性』

16. 平和で包摂的な社会の促進

17. 『実施手段の強化と持続可能な開発の為のグローバル・パートナーシップの活性化』

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG-5 TOKIO 2020 5社がカーボンニュートラル実現に向け、燃料を「つくる」「はこぶ」「つかう」の選択肢を広げる取組みに挑戦!
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/23555808



立命館アジア太平洋大学(所在:大分県別府市、学長:出口治明、APU)は、2023年4月の新学部開設と既存2学部の改革に伴って、より教育効果を高める新たな教学棟と国際教育寮APハウスを建設します。2021年12月より工事を開始し、2023年2月竣工予定です。


新しい教学棟 内部イメージ 大分県産の木材を使用した内装
空間活用方法は、今後学生のアイデアを取り入れる


■新たな教学棟。より混ざり合って学ぶ場へと進化

新しい教学棟は、現在の図書館横に位置し、鉄骨造と木造を組み合わせた構造となっている地上3階建てとなります。中教室、馬蹄型教室、小教室等から多様な教室と、学生が滞在する様々な用途に使用できるスペース(スチューデント・コモンズ)や、教員の研究室、地域連携スペースなどを設置します。多文化協働や多様な学びのスタイルへの対応を意識した教室をデザインします。

■教学棟を教材に。国内トップクラスの木造建築でカーボンニュートラル社会の実現に貢献 新たな教学棟の中央部分は木造建築となり、使用する木材のほぼ全てに大分県産のスギ材を利用します。

クリーンウッド法に準拠した合法的な木材と認められたもののみ、およそ400立法メートル以上使用して建築される教学棟は、国内の木造建築でもトップクラスの規模となります。

またこれは国内大学では初となる、大規模3 階建ての準耐火建築物 となります。木造建築採用によって、APUとしてCO2削減に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現にむけた取り組みを推進していきます。

また、この教学棟は、2023年4月のサステイナビリティ観光学部(仮称、設置構想中)新設を機に、持続可能な社会を実現する様々な人材育成を強化していくAPUの理念の象徴となります。

教学棟そのものが、生きた教材として、学生は授業や学生活動の中で木材利用の意義やメリット、ソーシャルインパクトを学びます。

また大学として、それを情報発信していくという点で、この木造建築は大きな役割を果たしていきます。


新しい教学棟外観イメージ 中心には木材を使用したスペースと、たくさんの光を取り込む明るく暖かい雰囲気のコモンズ

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG-6 TOKIO 2020 カーボンニュートラル社会実現を目指す!大分県産の杉で、国内トップクラスの木造建築
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/26810650



木造超高層建築物の俯瞰図


スカイロビー


木造超高層建築の開発構想W350計画始動

住友林業株式会社(社長:市川 晃 本社:東京都千代田区)は2018年2月20日に会社設立70周年を迎える。この節目の年に、1691(元禄4)年の創業から350周年を迎える2041年を目標に高さ350mの木造超高層建築物を実現する構想W350計画をまとめた。高層建築物の木造化・木質化と街を森にかえる環境木化都市の実現をめざして。この構想計画は研究開発機関住友林業(株)の筑波研究所を中心にまとめ、建築構法、環境配慮技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来技術へのロードマップとし、木造建築物の可能性を広げていくよう進めている。


高山市国府町 深い緑、夏真っ盛りの山々…今を生きる蝉たちの声が聞こえるようだ・・・

右上部には、残雪のある御嶽山が。左下には、高山国府バイパスのトンネルが。
新しい道はここから繋がる。


高山市国府町 秋 今年も山に分け入り紅葉した樹々や、滝の飛沫に癒されたい・・・ 


世界有数の森林国といわれている日本。その国土面積の約7割は森林である。そして、この森林の約3割を占めているのが「国有林」。「国有林」は全国各地に広がり、その多くは奥地の急峻な山地や水源地にあって、良質な水の供給、土砂災害の防止・軽減、地球温暖化の防止、生物多様性の保全など私たちが生活していくうえで大変重要な働きをしている。 国有林の管理経営にあたっては、こうした森林の有する公益的機能を将来にわたって発揮していくことを目的に、林野庁・全国7森林管理局が計画的かつ効率的な事業の実施に努めている。


街を森にかえる環境木化都市の実現へ

木造超高層建築の開発構想W350計画始動


木造超高層建築物の全体イメージ


■建築概要

この建物は木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造です。構造は木材と鋼材を組み合わせた柱・梁の構造に鉄骨制振ブレース(筋かい)を配置するブレースチューブ構造*とし、建物の一番外側は四周をぐるりと回るバルコニー状のデザインとします。バルコニー部分は超高層建築物でありながら新鮮な外気と豊かな自然、木漏れ日に触れられる空間を目指します。地上から建物のバルコニー部分を経由して高層階まで連続する緑は、都市での生物多様性を育む景観となります。建物内部は純木造とし、木のぬくもりややさしさを感じる落ち着いた空間とします。株式会社日建設計の設計協力でまとめている。

*ブレースチューブ構造:柱・梁とブレースにより筒形の殻(ブレースチューブ)を構成する構造システム。柱や梁などで組まれた軸組に対角線状にブレースを入れることで、地震・風などの横からの力に対して建物が変形するのを防ぐ。

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG TOKIO 2020「現代の匠が挑む!!住友林業~街を森にかえる環境木化都市の実現へ~」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/3680458




富士五湖の中でも最も富士山に近いと言われる山中湖。湖からほど近い、豊かな森の中に位置する「山中湖 1st」。光が差し込む静かな緑は、読書や作業へ集中するのに最適。湖まで徒歩5分というロケーションでは、SUPやワカサギ釣り、サイクリングなどアクティビティも盛りだくさん。



SANU CABINの特徴ともいえる大きな窓は、株式会社 日本の窓(本社:青森県十和田市)による特注品。外に広がる雄大な景観を取り込む高さ4m、横幅最大約5mの開口部を有しながら、二重ガラスと木製サッシによる充分な断熱性能も備えているため、厳しい自然の中でも快適に過ごせます。朝の木漏れ日や西日の差し込む夕暮れ、満天の星空など、刻一刻と表情を変える景色はなだらかな時間の経過を楽しませてくれます。


 

「気候危機」に直面する中で、脱炭素化社会へのシフトは急務の課題であり、建設はCO2排出の観点で大きなインパクトを持ちます。SANUは、旧来の環境負荷の高い観光開発の在り方を抜本的に見直し、建築設計・施工のパートナー企業である株式会社ADX(本社:福島県二本松市/代表:安齋好太郎)と連携し、日本の木材の原料調達から建設、運用、解体までの建築のライフサイクルを包括的に捉えて、環境負荷を最小化するサーキュラー建築(※1)を模索してきました。

独自の環境再生型プログラム「FORESTS FOR FUTURE」を、釜石地方森林組合との連携の下で実行し、日本の森を豊かにしていくための国産木材活用、その土地の生態系への負荷が少ない高床式基礎杭工法、自然由来の電気エネルギーの利用など環境負荷を最小限にしたキャビンを独自に開発。

収益の一部より7500本の木(SANU CABIN 50棟分に相当)を東北・釜石地方の森林に植林する計画を進めることで、建設で排出するCO2を超えたCO2吸収を実現します。

キャビンを作れば作るほど自然環境にとってプラスになる<リジェネラティブな仕組み(※2)>を実践していきます。

※1: サーキュラー建築:資源の価値を減らすことなく再生・再利用し続ける仕組みづくりを軸に据えた循環型の建築設計を指します。

※2: サーキュラーエコノミーの先進国デンマークの環境建築専門家による試算の結果、初期50棟で4,600tのCO2カーボンネガティブ(CO2吸収量が排出量を上回ること)を実現します。

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG-5 TOKIO 2020「自然の中のもう一つの家とは」 ~都市と自然を行き来するライフスタイルの実現~
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/23363590



高知県吾川郡仁淀川町の花の里公園
手付かずの山河の景観は古より祖先の叡智が育んだ遺産の足跡である・・・

 地球温暖化と日本の森

世界の森は年々減っている、けれど一方で日本の森は増えていることをご存知ですか?

日本国内では戦後に植林された人工林が伐採期を迎えても使われることがなく、放置され、森林が荒れて破壊に繋がっているのが林業の大きな課題となっています。

手入れがされない人工林は二酸化炭素の吸収量が減るだけでなく、土砂崩れ、洪水など、災害の頻発につながっています。

大きな環境問題のひとつである世界的な森の減少による「地球温暖化」のみならず、日本はもう一つ大きな課題を抱えているのです。


間伐材の製品を使うことは、森林の健全な循環に繋がる


森林を健康に保つための手入れとして、木を間引く「間伐」が必要です。しかし日本では、高度成長期以来、安価な海外の木材を使うことで、日本の木材の需要が減り、森林の手入れを十分に行うことができず、森が荒れてしまっています。

間伐材の製品を使うことは「伐って、使って、植えて、育てる」という人工林サイクルの一部。日本の森を活性化させるための大きな役割です。


間伐を行うことで得られる効果


高知県 四万十ひのき林


間伐をして森を健康にすることは、多方面において環境問題を改善することができます。

1.二酸化炭素吸収量が増える→地球温暖化防止

2.土砂崩れ・洪水などの災害が減る

3.生物多様性の保全

4.水がきれいになる

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG-6 TOKIO 2020 古今折衷 ~日本の森を活かせ~地球温暖化に向けて
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/32030438



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235件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
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ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
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ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
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